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M1チップを搭載した新型「iPad Air」はどこまで仕事に使えるか?

2022.04.23

「MacBook Air」「MacBook Pro」などに搭載され、省電力とパワフルな処理能力で話題を呼んだ、アップルの独自開発チップ「Apple M1」。2022年には、ついに「iPad Air」の最新モデルも、“M1ファミリー”の仲間入りを果たしました。

ご存じの通り、iPadシリーズには、高性能が売りの「iPad Pro」、コンパクトボディが特徴の「iPad mini」など、性能や価格別にさまざまなラインアップがあり、iPad Airシリーズは、ミドルクラスの製品です。

ところが、2022年3月に発売となったiPad Air(第5世代)でM1チップを搭載することで、ミドルクラスの枠に収めるにはもったいない、高処理能力を得ることに。では、実際にiPad Air(第5世代)は、ビジネス、プライベートでどれだけ活躍できるのでしょうか。短い期間ではありますが、実機を試せたので、レビューをお届けしていきます。

デザイン

10.9インチディスプレイを搭載したiPad Air(第5世代)は、デザインのコンセプトこそ前モデルから大きく変更していないものの、461g(Wi-Fiモデルの場合。Wi-Fi+Cellularモデルは462g)と、軽さが売りのタブレット。厚さもわずか6.1mmしかないので、カバンに入れてもあまりかさばらず、快適に持ち運べます。

本体を縦に持った場合、上部右側にTouch ID(指紋認証機能)搭載の電源ボタン、右側面に音量ボタンが配置されており、音量ボタンの下にApple Pencil(第2世代)を装着できます。Apple Pencil(第2世代)は、iPad Air(第5世代)に付けるだけで充電ができるので、「いつの間にか電池が切れていた」といった心配も、基本的にありません。

今回は、純正の「Magic Keyboard」を同時に使用しているのですが、装着時には電源ボタンが左側に来るので、指紋認証をする際にキーボードから手を伸ばさないといけないのが若干億劫に感じています。iPad Air(第5世代)のパワフルさを考えると、パソコンライクに使用したいので、Magic Keyboardの装着を前提に、Face ID(顔認証)にも対応するか、Magic KeyboardにTouch IDを搭載するといった工夫がほしかったです。

また、iPad Air(第5世代)を縦に持った際には、音量調節ボタンの上側が音量UP、下側が音量DOWNです。これはiPhoneなどと同じ仕様ですが、本体を横に持った場合は音量UPが右側、音量DOWNが左側で、縦持ちの時と逆になります。

タブレットは、スマートフォンよりも大画面で動画やゲームが楽しめるため、横持ちで使用する機会が多い製品なので、できればわかりやすく、扱いやすい仕様にしてほしいところ。とはいえ、Touch ID、音量ボタンの仕様に関しては、慣れの部分も大きいので、しばらく使用していれば違和感がなくなるのかもしれません。

ディスプレイは、先にも触れた通り10.9インチで、タブレットとしては大きすぎず、小さすぎないサイズ感です。ビジネスシーンで考えると、資料の表示・編集をするのに十分な大きさがありながら、持ち運びやすさもキープされているので、個人的には気に入っています。

性能・使用感

冒頭でも触れましたが、iPad Air(第5世代)の最大ともいえる特徴は、「Apple M1」チップを搭載した点です。M1チップは、省電力性や処理能力に秀でており、負荷の大きいオンラインゲームなども、かなり快適。「iMovie」アプリを使った動画編集なども、サクサクと行えます。

試していて特に便利に感じるのが、対応アプリの起動中に上部に表示される「…」アイコンをタップするだけで、簡単に「Split View(画面分割モード)」が起動できる点。2つのアプリを同時に表示できるので、筆者の場合は、レコーダーアプリで音声を録音しながら、メモアプリに、Apple Pencil(第2世代)で手書きメモを取るといった使い方に重宝しています。

最新のiPadOSならではの便利な部分として紹介したいのが、インストール済みのアプリが自動的にフォルダ分けされる「App ライブラリ」が、画面下部のドック内に表示されている点です。

App ライブラリはiPhoneにも搭載されている機能ですが、iPhoneの場合はホーム画面の一番右のページに配置されるため、場合によってはスクロールを繰り返さなければ表示できません。iPadではドック内に、アプリアイコンのようにショートカットが配置されているので、簡単にアクセスできるのがポイントです。

カメラ・オーディオ・マイク

アウトカメラは12MP広角のシングルレンズ、FaceTime HDカメラ(インカメラ)は12MP超広角レンズを採用。タブレットのアウトカメラは、資料やQRコードをスキャンする際にあると便利です。

また、FaceTimeなどのビデオアプリ使用時に、自動的にユーザーをフレーム内に収めてくれる「センターフレーム」機能に、iPad Airシリーズとしては初めて対応しています。

左右に動いたり、立ち上がっても、カメラが自動的に顔を追従する。

スピーカーは、本体を横持ちした際に左右から音が聞こえる、ステレオスピーカーにしっかり対応。音のムラが少なく、安定したリスニングができるので、動画視聴なども快適に行えます。

マイクも「デュアルマイク」を搭載しており、FaceTimeを使ったビデオ通話時なども、クリアな音声が相手に届きます。

これらは、今や当たり前になった「オンライン会議」を快適に行うために必要な要素。本製品は軽さが特徴でもあるので、屋外でオンライン会議に参加しなければならないシーンなど、活躍の幅は広い印象です。

1台あると生産性が向上するiPad Air(第5世代)は初めてのタブレットにもおすすめ

iPad Air(第5世代)は、軽さ・薄さを特徴とした、携帯性に優れたタブレットでありながら、Apple M1チップのパワフルさや、わかりやすい操作性が特徴の製品。

Apple M1がもたらす処理性能はもちろん、近年のビジネスシーンで求められる、オンライン会議に必要なスペックもしっかりと強化されています。Apple Pencil(第2世代)やMagic Keyboardなどと併用することで、メモやタイピングなど、活躍する幅が広がるので、“移動用パソコン”のようなイメージでも十分活躍できます。

また、10.9インチの画面サイズを活かし、「Split View」でチャットアプリとブラウザアプリを同時に動かすといった使い方も快適。iPhoneにはない画面の大きさと、MacBookシリーズにはない携帯性の両立こそが、iPad Air(第5世代)の大きなアドバンテージです。

エンタメという観点でいえば、動画視聴や電子書籍の閲覧といった、タブレットの一般的な使い方でサクサク動くのに加え、動画編集までこなせるパワフルさが特徴。Apple Pnecil(第2世代)を併用すれば、iPad Air(第5世代)をスケッチブックのように使用し、描いた絵をそのまま編集するといった、便利で楽しい使い方もできます。

販売価格は、Wi-Fiモデルの64GBモデルが7万4800円(Apple Store価格/以下同)、256GBモデルが9万2800円。Wi-Fi+Cellularモデルは、64GBモデルが9万2800円、256GBモデルが11万800円となります。

中間の128GBモデルが用意されていないのはやや残念ですが、データはほとんどクラウドに保存するといった人は64GB、たくさんアプリをインストールして使いたいといった人は256GBといったように、使い方に合わせた製品を選びやすくなっています。

取材・文/佐藤文彦

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