「健康のため」なんて考えると続かない。
何かひとつ楽しみを見つけて歩き出せばいいんです!
バナナマン 日村勇紀さん
1972年生まれ、神奈川県出身。数多くのレギュラー番組を持ち、バラエティー、ラジオ、CMなど幅広い分野で活躍。一方でライブも定期的に開催、来年でコンビ結成30年を迎える。
プライベートでもウオーキングが日課というバナナマン・日村勇紀さん。それが高じて昨年からウオーキングのレギュラー番組がスタート。今回はそのロケに突撃同行、ガチ歩きしながら、歩活の魅力について話を聞いた。
歩き以外の要素を取り込みゴールを決めて楽しむ
歩活歴およそ5年。始めたきっかけは2つの出来事だった。
「テレビ番組でツッチー(土田晃之さん)と歩いて楽しさに目覚めたこと。もう1つは奥さんとのNY旅行。彼女がとにかく歩く人で、タクシーや地下鉄を全く使わない。当時の僕は運動不足で、『しっかり歩けるようにならないと、今後一緒に旅行できない』と思って」
今回は番組を撮影しながらの取材だったが、日村さんはともかく歩くペースが速い。意識して歩みを速めないと置いていかれる。
「続けられているのは、歩きの中に通勤的な要素を取り込んでいるから。例えばその日最初の仕事先が六本木のTV局だったら、そこから1時間ほどの場所まで電車やタクシーで行って、歩いて局へ向かう。それが距離的にも、体力的にもちょうどいいんですね」
さらに途中、「楽しみを発見すること」も欠かせない要素。
「NY旅行がきっかけなので、『この角度から見るとNYっぽい』という景色を探しながら歩くのが好きですね。あとはタレントさんの宣伝看板探し。中でもお気に入りは、渡辺美奈代さん看板! 都内にたくさんあるんですが、それぞれ表情が違っているので、発見するたびに感動します」
そんな日村さんが、最近歩いた中でおすすめの場所は?
「湾岸エリアの辰巳から新木場、若洲へと歩くコースが楽しかったですね。中でも印象的だったのが、辰巳の森緑道公園。時期的に少し早かったんですが、大きなつぼみをいっぱいつけた桜並木があって、桜が咲く頃はきれいだろうなぁと。海と緑、両方楽しめる湾岸エリアの公園は、特にこれからの季節、気持ちいいと思います」
そして最後に、ウオーキング初心者へのアドバイスを聞いた。
「日常生活や楽しみの中に歩きの要素をうまく取り入れることが大事。健康のため、という目標だけではなかなか続かない。音楽、服装、カメラ、どんなことでもいいんです。『ついでに歩く』ための仕掛けを作ることをおすすめします。そしてゴールを決めて歩くこと。いつまでたっても終わりが見えないと心が折れるので」
当初は膝にサポーターをつけて歩いていたが、今は体も軽くなり、その不安も解消されたという日村さん。インタビューが終わると「1時間歩いてから仕事に臨むと、シャキッとするんだよね」と言い残し、颯爽とした足取りで次の現場へと向かっていった。
花で季節を感じて、神社に立ち寄り、おもしろそうな建物をチラ見しながらのウオーキング。渡辺美奈代さんはじめ、タレントさんが起用されたビル看板との出会いやジャンプスタイルの記念写真、ゴールのごほうびメシも、モチベUPの秘訣。取材日は看板ならぬ〝美奈代バス〟に出くわし、ひむ太郎、大コーフン!
ひむ太郎流・歩活を楽しむ3か条
【01】何か目的を決めて歩こう
【02】歩く目線での発見を楽しもう
【03】ウエアにもこだわればギアもUP
毎回撮影前日に考えるという服装。基本的には普段着ないような明るい色のものをセレクト。左腕には歩数チェックに欠かせないスマートウオッチ。シューズは「軽くて歩きやすい」という理由でスケッチャーズがお気に入り。
[おすすめのTOKYO歩活スポット]新木場緑道公園
新木場駅から徒歩15分の南北に細長い公園。園の東側には海が広がり、葛西臨海公園の観覧車や東京ディズニーリゾートの建物の眺めが美しい。この公園の先に若洲海浜公園があり、さらにその先へと進むと東京ゲートブリッジが見えてくる。
続きはコチラで!BS朝日『バナナマン日村が歩く! ウォーキングのひむ太郎』
〝ひむ太郎〟こと、日村さんが毎回5km以上の道のりをがっつり歩くウオーキング番組。人との出会いではなく、街での「発見」に重きを置くため、見ている側も一人歩きの気分を味わえる。毎週火曜日22:30〜放送中。https://www.bs-asahi.co.jp/himutaro/
取材・文/渡辺雅史