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日産×バーニーズ、トヨタ×New Era、マツダ×プロテカ、車とファッションの異業種コラボが増えている理由

2022.05.16

近年、様々な企業との間で繰り広げられている異業種コラボ。異なる業種同士のアイデアや商品・サービスとの掛け合わせによって、イノベーションとも言うべき新たなコンテンツやサービスが生まれている。

今回はそんな興味深いコラボの中から、車メーカーとファッションアイテムがコラボした事例を3つ紹介する。

日産 アリア×バーニーズ ニューヨーク

日産のクロスオーバーEV「日産 アリア」が、ニューヨーク・マンハッタン発のスペシャリティストア、バーニーズ ニューヨークと2022年3月にコラボし、新たなライフスタイルを提案する展示イベントを実施した。

その優雅さが漂う美しいフォルムや室内の高級感あふれるラウンジのようなラグジュアリー感を持ちながらサスティナブルな日産 アリアと、高級で洗練されたサスティナブルなこだわりを持つバーニーズ ニューヨークの世界観が合わさり、ラグジュアリーとサスティナブルが融合する新たなライフスタイルを提案した。

●展示イベントとスタイリングブックを展開

今回のコラボレーションは、バーニーズ ニューヨーク銀座本店、六本木店、横浜店の3店舗で2022年3月に期間限定で開催した展示イベントと、日産 アリアのコンセプトに着想を得てバーニーズ ニューヨークが特別なコラボレーションスタイリングを提案し、日産 アリアのある週末を描いたスタイリングブックの配布、そしてウェブサイトでのスペシャルコンテンツとして展開された。

いずれもラグジュアリーな世界観に、サスティナブルなマインドをプラスしたアイテム使いやコーディネートで、日常からドレスアップまで様々なシーンを提案している。

●コラボの背景

日産自動車の本件の担当者は、今回のコラボの背景について、次のように述べる。

「今回のコラボは、バーニーズ ニューヨークがスペシャリティストアであり続けながらも、業界で先駆けてサスティナブルな活動に取り組むデザイナーやアーティストをバックアップする活動を行うなど、バーニーズ ニューヨークが目指すコンセプトと、日産 アリアが体現するラグジュアリーとサスティナブルの両立が共通することから実現しました」

またビジネス的なねらいを尋ねたところ、「ファッション感度が高く、サスティナブルなど次世代の環境や社会への関心が高い新たな層へ、日産 アリアのデザイン性や先進性を伝えていきたいと考えています」とのことだった。

●バーニーズ ニューヨークを選んだ理由

今回、コラボ相手になぜバーニーズ ニューヨークを選んだのか。

「バーニーズ ニューヨークとコラボした理由は『サスティナビリティとラグジュアリーを両立』している点に共感したからです。業界に先駆けてサスティナブルな活動に取り組むデザイナーやアーティストをバックアップする活動を行ってきたバーニーズ ニューヨークの姿勢に、EVへの取り組みで業界に先駆けた日産がシンパシーを感じました」

●世間にもたらしたい影響とは

今回の取り組みで、一般の人々にどのような影響をもたらしたいと考えたのか。

「日産 アリアは日産初のクロスオーバーEVということで、サスティナブルな印象を一番に思い浮かべる方が多いと思いまですが、スタイリング提案をすることで、日常からドレスアップまでといったファッションの幅や、利用シーンとしても毎日の通勤だけでなく、普段の買い物や、週末のドライブなど、さまざまなシーンで最適なパートナーとなることを想起させることができたのではないかと考えています」

EVは、着実に我々の生活の中に定着しはじめているが、まだ一部の層に限られる。サスティナブルで魅力的な生活シーンが想起されることで、EV普及の一助となるだろう。

トヨタ&STARBASE「Drive Your Teenage Dreams.」×New Era

東京を拠点にインターナショナルなエンターテインメントコンテンツを展開する株式会社STARBASEは、トヨタ自動車株式会社と共に「Drive Your Teenage Dreams.(以下、DYTD)」というプロジェクトを2019年に立ち上げた。これは車の新しい楽しみ方を生み出していくプロジェクトで、今年3月には、米国発ヘッドウェアブランドである「New Era」とのコラボレーションアイテムを数量限定で2モデルを発売した。

「TOYOTA x New Era“Drive Your Teenage Dreams.” 59FIFTY」7,865円(税込)※数量限定

「TOYOTA x New Era “Drive Your Teenage Dreams.” 9FIFTY」7,260円(税込)※数量限定

New Era王道の定番モデルという「59FIFTYR」のデザインは、TOYOTAマークを全面に押し出している。一方、ファッションやストリート界隈で不動の人気を誇るという「9FIFTYTM」モデルにはTOYOTAのスモールロゴを採用している。シンプルで男女問わず、多様なファッションスタイルに組み合わせることができるデザインにこだわっている。

●DYTDプロジェクトとは?

そもそもDYTDとはどのようなプロジェクトなのだろうか? STARBASEの担当者は次のように述べる。

「トヨタが若い世代のカルチャーにどのようにして受け入れられるかという、トヨタとしての新しいチャレンジとして立ち上げられました。『車が遊び道具であり、車が秘密基地』。既成概念にとらわれることなく、車が楽しい場所、楽しい瞬間をつくり、そして車の存在で楽しみたい人が集まる。そんな想いが込められています。

車は移動手段としての価値観と娯楽としての価値観の2つがあると思っており、そのうち、娯楽としての価値観を、エンタメを使って伝えていきたいと考えています。自分の好きなように車をカスタムしてプライベート空間にするなど、将来的なマーケットである若年層に対して『TOYOTA』がコミュニケーションを続けていく必要があると思っています」

