6枚刃と5枚刃どっちを選ぶ?パナソニックのリニアシェーバー「ラムダッシュPRO」の進化がスゴい!
2022.05.12昨年、およそ10年ぶりのフルモデルチェンジを行ない、新たに6枚刃モデルが登場したパナソニックのリニアシェーバー、ラムダッシュ。その「早く、深く、やさしく剃る」技術と実力により、同社によれば発売から1年で10万台を超える販売実績を記録したという。
そんなラムダッシュがさらに進化を遂げ、お風呂で剃れるタイプや充電中でも剃れるタイプなどバリエーションも拡充。新たに6枚刃&5枚刃搭載の計9モデルが「ラムダッシュPRO」として、6月1日よりリニューアル発売されることになった。
というわけで今回は6枚刃、5枚刃それぞれ最上位モデルであるラムダッシュPRO 6枚刃 ES-LS9BXとラムダッシュPRO 5枚刃 ES-LV9Vの機能と特徴を発売直前リポートとしてお届けしていきたい。
はじめにラムダッシュPRO 6枚刃 ES-LS9BXの主な機能からチェックしていこう。
パナソニック ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-LS9BX
パワーコントロール/ラムダッシュAI(※1)
ヘッド部/密着5Dシステム、密着5Dヘッド、固定:可動切替、密着刃フロート機構
外刃/6枚刃システム(ステンレス刃物鋼6枚刃)
内刃/30°鋭角ナノエッジ内刃
駆動/リニアモーター高速駆動、約14,000ストローク/分
電源/充電式、急速1時間充電
防水/防水設計(IPX7基準)(※2)
本体サイズ(キャップを除く)/高さ172×幅72×奥行き59mm、約220g
※1 ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音の変化)しない場合がありますが、異常ではありません。
※2 IPX7基準(水深1mに30分間水に浸けても有害な影響を生じる量の水の侵入がない)検査をクリアしています。
6枚刃システムと密着5Dシステムでアゴ下のくせヒゲもなぞるだけで剃りあげる
「絞り出し深剃り刃」「くせヒゲ深剃り刃」の2種4枚の極薄深剃り刃と、アゴ下の長いくせヒゲも早剃りできる2枚の「アゴ下トリマー刃」で構成される独自の6枚刃システムを搭載している。これらの刃を最適配置することで、長いくせヒゲのカット率は同社5枚刃比で2.5倍(※)を実現。同社では2~3日伸ばしたアゴ下のくせヒゲも、なぞるだけで剃りあげると説明している。
※<ES-LV9V>カット率27%、<ES-LS9BX>カット率70%。同社独自の基準に基づく。使用条件により効果は異なります。
また駆動部にはラムダッシュ史上最速(※)となる毎分約1万4000ストロークを実現した、ラムダッシュ専用に開発されたリニアモーターを搭載。ヒゲが濃くてもパワーダウンすることなく、剃り終わりまでハイパワーをキープする。
※同社リニアシェーバー ラムダッシュにおいて。2022年4月5日現在。
絞り出し機構を搭載した2種4枚の極薄深剃り刃のシェービングイメージ
そして「密着5Dシステム」とは密着5Dヘッドと密着フロート刃機構で構成されるシステム。
まず密着5Dヘッドは、ヘッド部が(1)前後17度、(2)左右20度、(3)上下2.5mm、(4)前後に1.0mmスライド、(5)ツイスト10度の5方向に可動する機構。
密着フロート刃機構は、内刃と外刃が一体になった6枚の刃がそれぞれ、上下にやわらかく大きく浮き沈みして、圧力が均一にかかりやすいシェービングを可能している。
この二つのシステムにより、アゴ下の複雑な凹凸に、頬や首回りのやわらかい部分にもヘッドが密着して、肌への負担を抑えたやさしい深剃りを実現しているのだ。
キメ細かな泡を使ったシェービングを可能にする「泡メイキングモード」
洗顔剤やボディソープを使って、手で泡立てるよりも手軽に、かつ素早くシェービング用の泡が作れる「泡メイキングモード」を新たに搭載。理髪店の泡立てシェービングのような、キメ細かな泡を使ったシェービングが可能になった。
使い方は、まず手のひらに適量の洗顔剤などを取り、水またはお湯を加える。スクラブ入りの洗顔剤や石鹸は刃の目詰まりの原因になったり、泡が立たないので、使用しないこと。
続いて本体の電源ボタンを2秒以上長押しする。リニアモーターの動作音が変わったら、手のひらに軽く刃を当て、かき混ぜたり、刃を上下に動かして泡立てていく。モードは約15秒で終了するので、そのままシェービングが行なえる。
スマートロックや充電機能付き収納ケースなども要チェック
グリップ部を握ると、本体が感知してロックを解除。手を離すと、約30秒後に自動的にロックされるので、出張時に携帯する場合や洗浄後の乾燥時にも安心。
電池残量や充電完了、スイッチロックマークなどの表示は透過型の白色LEDを採用。数字やアイコンが白く、クリアに浮かび上がり、高い視認性を確保している。
