一度は持ちたい憧れの文房具として「万年筆」を挙げるビジネスパーソンは少なくない。一生モノと考えるのならば、しっかりとした商品を選びたいところだが、どれが良いのか迷うこともあるだろう。そんなときにおすすめなのが、雑誌『サライ』6月号の付録「ミニ檸檬」万年筆だ。初めの一歩として気軽に手に入れることができ、コンパクトながら使用時には収まりの良いサイズ感が話題になっている。
モチーフとなったのは、1999年に丸善の創業130周年を記念して作られ、話題になった「檸檬万年筆」。以後10年おきに2度作られ、完売を続けた名品を、軽くて使いよいミニサイズに再現したものが今回の万年筆「ミニ檸檬」だ。
サイズ以外は「檸檬万年筆」(写真手前)のデザインを踏襲。キャップのペンクリップも忠実に再現した。
丸善がなぜ檸檬色の万年筆をつくったのか。それは、梶井基次郎の代表作『檸檬』(大正14年)の舞台が、丸善京都支店であったため。主人公が、爆弾に見立てた檸檬を乱雑に積まれた本の上に置く、文学史に残るラストシーンをイメージして、檸檬色の万年筆を製作した。付録には黒色のインクカートリッジが1本同梱されている。欧州規格のショートタイプであれば市販のものも使用できるので、インクの色を自由に変えられる。
万年筆LOVERはペン先のデザインにもこだわるという。この付録も、細部まで楽しめる。ペン先の雑誌『サライ』の駱駝マークが刻印された上部に、仏教美術に見られる葡萄唐草文様を檸檬に見立てた「檸檬唐草」を配している。万年筆のサイズや、胴軸とキャップの檸檬色もさることながら、デザインを眺めるだけでも思わず法悦に浸ってしまう。
ペン先をよく見ると、駱駝の脚や、檸檬唐草の蔦模様など、細い線までが刻印されていることが分かる。
デジタルでのやりとりが多くなった現代だからこそ、手書きでメモを残したり、お礼状を書いたりすると一目置かれること間違いなし。普段使いからビジネスまで幅広く使える万年筆「ミニ檸檬」。売り切れる前にぜひ手に入れてほしい。
・・・・・・・・・・・・・・・
『サライ』2022年6月号
2022年5月9日発売
特別価格1300円(税込)
小学館
※電子版には特別付録は付属しません
『サライ』公式サイト… サライ.jp
https://serai.jp/
・・・・・・・・・・・・・・・
文/編集部