モノが多くなりがちなキッチン周りは、収納スペースを増やすことを意識したDIYが重要だ。また、木材を使うことでナチュラルに仕上がり、キッチン全体の雰囲気が明るくなる。ここでは最低限の工具でできるDIY術を紹介する。
超簡単!棚板を挟んで〝ひもを通すだけ〟で完成するウッドシェルフ
キッチンが狭く、モノを収納するスペースや作業できるスペースがなかったので、キッチン台の高さに合わせてキッチンシェルフをつくりました。天板はホームセンターでキッチンに合わせて1200mmにカットしてもらっています。あとは挟むだけで固定できる脚、『noashi』を使って、ヴィンテージ風に塗装した天板を固定するだけ。塗装は亜麻仁油をベースとした木材専用の油性塗料『ワトコオイル』を使用。木の内部にゆっくり浸透し、湿度を保ちながら木の良さや美しさを引き出せます。
背面にデザインで取り付けた本物のアイアンのように見える、1m50円の金剛打ちロープがこだわりです。何回も穴に通すと先端がほつれるので、ビニールテープを巻いて対処しましょう。
脚とロープが簡単に着脱できるので、使う場所に合わせてデザインを何通りも楽しめます。天板で水を使うことが多いなら、上段だけ水性ウレタンニスで保護するのもおすすめです。
【使用した材料】
天板、『noashi』のアイアン脚、『ワトコオイル』、『ビニロン 金剛打ちロープ』。
部屋の雰囲気に合わせて、天板をワトコオイルのダークウォルナット色で塗装。翌日まで乾燥を待つ。
アイアン脚にアジャスターを取り付けて床に置き、上から天板をはめて固定する。
背面に不等辺アングルを付け、穴に金剛打ちロープを通して背面が丸見えにならないようにする。
難易度:★★☆☆☆
製作期間:2日
サイズ:W1900×H800×D1200mm
材料費:3万3000円
自由にカスタムしてつくるカッティングボード
料理の後片づけが面倒なので、ちょっとした食材を切る時や切った食材をそのまま出すのに使えるおしゃれなカッティングボード。焼き印も付けてオリジナリティーを出しています。
注意したいのが使用する木の種類。種類によって堅さや重さ、傷つき具合も異なります。購入する木の特徴に合わせてオイルや蜜蝋を使い、メンテナンスの頻度を変えてください。
【使用した材料】
一枚板、蜜蝋。一枚板は電動ジグソーで好きな形にカットする。かんながあれば研磨もラクに。
カッティングボードより薄い端材をクイックバークランプで固定し、かんなで平らに。
一枚板から切り出す。持ち手を付けたり、台形にしたりと、使うシーンを想像して作る。
難易度:★★★☆☆
製作期間:1日
材料費:3000円(1個当たり)