DIME MAGAZINE
YouTube副業で月10万円稼ぐには？
初期費用ゼロ円、ノーリスクでスタートできる副業の一つがYouTubeである。自分の得意分野や好きなことをネタにして稼げるのは魅力的だ。
今回は「YouTube副業で月10万円を稼ぐ」（SBクリエイティブ発刊、定価1870円）の著者で税理士YouTuberとしても活躍中の田淵宏明さんに、稼ぐための方法を教えてもらおう！
視聴回数や再生時間等に応じて広告収益がアップ
――はじめまして田淵先生！よろしくお願いします！今、コロナ禍で残業代が減ってしまい副業を考えています。YouTubeで稼げると知っていろいろ調べているのですが、そんなにYouTubeの視聴者って多いのでしょうか？
田淵先生 はい、特にコロナ禍によるリモートワークや残業規制により在宅時間が多くなったこともあり、YouTubeの利用者は年々増えているようです。
――ぜひやってみたいのですが、実際YouTubeで視聴者数が多いとどう利益になるのでしょうか？
田淵先生 我々YouTuberにはチャンネル動画の視聴回数や再生時間等に応じて親会社であるGoogle社から広告収益の分配がされます。
YouTubeの利用者が増えると自然と視聴回数も増加して市場がどんどん大きくなるため、我々の収益に直結するのです。当然ながらライバルであるYouTubeチャンネル運営者も増えてきています。
軌道に乗るためには一定期間が必要
――やってみたいのですが、アップして話題にできるようなネタがありません。
田淵先生 そんなに突出したものでなくとも、自分がこれまでの人生で培ってきた経験をベースに、他人に継続して提供できるような、面白いコンテンツか、役立つコンテンツが作れれば問題ありません。
――そんな特別なことじゃなくて良いのですね！田淵先生はどんなきっかけでYouTubeをはじめたのでしょうか？
田淵先生 私は税理士として会計事務所の経営をしているのですが、業界自体が人手不足で業務拡大に苦戦している時に、関連する別ビジネスとしてYouTubeチャンネルの運営を思い付いたのです。YouTubeで収益化すると同時に、事務所のブランディングとリクルーティングに活かすというのが最大の目的です。
――先生の番組が広く認知されて、軌道に乗るまで、何日ぐらいかかりましたか？
田淵先生 まだ市場が導入期で大きくなってなかったということもあって、とにかく初期は苦戦しました。私は非常に不器用なので、チャンネルが軌道に乗るまで10カ月かかりました。
成功するための６つのポイント
――結構大変ですね！私たち普通の人がYouTuberとして成功するために押さえておきたいことがあれば教えてください。
田淵先生
① 照明をより明るいものに！
② マイクを音声クリアーなものに！(ガンマイクかピンマイク)
③ ツカミが肝心。冒頭で余計なこと話さない！一気に最後まで！
④ ジェットカットで間を無くす！
⑤ チャンネルの視聴者層を意識して投稿時間等を決める
⑥ 動画の投稿をやめない。PDCAを回しながら、とにかくアップし続ける！※目標：まずは50本！！
――この６つを押さえて…目標50本なんですね！もう一つの壁はやはり継続でしょうか？
田淵先生 そうですね。ただし、がむしゃらに頑張るということだけでは決してダメ。前にアップした動画の悪い点等はないか？など常に改善を意識してPDCAを回しながら継続するというのが一番のポイントです。
――１）再生回数を増やす、２）登録者を増やす、３）広告収入を増やす、この３つのうち、田淵先生が一番重要だと考えている課題はどれですか？その理由も教えてください。
ブロックでメンタルを保つ
田淵先生 私の場合は、２）です。当然３）の広告収入も大事ですが、YouTube運営の最大の目的はブランディングやリクルーティングなので、そのための認知度を高めるにはチャンネルの規模を示す指標でもあるチャンネル登録者数を一番重視しています。
――私はメンタルが弱いので、コメントで叩かれるといっぺんで嫌になると思います。田淵先生はどう乗り切っていらっしゃいますか？
田淵先生 私は鋼のメンタルを持っているほうなので、誹謗中傷や暴言コメントがあってもスルーします。相手して時間をかけるのも無駄なので…。
ちなみにYouTubeのブロック機能というのは非常に便利で、そのコメント投稿者自身はブロックされたことがわからないようになっています。でも悪質なコメントはブロックしますが、チャンネルの改善要望やミスの指摘等は真摯に受け止めています。
――先生はどうやってコツコツ続けるモチベーションを保っていらっしゃいましたか？
田淵先生 このYouTubeの仕事が大好きなので、モチベーションどうこうというよりも空気を吸うのと同じく、楽しみつつもあまり過熱しすぎずに淡々とやり続けるという感じですね。
YouTubeを通じて多くの人との出会える楽しみを
――「やり続ける」ですね！新刊書では副業を会社にバレない確定申告書の方法なども紹介されていました。失敗事例も豊富で、かゆいところに手が届く内容となっています。
田淵先生 チャンネルの設定等、細かな手続き面を説明する箇所が苦労しました。YouTubeってやはりクリエイティブな仕事なので、個人的にはそのへんのことを伝える方が好きなのです（笑）。
特に恥を捨てて失敗体験談は沢山盛り込んだので、読者の方にはそのあたりの箇所をじっくりと読んで頂きたいです。私と同じ過ちをしないように！
――最後にこれからスタートしようとする人へエールもしくはアドバイスをお願いします。
田淵先生 YouTubeという言葉には、『あなたの運営する小さなTV局』という意味があるそうです。自分が番組の企画をして、演者となり、カメラマンも編集マンもこなして基本的には全部自分一人でやる。
非常に大変な仕事ですが、それだけの遣り甲斐があると思います。私もYouTubeを通じて沢山の経験と多くの人との出会いがありました。是非一緒にYouTubeを楽しみましょう！！
――ありがとうございました！
この本の購入者にはサポートのためのQRコードがあり、本書の内容についての質問を受け付けている。また、大切な部分にマーカーが入っている親切な編集も、わかりやすい。著者の体験や事例では、くすっと笑える部分もあって、楽しくためになる本となっている。
著者紹介
田淵 宏明
ヒロ総合会計事務所 代表税理士。2017年から税理士YouTuberヒロとして活動開始。登録者数は約29万人(2022年4月現在)。ビジネスや税金に関する専門的なお話しを誰でも理解できるように、わかりやすく解説する動画コンテンツは多くのビジネスマンの支持を得ている。
また、YouTubeの収益化を戦略的に実践し、直近では月商100万円以上を稼ぐこともある。
チャンネルURL
https://www.youtube.com/channel/UC1nVq5-LTEdUVmr5FLfkd7A
文/柿川鮎子
編集／inox.
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