子どもの健康と成長のために、栄養バランスの良い毎日の食事は欠かせない。では、東京近郊で暮らす小中学生たちは日々どんな食生活を送っているのだろうか。
そこで農林中央金庫はこのほど、第4回目となる「子どもの食生活の意識と実態調査」を実施。その結果の一部を紹介する。
なお、調査対象者は、東京近郊の小学生の男女各100人、中学生の男女各100人の計400人。調査期間は2022年3月11日から3月22日となる。
小中学生の食事の実態
1.週に朝ごはんを食べる回数は?誰と食べる?
週に朝食を食べる回数を聞いたところ、「毎日」が8割強(83.8%)で、以下「5・6回」(9.3%)、「3・4回」(3.0%)、「食べない」(2.5%)、「1・2回」(1.5%)と続く。
朝食を食べる回数の週平均は「6.5回」だった。「毎日」食べる人は、《中学生》(79.0%)より《小学生》(88.5%)の方が10ポイント近く高くなっている。
朝食を一緒に食べる人は、「きょうだい」(60.3%)がトップで6割以上。次いで「母親」(50.0%)が5割と多く、「父親」(26.4%)は2割台だった。一方で、3割近くの子どもが「ひとりで」(27.2%)食べている。
2.朝ごはんによく食べているものは?
朝食のメニューを複数回答で聞くと、トップは「パン」(79.5%)でほぼ8割に達し、「ごはん」(67.4%)も7割近くで拮抗している。
小中学生ともに「パン」が多いのだが、特に《小学生》では「パン」(85.4%)が「ごはん」(65.8%)を約20ポイント上回っている。一方、《中学生》では「ごはん」がほぼ7割(69.1%)に達し、差が小さくなる。
3.家で夕ごはんを食べる回数は?誰と食べる?
家で週に何回くらい「夕ごはん」を食べているかを聞くと、「毎日」(93.0%)が9割を超えている。次いで、「5・6回」(6.0%)、「3・4回」(1.0%)など“食べない日がある”(7.0%)という人も若干いる。平均は、週に「6.9回」だった。
誰と一緒に夕ごはんを食べることが多いかはトップが「母親」(88.8%)、次いで「きょうだい」(80.8%)がともに8割台で多くなっている。
「父親」(58.0%)は6割近く、「ひとりで」(13.8%)食べるというケースもみられる。「父親」は「母親」「きょうだい」と比べて低いものの、“朝ごはん”に比べて26.4%→58.0%と20ポイント以上増えている。
4.家の夕ごはんで好きな料理・おかずは何?
家の夕ごはんで好きな料理、おかずを一品挙げてもらったところ、「ハンバーグ」(74件)が圧倒的な人気で、以下「唐揚げ」(47件)、「カレー」(44件)、「ギョウザ」(22件)、「オムライス」(20件)、「シチュー」(12件)、「肉じゃが」(11件)などの順となっている。
5.夕ごはんのおかずを作るのは誰?
前述の好きな料理、おかずは誰が作ったものか聞いてみたところ、「母親」(90.5%)が9割と多く、「父親」(3.3%)、「スーパー・デパートなどで買った」(2.3%)、「祖母・祖父」(2.0%)、「冷凍食品」(1.3%)、「自分で」(0.5%)と続く。
6.家の夕ごはんに手作り以外のものは週何回くらい出る?
家の「夕ごはん」に、「スーパー・デパートなどで買ったおかず」や「冷凍食品」など“手作り以外のもの”は、週に何回くらい出るか聞いたところ、週に「1・2回」(43.3%)、「3・4回」(11.3%)など、“出る”という人が6割強(61.3%)を占めている。
「わからない」と答えた子どもは2割(20.0%)、「出ない」と“手作り度が高い”家庭は2割弱(18.8%)。平均は週に「1.8回」だった。
出典元:農林中央金庫
構成/こじへい