没入型アート体験はどう味わうのが正解?
近頃世界中で話題になっている、現実とヴァーチャルを融合させた没入型(イマーシブ)コンテンツ。
今回は、その中でも特に注目度急上昇中の「イマーシブ展覧会」についてご紹介します。
没入型体験が味わえる「イマーシブ展覧会」とは?
「イマーシブ展覧会」(没入型アート展)とは、アート作品をテーマにした没入型体験を提供する新感覚の美術展です。
一般的な展覧会では、名画は主に額の中に展示されているでしょう。しかしイマーシブ展覧会では、最新デジタル技術によって再現された「映像」として空間に投影されています。
さらに、モーションや音響など画家の思想や世界観を踏襲した演出を加えることで、来場者が自分の目と耳で体験できるコンテンツになっています。チームラボやネイキッドなどのデジタルアート空間をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんね。
2018年にフランス・パリ初のイマーシブアート展である「アトリエ・デ・リュミエール」が誕生し、大きな話題になりました。その後数年間でクリムトやセザンヌ、ゴッホやモネといった名高い画家たちの作品が、パリやロンドン、ニューヨークやロサンゼルスなど、大都市を中心にイマーシブアートとして展示されました。
あたかもその世界に入り込んだかのようなヴァーチャル体験を味わうことができるイマーシブ展覧会は多くの人に衝撃を与え、今世界的なブームになっているのです。
ついに日本上陸!2022年夏に開催予定のイマーシブ展覧会
そんなイマーシブ展覧会が、ついにこの夏日本で初開催されるということ!
現在発表されている2か所のイマーシブ展覧会の情報をまとめているのでぜひチェックしてみてください。
<Immersive Museum (イマーシブミュージアム)>(日本橋三井ホール)
<Immersive Museum (イマーシブミュージアム)>は、モネやルノワールなど印象派を代表する画家たちの視点で名画を「感じる」新時代のアートミュージアムです。
会場内は高さ6mの巨大空間になっていて、壁と床一面に投影された作品映像と音響、デジタル技術などを組み合わせ、圧倒的な世界観が表現されています。
もともとは2020年に日本初の没入体験型展覧会として開催予定でしたが、コロナ禍でやむなく延期に。2年越しで開催が発表されたとあって、この夏一番の注目イベントになりそうな予感です!
■開催日程:2022年7月8日~2022年10月29日
■チケット:2022年6月初旬~各チケットプレイガイドにて発売開始予定
■会場:東京都中央区室町2-2-1 コレド室町1 5F 日本橋三井ホール
■アクセス:銀座線・半蔵門線「三越前」駅直結
■主催:Immersive Museum日本橋実行委員会/株式会社電通、佐々木ホールディングス株式会社
■公式サイト:https://immersive-museum.jp/
<動く、ミュシャ展「IMUCHA IMMERSIVE EXHIBITION」>(パシフィコ横浜)
<動く、ミュシャ展「IMUCHA IMMERSIVE EXHIBITION」>は、アール・ヌーヴォーを代表する画家・アルフォンス・ミュシャの作品をデジタルアートアニメーションとして蘇らせた世界初のイマーシブ展示会です。
会場内は360度の巨大ビジョンになっていて、音楽と映像が融合された壮大な空間でミュシャの見た世界に没入体験ができるという、これまでにないアートコンテンツになっています。
大作として知られる「スラヴ叙事詩」をはじめ、ミュシャの傑作にどっぷり浸かることができる話題のイベントです!
■開催日程:2022年夏
■チケット:発売日未定
■会場:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 パシフィコ横浜
■アクセス:みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩5分
■主催:
iMUCHA IMMERSIVE EXHIBITION実行委員会(ソニー・ミュージックソリューションズ、
TBS、Bunkamura)
■公式サイト:https://imucha-immersive-exhibition.jp/s/imucha/?ima=3955
イマーシブ展覧会で新しいアート体験を
イマーシブ展覧会は、デジタルアート作品として生まれ変わった名画の世界に浸ることができる全く新しいコンテンツ。クラシカルな芸術と最新技術が融合した、これまでにない没入型体験を味わってみてはいかがでしょうか。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.