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道路交通法の改正で何が変わった?事故を起こさない電動キックボードの正しい乗り方

2022.05.06

最近、都心で乗っている人をよく見かけるようになった電動キックボードは、ニューノーマル時代に適した移動手段の一つだ。コロナ感染予防となる上に、シェアリングサービスの普及や自動車に代わる移動手段として、CO2排出量削減などの可能性もある。

この4月に可決された道路交通法の改正案には、16歳以上は免許なしでも乗車可能、ヘルメット着用は任意となるなど、新しい内容が盛り込まれた。

しかし近年、電動キックボード利用者の事故や交通ルール違反が多発しており、注意喚起がされている。そんな中、電動マイクロモビリティシェアリングサービス「LUUP」が、交通安全講習を実施しているとのことで、その実施の背景や安全に乗るためのポイントを聞いてきた。

改正道路交通法施行後、電動キックボードは今後どうなる?

2022年4月19日に、電動キックボード等の車両区分を新しく定める、道路交通法の改正案が衆議院で可決された。

改正案では、最高速度が20km/h以下等の一定要件を満たす電動キックボードは「特定小型原動機付自転車」という新しい車両区分に位置付けられた。16歳未満の運転は禁止だが、16歳以上であれば、免許不要で乗車が可能となる。その際、ヘルメットの着用は任意となった。

「車道通行を原則」とするが、「一定の速度以下に最高速度が制限されており、それに連動する表示がなされているものについては、例外的に歩道(自転車通行可の歩道に限る。)等を通行する」ことができる。

そして交通反則通告制度と、放置違反金制度の対象となった。危険な違反行為を繰り返す者には講習の受講が命じられる。

出典:警察庁「道路交通法の一部を改正する法律案(概要)」

電動キックボードとは

「電動キックボードが免許なしで乗れるようになる」というニュースを聞くと、自由度が広がったように感じるが、ここ数年、交通事故が多発しているニュースを耳にする機会が多いのが事実だ。

令和4年3月17日付けで独立行政法人国民生活センターが公表した報道発表資料では、電動キックボードで公道走行する際の注意喚起がされている。

同資料では、「道路運送車両の保安基準に適合しないもので走行中の交通事故や道路交通法違反についての報道が増えており、消費者の中には法的な位置付けや乗車方法などを正しく理解していない人がいる」という。

電動キックボードは、安全運転や走行ルールを守って利用するのはもちろん重要だが、そもそも電動キックボードの法的な位置づけを理解していないことが原因の問題も多いそうだ。

出典:独立行政法人 国民生活センター「電動キックボードでの公道走行に注意」

改正道路交通法の改正案は可決されたものの、まだ施行は将来の話だ。現在の定義をあらかじめ確認しておこう。

電動キックボードの位置付け

警視庁のホームページによれば、「キックボード(車輪付きの板)に取り付けられた電動式のモーター(原動機(定格出力0.60キロワット以下))により走行する電動キックボードについては、道路交通法並びに道路運送車両法上の原動機付自転車に該当」するとされる。定格出力0.60キロワットを超える場合、その数値に応じたそれぞれの車両区分に該当する。

先述した特定小型原動機付自転車に該当せず、原動機付自転車に該当する電動キックボードを運転するのには、免許が必要となる。無免許運転は、罰則として3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。

車道を通行する必要があり、歩道を通行することは現状、できない。また、ヘルメットの着用などの原動機付自転車としての通行方法に従う必要がある。

出典:警視庁「電動キックボードについて」

シェアリングサービス「LUUP」が東京海上日動と共に安全講習を実施

安全運転についての注意喚起が呼びかけられるが、正しく乗れば電動キックボードは便利な移動手段であり、新型コロナ感染拡大下における感染予防の交通手段となる上に、自動車に代わる移動手段、マイクロモビリティとしてCO2排出量削減などの期待もされている。改正道路交通法が施行されれば、さらに利用者も増えるだろう。今後は、ますます安全走行についての周知、及び教育機会の場が求められる。

電動キックボードや電動アシスト自転車等のマイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を手がける株式会社Luupが、2022年4月25日より順次、「交通安全講習会」と「ポートでの乗り方ガイダンス」を展開エリア各地で連続開催をスタートさせた。

交通安全講習会とは

交通安全講習会は、Luupが東京海上日動保険株式会社と共同で実施。開催スケジュールは以下となっている。

【開催予定】
・2022年5月6日(金)ヒルトン東京お台場 ※雨天の場合は7日(土)に延期
・2022年5月13日(金)東京ソラマチ
・2022年5月14日(土)ドックヤードガーデン(横浜)
・2022年5月末(日程未定、都内)
・時期未定 豊洲、大阪、渋谷など

