低GIで低価格、ダイエット中でも飲めるドリンク
甘味料「Gula Aren」を使ったドリンクがブームになっている。
インドネシアでは通常サトウキビやココナッツなどから砂糖が製造しているが、そのほかに伝統的な甘味料としてサトウヤシの木の樹脂を煮詰めて作るGula Arenがある。
Gula Arenはミネラルが多く、またGI値が上白糖の半分という低GIで、ダイエットをしている人や、糖質制限をしたい人から、Gula Arenドリンクの人気が広がった。
人気の火付け役は、カフェチェーンの「Kopi Kenangan」が提供している「Kopi Susu」18,000ルピア(約140円)だ。
国産のコーヒー豆を煮出して濾し、Gula Arenと牛乳を入れ、甘くて濃いアイスコーヒー牛乳に仕上げている。Gula Aren独特のスモーキーな香りとコクのある甘さがクセになる一品だ。
また、価格が18,000~25,000ルピア(約120円~200円)と安いことも、ヒットに繋がっている理由だ。「Kopi Kenangan」のほか、「Janji Jiwa」「KULO」など、数多くのカフェがGula Arenを使用したメニューを出している。
タピオカミルクティーの自国進化版へ
台湾発のタピオカミルクティーは、インドネシアでも一大ブームになった。
しかし、インドネシアには、紅茶にミルクを入れる習慣はないが、コーヒーにはミルクを入れる習慣があったことから、Gula Arenを使った甘いアイスコーヒー牛乳は、タピオカミルクティーからインドネシア人好みに進化したインドネシアの新しいドリンクとして根付き始めている。
2017年にオープンしたKopi Kenaganは、急激に店舗数を増やし、2021年現在32都市500店舗となっている。
低GIのGula Arenを使っているため健康的でもあり、台湾のタピオカドリンクよりも値段が安い。
Gula Arenを使ったコーヒー牛乳にタピオカのトッピングができるようになるなど、タピオカドリンクともうまく共存している。
参考記事:https://tnc-trend.jp/indonesia72/
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構成/DIME編集部