買い物に出かけると、「以前より値段が高い商品が多い」と感じることが増えていませんか?
実際に、光熱費、食品、日用品、ガソリン代など様々なものの値上がりが発表されており、「最近、日本の給料は上がっていない」という声が聞かれる中、たび重なる値上げラッシュが家計を直撃しています。
このような、何でも値上げの時代を賢く切り抜けるために、今すぐ誰にでもできる「家計の節約術」をまとめて紹介します。
どんなものが値上げされているの?
まずは、すでに値上げが発表されているものをいくつか紹介しましょう。
・「赤いきつね」 東洋水産 原材料高で6月から
・「食用油」 1キロ40円以上 日清オイリオ
・「サッポロ一番」 サンヨー食品 原材料高で6月から
・JR西日本と東海、新幹線会員割引率縮小 一部区間で値上げ
・4月電気料金 7社値上げ
・カセットガス15%値上げ 岩谷産業 原材料高で6月から
・都内のタクシー、値上げ検討へ 原油高で申請相次ぐ 国交省
・マック、ハンバーガー値上げ
・ガソリン補助金、25円に拡充 原油高で追加策決定 政府
・花王 メリーズ1割値上げ
・スナック菓子、実質値上げ 湖池屋 原材料高で6月から
これから値上げされるものもありますが、電気、ガス、ガソリン代、油や即席めんや菓子などの食品、外食など、すでに値上がりを実感しているものもあるのではないでしょうか。
値上げラッシュに負けない!家計の節約術
続々と発表される値上げラッシュに負けないための「家計の節約術」を具体的に考えてみましょう。
1:食品ロスを防ぎ、安価なものを無駄なく選ぶ
食品の値上げに対応するには、食品ロスの削減が有効です。食べきれずに捨ててしまう食材を限りなくゼロに近づけましょう。食べ過ぎが気になる人は、食事量を適正に保つだけでも節約になります。
年中比較的安価で提供されているプライベートブランドの商品などを積極的に利用するのも節約につながります。プライベートブランドの商品自体の値上がりも見込まれますが、それでも同じような商品の中では安価であることも多いので、見逃せません。
買い物リストなどを作成し、リストに書いてあるものしか買わないといった節約も無駄な買い物を防ぐ効果があります。冷蔵庫の在庫をチェックしてから出かけると、ダブリ買いも防ぐことができます。
日用品についても、トイレットペーパーのダブルをシングルにするなど、安価なものを選ぶだけで節約につながります。けち臭くてそこまでしたくないという人は、必要とする日用品の点数を厳選するという方法もお勧めです。
2:契約アンペアの見直し
電気代の値上がりが気になるなら、思い切って契約アンペアを見直すという方法もあります。契約アンペアによって基本料金が異なることが多いので、アンペアを下げればその分基本料金の節約ができます。
電力を使いすぎるとブレーカーが落ちてしまうのが不便だという人もいますが、ブレーカーが落ちるのは「電力を使いすぎているお知らせ」と考えれば、節電の意識も高まります。
3:通信費の見直し
様々な分野の値上げが発表されていますが、全体的に値下げ傾向にあるのは通信費です。
格安スマホに乗り換えたり、スマホの料金プランの見直しなどを行ったりするだけで、通信費の節約になります。
少し前から話題にはなっていますが、「まだ通信費の節約を実行していない」という人は、積極的に実践してみてください。
4:徒歩や自転車を利用する
ガソリン代が気になる人は、徒歩や自転車の利用頻度を上げるという方法もあります。
車がないと生活できないという人もいますが、週に1回程度、車を使わない日を作るだけでもガソリン代を節約することができます。
また、2台目は車ではなく、原動機付自転車を選ぶなども、車両費の節約につながります。
5:外食にはアプリを使う
外食をする際には、そのお店のアプリをダウンロードしてから利用するという方法も節約になります。
お店のメニューよりも安くなるクーポンが配信されていたり、そのお店のポイントカードがついていたりとアプリにより工夫されています。お子様向けのメニューが安くなるクーポンなども豊富に用意されていることがあるので、お子さんがいらっしゃるご家庭の外食費の節約にもなります。
6:キャッシュレスを利用する
現金払いをキャッシュレスに変えるだけでも、1%前後のポイントは確実に貯まるためお得になります。
なお、利用しているクレジットカードやスマホ決済のポイント還元率は必ず確認しましょう。初心者ほど「何を選んでもたいして差はないだろう」と思いがちなのですが、意外とポイント還元率には差があります。
10%、20%といった還元率の高いキャンペーンなどが行われていることもありますので、キャンペーンを狙って買い物をするのもお得です。
スマホ決済のクーポンなどを利用すると、店頭価格より安く買えることもありますので、あわせて確認しましょう。
7:家計簿をつける
これまでどんぶり勘定だった人は、値上げラッシュをきっかけに家計簿をつけるというのもお勧めできます。手書きの家計簿が面倒な人は、自動的に家計簿をつけてくれる家計簿アプリなどを利用すると簡単です。
どんぶり勘定を改めるだけでも、月1、2万程度の節約は簡単にできることがあります。
値上げラッシュには早めの対策を
値上げラッシュが続き、以前と同じ生活を同じ金額で維持することは難しくなってきています。
その分、給料が上がればよいのですが、なかなかうまくはいかないものです。
ひとつひとつの値上がり幅はそれほど大きくないものが多いのですが、合わせてみると大きな負担の増加につながっていることがありますので、値上がりに「鈍感」でいる習慣を改めるだけでも節約につなげることができますよ。
※データは記事執筆時点での情報。公開後に制度や内容が変更される場合がありますので、最新の情報についてはホームページなどでの確認をお願いします。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)(https://www.amazon.co.jp/dp/4062998939/)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)(https://www.amazon.co.jp/dp/4798056529/)」他