過去の安全講習会の様子

Luup広報部に、この講習会についての内容などを聞いてみた。

――東京海上日動と共に交通安全講習会を実施する背景を教えてください。

「Luupと東京海上は、2021年10月13日(水)に、資本業務提携及び電動キックボードの安全性向上のための協業開始について発表しました。安心・安全なマイクロモビリティの利用環境構築を目指して、まずは共同で電動キックボードの安全性向上のための協業を進めており、交通安全講習は本協業の取り組みの一環となります。

現在、LUUPの電動キックボードを交通ルールを守らずに走行している利用者の方が散見されています。加えて、違反走行を行った利用者が警察の取締り対象となり、罰則が発生する例も起きています。重大な違反が確認された場合、当社でもアカウント凍結などの対応をとっており、電動キックボードのご利用をご遠慮いただいています。

交通ルールのテストを受講いただいているにも関わらず、一部の利用者において違反走行が行われてしまっていることは極めて残念ではありますが、この現状を重く受け止め、Luupは正しい交通ルールと安全な走行方法の周知をより一層強化してまいります。そして、電動キックボードが安全に利用され、道路を使用する全ての人との共生を実現する社会を、引き続き目指してまいります」

――交通安全講習会では、どのような内容を講習するのですか?

「安全講習会では、Luupと東京海上が共同で制作した電動キックボードのご利用ガイドブックを用いた講習を行うほか、試乗の機会も設ける予定です。また、地元警察の協力を得て、交通ルールをレクチャーいただく回もございます。

電動キックボードのご利用ガイドブックは、Web上で全ページを無償公開しています」

出典:Luup「電動キックボードのご利用ガイドブック」

このガイドブックは全12ページで構成されており、「交通ルール」「走行における注意事項」「右折の方法」「電動キックボードの乗り方」などが解説されている。交通ルールについては、LUUPで電動キックボードを利用する際と共に、個人所有のキックボードについての説明もある。

――電動キックボードを安全に乗るためのポイントを教えてください。

「LUUPの電動キックボードへの乗り方は、以下の通りです」

1.地面を蹴って初速をつけ、両足を置きます。

2.ゆっくりとアクセルを押すと加速します。

3.足で地面を蹴りながらゆるやかに曲がることができます。

4.政府の特例措置下において、LUUPの電動キックボードを押し歩きする場合には、歩行者とみなされます。走行量の多い道路などを右折する場合には、交差点で電動キックボードを一度降り、横断歩道を押し歩いて渡ってください。

5.手元に自転車と同様の形のブレーキがあります。止まる時はゆっくりとブレーキをかけましょう。足をついて止まることも可能です。

「また、長いコートやスカート、ゆったりとしたパンツ、肩掛けのバック、ヒールや足の甲が出てしまう履き物などは、ライド時に巻き込まれてしまう可能性があるため、避けるようご留意ください。

加えて、現在Luupが参加している実証実験では、電動キックボードを押し歩きする場合には歩行者とみなされます。走行量の多い道路などを右折する場合には、交差点で電動キックボードを一度降り、横断歩道を押し歩いて渡ることを推奨します」

電動マイクロモビリティとしての共生を目指す

近年、電動キックボードは正しい車両に関する理解と安全走行の注意喚起がされている。こうした状況を受け、今後、どのように考えているのだろうか。Luup広報部は次のようにコメントした。

「4月19日に道路交通法改正案が可決されましたが、改正法の施行までには、約2年かかると言われています。これについては、さまざまなご意見があるということは把握しており、真摯に受け止めています。弊社としては、課題先進国と言われる日本において電動マイクロモビリティの果たせる役割は大きいと考えます。その点をご理解いただけるよう、またその上で、利用者も周囲の交通主体も安心・安全に電動キックボードと共生できるよう、関係省庁や地元の警察と連携し、啓発活動を強化・継続してまいります」

同社は街じゅうを「駅前化」するインフラをつくるというミッションを掲げているが、この4月末から5月にかけてキャンペーンを実施し、街じゅうに全国の駅名標を模した「ワープルート」提案型広告を展開した。掲出場所に合わせた“移動面倒あるある”なメッセージとして「六本木が最寄りなのに、徒歩だと11分。」(六本木→西麻布)、「歩くには遠い。タクるには近い。」(赤坂→六本木)、「頑張れば歩ける距離は、歩きたくない。」(梅田→淀屋橋)などを掲出。新ルートを提案することで、ゴールデンウィーク中の人流の分散・混雑回避のねらいもある。

☆☆☆

電動キックボードは今後、ますます一つの移動手段としての認知度が上がっていくだろう。それと同時に公道における、電動キックボードを含めたさまざまな利用車両や歩行者の、より安全な走行共生が求められる。

【参考】
東京海上とLuupが資本業務提携し電動キックボードの安全性向上のための協業を開始
https://luup.sc/news/2021-10-13-tokiomarine/

Luup「安全なライドのためのルール(電動キックボード)

取材・文/石原亜香利

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