●BE@RBRICK、カシオG-SHOCKとのコラボに続く!New Eraコラボ

DYTDのコラボは、2020年のBE@RBRICKからはじまり、2022年2月にはカシオ計算機のG-SHOCKとのコラボと、立て続けに行われている。今回、なぜNew Eraのキャップをコラボに選んだのか。

「New Eraは世代を問わずファッション、ストリート界隈で人気を博していることで、コラボレーションを決めました。DYTDのモットーでもある “楽しむ”という素直で無邪気な心を表現するDYTDらしいコラボレーションを実現することができました」

「G-SHOCK TOYOTA “Drive Your Teenage Dreams Ver.」

●今後の活動予定

今後、DYTDの活動において、どのような計画と展望があるのだろうか。

「2022年は音楽、ファッション、アート、スポーツの4つのカテゴリーで企画を進めていく計画です。またメーカーとコラボし、本プロジェクトのアイコンであるTOYOTA ハイエースのカスタムをアップデートしたいと考えています。『今年はあのブランドとコラボするらしいよ』と話題になったり、『次は何をやるんだろう?』と期待してもらえるように、たくさんの人をワクワクさせられるコンテンツを発信していきます」

TOYOTAブランドの新しいイメージが今回のキャップから得ることができる。新しいターゲット獲得の施策とはいえ、幅広い年代が楽しめるコラボといえそうだ。

マツダ×エースのサスティナブルスーツケース

バッグメーカーのエース株式会社が、同社の日本製トラベルバッグブランド「プロテカ」より、マツダのバンパーを再利用したスーツケース「マックスパスRI」を開発し2022年3月に発売した。

「プロテカ マックスパスRI」39,600円(税込)

使用済み自動車のバンパーをリサイクルする技術により再生されたポリプロピレン樹脂をスーツケース外装部に、フィルムの端材をリサイクルした再生ポリエステルを内装仕切りとインナーケースに使用したサスティナブルなスーツケース。サイズはH50×W40×D25cm、容量は38Lのシンプルな見た目だ。

使用後は「エースリサイクルプロジェクト」に参加することでスーツケースをリサイクルできる仕組み。このプロジェクトは、不要になったエース製スーツケースの回収を行うもので、リユース可能と判断したスーツケースは必要部分を修理したうえで、国内のNPO 法人や慈善団体への寄付や一部リースなどに使用する。2021年12月末時点の回収実績は40,767本という。

さらに、リサイクル時の負荷を軽減するため「インジェクション成型」を採用している。これは金型に溶融したポリプロピレン樹脂などの原料を高圧注入し、冷却後に取り出す成型方法で、フレーム部分なども樹脂で一括成型できるため、金属パーツ数を削減できるという。

●マツダ車バンパー使用の経緯

マツダの使用済みバンパー

同社の広報・PR担当の森川泉氏は、今回マツダとコラボした経緯について次のように述べる。

「2018年にマツダ株式会社より、使用済みバンパーを再生したポリプロピレン樹脂を活用できないかというお話をいただいたのがきっかけです。当社は恒常的なスーツケースのリサイクル活動や、スーツケース外装部の端材を再生しスーツケースへ再利用するなど、資源の有効利用促進および資源循環型社会の構築に向けた取り組みを行ってまいりました。その活動を発展させる取り組みとして、車のライフサイクルを通して環境負荷低減に取り組んでいるマツダ社と使用済みバンパーをスーツケースで再利用する取り組みに着手しました」

マツダとはどのような話し合いが行われたのだろうか。

「マツダ社は自動車リサイクルの一環としてバンパーのリサイクルに取り組んでおり、その取り組みを社外にも拡げたいと考えていました。当社も環境への取り組みを前進させたいと考えており、その象徴的な製品が必要でした。マツダ社からバンパーを再生したポリプロピレン樹脂ペレットの活用について打診があり、当社は幸いにもポリプロピレン樹脂製スーツケースの開発経験があったことから、マックスパスRIを開発することにしました」

●サスティナブルなスーツケースと利用者への思い

今回のサスティナブルなスーツケース製作に当たり、利用者へはどのような思いを込めたのだろうか。

「マックスパスRIの開発・販売は、SDGsに取り組んでいるというポーズのためにやるのではなく、そのスキーム自体をサスティナブルなものにしたいとの思いが両社共にありました。持続可能な発展を遂げられる取り組みとするため、可能な限り無駄な開発コストを削減し、価格設定に反映しました。

バンパーは移動する人を守るため車体に取り付けられています。その役目をまっとうしたバンパーが、移動する人の荷物を守るスーツケースとして生まれ変わりました。身近なところから環境への取り組みをはじめたいという方に、ぜひ手に取っていただきたいです」

●エース社のサスティナブルな取り組みの展望

エースは、今後どのようなサスティナブルな取り組みを行っていくだろうか。

「当社では他にも、廃棄予定のりんごの搾りかすをアップサイクルしたバイオレザーや、加工時の水の使用量やCO2を削減できる原着糸のリサイクルカラー繊維といった、環境に配慮した素材を使用した商品開発を行っています。

また、学生向けに就活バッグをレンタルする『カバレント』というサービスを提供し、短期間しか使用されない就活バッグの廃棄を減らすため、返却後のリユースにも取り組んでいます。今後も商品のライフサイクル全体を考え、長く愛着を持って使っていただけるバッグとラゲージをつくり続けてまいります」

車メーカーとファッションアイテムとのコラボ事例を3つ紹介してきた。どれも新しい価値観を提供するコラボを実現している。いずれも今後のさらなる他社とのコラボや展開が楽しみだ。

【参考】
日産 アリア「バーニーズ ニューヨーク コラボ」
TOYOTA「Drive Your Teenage Dreams.」
YEN TOWN MARKET 「TOYOTA」
エース「プロテカ マックスパスRI」

取材・文/石原亜香利

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