出張や旅行にも手軽に携帯できる充電機能付きの収納ケースが付属。使いやすくて便利なUSBプラグ Type-C充電のため、旅先や在宅勤務時はパソコンからの充電も可能だ。
本体には彫刻を思わせる立体的な造形美と、UX設計のスカルプチャーデザインが採用された。カラーリングも従来のシルバーメタリックから、マットで落ち着いた印象を与えるクラフトブラックに変更。ワンランクアップした上質感を表現している。
ヘッド部を取り外した様子。6枚の外刃が独立して動くフロート構造を実現しやすいという観点から、外刃と内刃の一体構造を採用している。
続いて、実際にES-LS9BXを使ったシェービングを行ってみよう。
シェービング開始直後から「密着5Dシステム」が威力を発揮
まずは唇の下からアゴにかけてのエリアからスタート。このエリアはアゴのラインに沿ってヘッドを動かす必要があるが、早速「密着5Dシステム」が威力を発揮。上の写真を見るとヘッドが前後と左右に可動しながら肌に密着していることがわかる。
続いてアゴ先と頬周辺のエリアへ。本体は刃全体を肌に対して垂直になるようにあて、毛の流れに逆らうようにゆっくりと動かしていく。必要以上の力で押しあてる必要はない。むしろ、ヘッドを軽く肌の上に乗せる感覚に近い。
ノド元やアゴ下の毛は、頬などと異なり〝寝た状態〟で生えているため、刃がとらえにくく、剃り残しが出やすい。そこで威力を発揮するのが、ラムダッシュPROに搭載された長いくせヒゲを短くプレカットするアゴ下トリマー刃だ。画像のように肌を伸ばしてヒゲを起こすと、さらに剃りやすくなる。
実際に剃ってみると、1、2回の往復で主なヒゲがカットされ、〝なぞるだけで剃りあげる〟効果を実感できた。
泡メイキングモードを使ったウエットシェービングにも対応。お風呂に入りながらの使用も可能になった。
パナソニック ラムダッシュPRO 6枚刃のラインアップ
パナソニック ラムダッシュPRO 5枚刃 ES-LV9V
パワーコントロール/ラムダッシュAI(※1)
ヘッド部/密着5Dシステム、密着5Dヘッド、固定:可動切替、フロート刃機構
外刃/ステンレス刃物鋼5枚刃
内刃/30°鋭角ナノエッジ内刃
駆動/リニアモーター高速駆動、約14,000ストローク/分
電源/充電式、急速1時間充電
防水/防水設計(IPX7基準)(※2)
本体サイズ(キャップを除く)/高さ167×幅72×奥行き59mm、約210g
※1 ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音の変化)しない場合がありますが、異常ではありません。
※2 IPX7基準(水深1mに30分間水に浸けても有害な影響を生じる量の水の侵入がない)検査をクリアしています。
アゴ下トリマー刃搭載によりアゴ下の長い寝たヒゲも爽快にカット
2種4枚の極薄深剃り刃で、濃いヒゲも肌にやさしく深剃り。さらにアゴ下トリマー刃を搭載することで、アゴ下の長い寝たヒゲまで剃りきる。その結果、同社では長いくせヒゲのカット性能が従来より1.5倍アップしたと説明している。
※2020年度発売スリムコームスリット刃搭載〈ES-CLV9F〉カット率17%、アゴ下トリマー刃搭載〈ES-LV9V〉カット率27%。同社独自の基準に基づく。使用条件により効果は異なります。
そして駆動部には ES-LS9BXと同じく、ラムダッシュ史上最速(※)となる毎分約1万4000ストロークを実現したリニアモーターを搭載している。
※同社リニアシェーバー ラムダッシュにおいて。2022年4月5日現在。
ランプ表示では、まず充電残量を5段階で表示。さらにスイッチロックの状態と充電表示マークも表示される。ちなみに充電表示マークは、充電中は点灯、充電完了時は消灯する。
ES-LV9VもES-LS9BXと同じく、ボディソープ(※)などを使って、手軽にシェービング用の泡がつくれる「泡メイキングモード」が新たに搭載された。
※シェービング剤(フォーム除く)、スクラブ入りの洗顔剤、せっけんは、刃の目詰まり原因になったり、泡が立たないので、使用しないでください。
ES-LV9Vを使ってシェービングを行なった様子。前述したヘッドに搭載された2つのスムースローラーが肌への摩擦を約2/3に低減(※)。肌にやさしくスムーズな剃り心地を実現している。
※2014年度発売ES-LV96と新商品ES-LV9Vとのヒゲシート上を滑らせるときの荷重比較。同社調べ。
続いて泡メイキングモードを使ってウエットシェービングにも挑戦。ES-LV9Vもお風呂で剃れるタイプだ。
パナソニック ラムダッシュPRO 5枚刃のラインアップ
関連情報
https://panasonic.jp/shaver/lamdashpro.html
撮影/福永仲秋
取材・文/清水眞希