近年の家電製品は、Wi-Fiと接続し、スマートフォンアプリから遠隔操作できるモデルがどんどん増えています。特にエアコンは、屋外から操作することで、帰宅時に室内を快適な温度にしておくといった使い方ができるので、重宝する機能でしょう。
そこで本記事では、各メーカーが提供している、専用のスマートフォンアプリを紹介していきます。自宅のエアコンがどのメーカーの製品なのか、スマートフォンからの操作に対応しているのかを確認しながら、ぜひチェックしてみてください。
エアコンとスマートフォンアプリの接続にはWi-Fi環境が必要?
多くの場合、対応のエアコンとスマートフォンアプリを接続するためには、インターネット環境(Wi-Fiなど)が必要となっているので注意しましょう。また、使用しているスマートフォンによっては、OS(ソフトウエア)のバージョンがアプリに対応していない場合もあります。
エアコン製品の中には、AmazonアレクサやGoogleアシスタントに対応したスマートスピーカーと接続することで、声でエアコンが操作できるようになるモデルもあります。便利な機能なので、気になる人は合わせてスマートスピーカーを用意するのもありでしょう。
パナソニックのエアコンと接続してシーン別に自動運転の設定ができる!?【エオリア アプリ】
パナソニックの「エオリア スリープ」などのエアコン製品と接続できる「エオリア アプリ」では、温度だけでなく、換気や湿度の設定も(対応機種のみ)行えます。
また、スマートフォンのGPSや本体の照度センサーのデータを活用して、帰宅時や就寝時といったタイミングに適した自動制御を行う「シーン推定自動運転機能」も利用できます。
そのほか、生活パターンに合わせたタイマー設定や、自宅から離れた際に、エアコンの切り忘れを通知するなど、多数の機能が利用可能。対応OSはiOS 11.0以降、Android 6.0以降となっています。
【参照】パナソニック/エオリア アプリ
エアコンの操作だけじゃない!? 電気代の目安まで確認できるダイキンのスマートフォンアプリ【Daikin Smart APP】
ダイキンのエアコンが操作できる「Daikin Smart APP」では、ダイヤル式の操作画面で、電源のON・OFFや運転モードの切り替えを直感的に行えます。曜日ごとにエアコンの運転予約を行えるので、毎週のルーティーンを事前に組み込むことも可能です。
運転中には、人の動きをエアコンのセンサーで検知し、60分以上動きがなかった場合に、消し忘れを通知してくれます。毎日、毎月の電気代実績や目標電気代もアプリから確認できるので、節電のためにも活躍するでしょう。
対応OSは、iOS 12.0以降、Android の要件はデバイスによって異なります。
【参照】ダイキン
タッチ操作で気流のコントロールができる三菱のエアコン専用アプリ【霧ケ峰REMOTE】
三菱の「霧ケ峰REMOTE」は、外出先からのエアコン操作だけでなく、部屋の温度分布を確認したり、タッチ操作で好みの場所に気流を届ける機能が利用できます。
あらかじめ設定をしておけば、決まった時間に設定温度になるように、ゆっくりと温度調節をする「健康ゆっくり冷房/健康あさ暖房」機能も便利。設定した電気代を超過した場合には、メールでお知らせする機能も利用できます。
対応OSはiOS 10.0以降、Android 5.0以降となっています。
【参照】三菱/霧ケ峰REMOTE
外出先からエアコンのON・OFF設定や切り忘れの通知が確認できる日立の専用アプリ【白くまくんアプリ】
日立の「白くまくんアプリ」では、アカウントを作成することで、現在のエアコンの運転状態の確認や、温度・風速の調節が行えるのはもちろん、スマートフォンのGPSを使って、外出時の切り忘れや、帰宅前におすすめの運転を通知してくれます。
対応OSはiOS 10.0以降、Android 8.0以降となります。アプリから別のユーザーを招待すれば、複数人のスマートフォンから、エアコンをコントロールできるので、家族で白くまくんを利用している人は、ぜひ確認してみてください。
【参照】日立/白くまくんアプリ
「ペットモード」や「やさしさモード」が利用できるシャープのエアコンコントロールアプリ【COCORO HOME】
シャープ製のエアコンや空気清浄機のコントロールができる「COCORO HOME」では、外出先からエアコンを操作したり、留守中の部屋の状態を見守る機能が利用できます。不在時に人を検知すると通知が来るので、防犯にも一役買うでしょう。
また、犬や猫といったペットが快適に過ごせる気温に調節する「ペットモード」や、就寝時に快適な、冷えすぎず暖まりすぎない気温に調節する「やさしさモード」も利用可能。
そのほか、気象予報を元に部屋の環境を予測し、先回りして温度を調節したり、就寝時間や出かける時間を予測して、消費電力を抑えるなど、省エネにも活躍できるアプリです。対応OSはiOS 12.0以降、Android 5.0以降となります。
【参照】シャープ/COCORO HOME
曜日ごとに生活パターンに合わせたエアコンのスケジュール管理ができる東芝のアプリ【IoLIFE】
東芝の「IoLIFE」では、リモコン代わりになる機能や、屋外からエアコンのON・OFF切り替えができる便利なアプリ。風量や風向の設定画面は、図が表示されているので、直感的にコントロールすることができます。
加えて、曜日ごとにエアコンのON・OFFタイマーが設定可能なので、生活パターンに合わせたルーティーンを作成できます。対応OSはiOS 12.0以降、Android 5.0以降となっています。
【参照】東芝/IoLIFE
非対応のエアコンにもスマートフォンアプリとの連携を後付けできる?
紹介した各メーカーのアプリを利用するためには、エアコンがアプリからの操作に対応している必要があります。
もし自宅のエアコンがアプリとの連携に対応していない場合は、後からスマートフォンとの連携機能を追加できる「スマートリモコン」といった製品を併用するのがおすすめ。
ただし、スマートリモコンにも、対応・非対応のエアコンがあるので、購入前に確認しておきましょう。
※データは2022年4月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用はあくまで自己責任にてお願いします。
文/佐藤文彦