未来のガシャポン「GASHAPON ODYSSEY」はなにがすごい?
株式会社バンダイ ベンダー事業部は、“未来のガシャポン”を標榜するガシャポン自販機のコンセプトモデル「GASHAPON ODYSSEY」の一般体験を4月28日(木)より開始する。
これは、1977(昭和52)年から展開するカプセルトイ「ガシャポン」の発売45周年プロジェクトとして、「答えはガシャポンだ」をスローガンに様々な取り組みを行なっている一環として開発されたもの。
ガシャポン史上初となる大型LEDディスプレイを搭載し、立体的な映像体験が可能となった「GASHAPON ODYSSEY」のプレス向け体験会が東京・池袋の「ガシャポンのデパート 池袋総本店」で開催された。DIME編集部もいち早く体験してきたのでその様子をご覧いただこう!
“未来のガシャポン”が見据える新たなコンセプトとは?
「GASHAPON ODYSSEY」は、高さ2.1m、幅2m、奥行き2.3mのガシャポン自販機で、正面から側面にかけて広がるLEDディスプレイは約3.9平方メートルというその巨大さにまず圧倒される。
LEDディスプレイに表示される映像は、身長170cm以上の人が見て最も効果的なように最適化されているが、それより身長が低い方も安心、ちゃんと踏み台が用意されているので問題なく楽しめる。対象年齢は15歳以上となっている。
コイン投入口にコインを入れると、画面には奥行きのある近未来的な研究室が映し出され、ハンドルを回転させたり押し込んだりといったアクションに連動してディスプレイの中の映像が動き出す。ハンドルの回転方向なども含め、その都度アナウンスで案内されるのでそれに従って動かしていこう!
登場するキャラクターは、地球に降り立った宇宙探索船が星を形作る5種の精霊「火・水・空・風・地」を発見した、という設定の「MATERIALS of the Earth(マテリアルズ・オブ・ジ・アース)」。どの精霊が登場するかはランダムで決定される。
映像の中に登場したキャラクターが、そのままフィギュアになってカプセルが排出される。画面を見ながら自分が操作したことによって手元に実体としてのフィギュアが出てくるという体験はなかなかの没入感だ。
開発担当者の株式会社バンダイ ベンダー事業部 事業開発チームマネージャーの近藤創さんは「構想には4年、実際の製作は昨年からスタートしました。開発費には1億円以上をかけています」と語り、当面は「MATERIALS of the Earth(マテリアルズ・オブ・ジ・アース)」で「GASHAPON ODYSSEY」を楽しんでいただきたいとしながらも「いずれはキャラクターとのコラボなどの展開もできたら」との展望を示してくれた。
従来の小さなスペースで設置でき、電源も必要としないガシャポン自販機とはまったく異なるコンセプトで作られた「GASHAPON ODYSSEY」には、カプセルトイ業界をリードするバンダイが次世代に向けた強い意志が込められており、そこから感じ取れる発展性には期待が高まる。
45周年プロジェクトでは、年間を通して様々な企画が毎月展開されていくとのこと。これからのガシャポンからも目が離せない!
「GASHAPON ODYSSEY」は「ガシャポンのデパート 池袋総本店」と「ガシャポンのデパート キャナルシティ博多店」の2ヶ所に1台ずつが設置され、4月28日(木)から2023年2月28日(火)までの期間限定で稼働する。1回1000円(税込)。
「GASHAPON ODYSSEY」公式サイト
https://gashapon.jp/news/gashapon_odyssey/
ガシャポンのデパート 池袋総本店
【住所】東京都豊島区東池袋3丁目1-3 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 3F
【営業時間】10:00~22:00
ガシャポンのデパート キャナルシティ博多店
【住所】福岡県福岡市博多区住吉1丁目2-74 キャナルシティ博多サウスビルB1F
【営業時間】10:00~21:00
懐かしいあのガシャポン自販機がフィギュアに!
また、「ガシャポン」発売45周年プロジェクトはこれだけではない。1977(昭和52)年の発売当初に稼働した初代ガシャポン自販機「BVM100」が、1/12スケールのガシャポンフィギュアとなって「昭和の日」である4月29日(金・祝)より先行発売されるのだ!
現行のガシャポン自販機「ガシャポンステーション」も全5色のバリエーションで加わったカプセルトイ「1/12ガシャポンステーション」は全6種、1回300円。
筐体に貼ってそれぞれ違う表情が楽しめるディスプレイパネルシールも5種、それぞれランダムで封入される。
先行販売は「ガシャポンのデパート 池袋総本店」など全国9店舗、5月中旬より全国の玩具売り場、量販店、家電店などのカプセル自販機にて順次発売される。
先行販売の9店舗(ガシャポンのデパート 池袋総本店およびガシャポンバンダイオフィシャルショップ8店舗〈東京ソラマチ店、新宿マルイアネックス店、横浜ビブレ店、金沢フォーラス店、OSシネマズ神戸ハーバーランド店、キャナルシティ博多店、福岡パルコ店、サクラマチクマモト店〉)では、ガシャポン自販機が45年の間にどのように進化してきたのかをまとめた約5cmの豆本(非売品)のプレゼントキャンペーンも。
「1/12ガシャポンステーション」を3個購入者が先着でもらえ、なくなり次第終了なので早めの購入がおすすめだ!
「BVM100」「ガシャポンステーション」ともに、本物と同じように中に付属のカプセル(6個)を入れることができ、なんとこれがハンドルを回すと本当に出てくるギミックも完全再現されているのだ!
「ガシャポンステーション」は上下に連結も可能で、複数ディスプレイすることで実際のガシャポン売り場のようなビジュアルを再現することもできる。
体験会当日は本物の「BVM100」も展示されていた。まるで新品のような保存状態! 子どもの頃におこづかいを握りしめてハンドルを回し続けた思い出が鮮やかに甦る。
取材・文/小田サトシ