市販品とは一味違う自分なりのデザインとギミックにこだわったDIY好きたちの自作ギア。少し難しそうだが、実は意外と安く、簡単にできる。達人たちのアイデアは普段のDIYにも生かせるはずだ。
ファーニチャー
家にある据え置きの家具と異なり、アウトドアに持ち出して使うので収納性も肝。見た目にもこだわりたい。
DIYライター 和田義弥さん
茨城県筑波山の麓にセルフビルドした住まいに暮らす。家から米や野菜まで、できるものは何でも手づくりを実践。
野外に持ち出すにもラクチン!収納式ウッドテーブル
アウトドアでもリビングでも使えるウッディーなローテーブル。特徴は脚を取り外してフラットに収納できることと、愛車のラゲッジスペースを2段化する棚になること。特に荷室の広いRV車では、荷物をたくさん積むと上に重ねなくてはならず、かさばりがち。仕切りがあるとスマートに収納できる。
【使用した材料】
天板はW90×H15×L700mmのスギ板13枚。天板を支える幕板と脚は、断面がW30×H40mmのスギ材で、脚の長さは400mm。
折りたたみも簡単
使用時は幕板の間に脚を挟んで立て、収納時は天板の裏に脚が収まる構造。
荷室の棚としても◎
荷室のサイズに合わせている。荷物の整理もできるので積載力もアップ。
難易度:★★☆☆☆
製作時間:2~3時間
サイズ:W1170×H415×L750mm
材料費:約2000円
アイデア勝負で手軽におしゃれ!折りたたみウッドチェア
座面高約20cmのローチェア。背もたれになるパーツの下部に渡した2本の横木の間に、座板の脚を挟んで座ると、てこの原理で固定される。横木の位置を変えれば背もたれの角度調整も可能。コーヒー豆の麻袋が背中を包むように支えてくれ、座り心地も快適だ。上記のローテーブルと併せて使用するにもぴったり。
【使用した材料】
座板はW90×H15×L500mmのスギ板3枚。脚や背柱は、断面がW30×H40mmのスギ材。背もたれにはコーヒー豆の麻袋を使用。
コーヒー豆の麻袋を利用
適当なサイズにカットし、切り口がほつれないようにパイピングする。
持ち運び、収納もラクラク
背もたれと座板は分割して重ねられる。収納サイズはW500×H85×L900mm。
難易度:★☆☆☆☆
製作時間:1~2時間
サイズ:W500×H750×D700mm
材料費:約1500円
キャンプにも、普段の収納にも!レトロツールボックス
カラビナやヘッドライト、カトラリーなど、小物を収納するための小引き出し。普段使いはもちろん、コンパクトなのでキャンプの時はそのままクルマに積んで持ち出すことも。引き出しを隙間なくつくるのは難しいが、あえて数mmのクリアランスを設けることで材にひずみが出てもスムーズに出し入れできる。
【使用した材料】
棚本体は幅広のSPF材1×10。引き出しは厚さ12mmのスギ板で枠をつくり、底板は5.5mm厚の合板。受けは12mm角の造作材。
釘を使えばより美しく
接合には真ちゅう製の釘を使用。仕上げにオイルを塗ってアンティーク風に。
木の枝でかわいらしく
取っ手には直径20~30mmの枝を利用。身近なものが何でも材料になる。
難易度:★★★☆☆
製作時間:5~6時間
サイズ:W373×H259×D360mm
材料費:約4000円