エンタメを発信する側でもあり、流行のキャッチにも敏感なAKB48のメンバーが、気になる〝ホットなあの人〟に直撃取材するコラボ企画の第2弾!各業界の第一線で活躍する人は「今」何を大切にしているのか取材しました。
村山彩希が会ったのは
SUPER BEAVER 柳沢亮太さん
1989年2月21日生まれ。4人組ロックバンドSUPER BEAVERのギター担当。楽曲ほぼすべての作詞作曲を行なう。2022年2月23日発売の『東京』に収録されている『名前を呼ぶよ』は映画『東京リベンジャーズ』の主題歌。ほか、タイアップも数多く手がける。
村山 真っすぐな歌詞に、いつも心を打たれています。特に2018年リリースのバラード『まごころ』にはつらい時期に心が救われ、何度も励まされました。このような機会をいただけて、本当にうれしいです。
柳沢 SUPER BEAVERというバンドは、伝えたい想いや内容を軸にしているバンドなので、歌詞に込めた想いを感じ取っていただけてこちらこそうれしいです。ありがとうございます。
村山 曲はどのような風に作っているのかとても気になっています。歌詞が先でしょうか、それともメロディーが先でしょうか。
柳沢 歌詞が先行のケースがやや多いですね。「新曲を作るぞ」と決まってから、伝えたい内容や言葉を整理していると歌詞が浮かんできて……それに曲がついてくるという感じです。
村山 私は、SUPER BEAVERさんの音楽にすごく影響を受けています。柳沢さんが曲を作る際に、ほかの人の曲の影響を受けたり、流行を取り入れたりすることはありますか。
柳沢 好きな音楽はたくさんありますし、美しいメロディーや歌詞に触れると、とてもすてきだなと感じます。流行の音楽ももちろん聞きますし、素晴らしいものはたくさんあります。しかし、SUPER BEAVERの音楽の世界に流行を取り入れようとか、何かを真似しようということは思わないですね。
僕は歌う人のしゃべり方や声、魅力などを考え、この人ならばどういうことを音楽にのせるとすてきかというのをイメージしつつ作ります。SUPER BEAVERには、自分たちなりの見せ方があると思っています。うちには、渋谷(龍太)というボーカルがいる。彼の存在は大きな武器であり財産です。彼が歌って違和感のない音楽を作るうえで、他者や流行を意識する必要はないと思います。
村山 SUPER BEAVERさんは、メンバーの4人の気持ちがすごくまとまっているという印象を受けています。曲への想いの込め方や、ライブへの気持ちの入れ方などですれ違いが生じてしまうことはないのでしょうか。
柳沢 つきあいも長いですし、違う方向を向いていると感じることはほぼありません。渋谷がライブ中にMCで言っていた想いを歌詞に込めることもあるので、歌詞の解釈も、そこまで大きなズレはないです。もし違和感が生じたら話し合いますからね。「俺はこうかなと思ったんだけど、どう?」と。すると、じゃあもう少し強く歌ってみようとか語りかけるように歌おうといったふうになり、一緒に一番いい状態を模索していくんですよ。
村山 SUPER BEAVERさんの歌詞がとても心に響くのは、伝えたい想いを最高の形で表現するために、ワンフレーズでも違和感があったら妥協せず話し合ってきたからこそなんですね。
私も観てくださる人にいいパフォーマンスを届けるために、メンバーたちと、曲への想いやどういうライブにしたいかなど、もっと話し合おうと思います。
SUPER BEAVERの最新LIVE Blu-ray & DVDが発売中!
7200円+税(Blu-ray)/ 6200円+税(DVD)
2021年に開催した3都市6公演のアリーナツアー「都会のラクダSP 〜愛の大砲、二夜連続〜」のファイナル公演をライブ映像作品としてリリース!
※画像はBlu-ray版パッケージ。
チーム4 村山彩希さん
1997年6月15日生まれ。AKB48チーム4メンバーで、同チームのキャプテン。ニックネームはゆいりー。YouTuberとしても活動しており、「ゆうなぁもぎおんチャンネル」では、グループチャンネルとして現役メンバー4人の動画を公開中。
取材・文/田村菜津季