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デジカメの「A」モードや「M」モードの設定をスムーズに行なうヒント

2022.05.02

Funstock / Shutterstock.com

デジタルカメラを購入したものの、オート撮影モードばかり使っている方は多いのではないでしょうか。昨今のカメラは優秀なため、フルオートでも十分にきれいな写真が撮れます。しかし、設定を自由に変えて様々な撮影表現が楽しめるのはデジカメの醍醐味の1つ。せっかくならば、設定の基本を覚えてカメラで撮影する楽しみを存分に味わいましょう。

設定やモードはメーカー/機種に応じて異なりますが、この記事では基本をご紹介いたします。

絞り・シャッター優先? マニュアル? 覚えておきたいカメラ設定の基本とモードの違い

デジタルカメラを使って明るさや撮影表現をコントロールするには、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」を操る必要があります。そして、モードに応じて撮影者が全ての設定を決めたり、一部カメラに任せたりすることが可能です。デジカメには基本的に、以下のモードが備わっています。

■オートモード(AUTO):バランスの良い明るさで撮影できるよう、カメラが適正な設定を自動で決めてくれるモード。

■Pモード(プログラムオート):オートモード同様カメラが設定を決めてくれますが、後述する“露出補正”や、ホワイトバランスなどを撮影者が任意で設定できます。

■Aモード/Avモード(絞り優先オート):絞り(F値)を撮影者が設定し、それに合わせて適切な明るさになるよう、カメラが自動でシャッタースピードを設定します。F値を操ることで、被写界深度(ピントの深さ)やボケ感をコントロールできます。詳しくは下記の記事をご参照ください。

■Sモード/Tvモード(シャッタースピード優先オート):シャッタースピードを撮影者が設定し、それに合わせてカメラが自動でF値を設定します。

■Mモード(マニュアル):F値とシャッタースピードを任意で設定できます。ポートレートや明暗差が激しいシーンで撮影したい方、より幅広い撮影表現をモノにしたい方は使いこなしたいモードです。

なお、露出補正とは、カメラが決めた適正露出(適切な明るさ)に明るさをプラス/マイナスすることです。明るさの判断をカメラに委ねて設定を決めてもらう場合、カメラの判断した明るさが「自分が意図していたものより暗すぎる(明るすぎる)」ということもあります。P・A・Sモードでは露出補正を用いることで、「もう少し明るく」「もう少し暗めに」と指示できるのです。

【参考】カメラでボケ感を操ってカッコいい写真を撮るための「F値」と「絞り」の使いこなし方

カメラのISO感度はどのモードでも設定できる

ISO感度は設定の土台というイメージで、画質にも影響します。ISOは原則、オートモード以外の(P・A・S・M)どのモードでも任意に設定可能です。基本的にISOはオートにしておけばOKですが、ノイズが気になるのであれば自分で設定しても良いでしょう。晴天の屋外はISO最小値(100前後)、曇りの屋外はISO400前後、室内ならISO800以上が目安となります。

【参考】カメラのISO感度を変えると何ができる?覚えておきたいシャッタースピードや絞りの基礎知識

ミラーレス一眼カメラや一眼レフなどでマニュアルモードを使う場合、設定の順番はどうする?

マニュアルモードの場合、まずISOを設定した上で(原則オートでOKです)、F値またはシャッタースピードを決めると良いでしょう。どちらを先に決めるのかは、撮影表現によって異なります。

もしボケ具合やピントの深さ(被写界深度)を優先したい場合は、F値→シャッタースピードの順番で決めましょう。被写体にレンズを向け、F値を自分の表現したい数値に設定の上、露出インジケーターが±0の位置になるようシャッタースピードを設定します。

撮影してみて「少し暗い(または明るい)」と思ったら、自分の思う適切な明るさになるようシャッタースピードの設定を調整します。“ブレを抑えたい”“動きの速いものを撮りたい”という場合は、シャッタースピード→F値の順で設定します。

続いて、シチュエーション別に設定のポイントをご紹介します。

【シチュエーション別】水族館でミラーレス一眼カメラ/一眼レフを使って撮影する時の設定のポイント

水族館では生き物が動き回るため、Sモード(シャッタースピード優先)がおすすめです。ある程度ノイズが許容できるのであれば、ISO感度は高くしましょう。

また、レンズを水槽に近づけて(※水槽に触れないよう要注意)、水槽とレンズが平行になるように撮影すると、水槽の反射を抑えやすくなります。

【シチュエーション別】ミラーレス一眼カメラ/一眼レフを使って夜景を撮る時の設定のポイント

夜景撮影ではシャッタースピードを遅くして多くの光を取り込むと良いでしょう。そのため、Sモード(シャッタースピード優先)またはマニュアルモードがおすすめです。

三脚がある場合のおすすめ設定は、絞りF8前後、シャッタースピード4秒以上、ISO感度は最小値。三脚がない(手持ち撮影)の場合、シャッタースピード4秒以上ではブレてしまうため、ISO感度を上げましょう。シャッタースピードは「1/レンズの焦点距離秒」を目安とし、50㎜なら1/50~60秒に設定します。絞りはF8前後です。

【シチュエーション別】ミラーレス一眼カメラ/一眼レフを使って花火を撮る時の設定のポイント

花火を撮る場合は、Aモード(絞り優先)またはマニュアルモードがおすすめです。

三脚がある場合のおすすめ設定は、絞りF11前後、シャッタースピード5秒以上、ISO感度は最小値。三脚がない(手持ち撮影)の場合、絞りを最小値にして、ISO感度を上げましょう。シャッタースピードの目安は「1/レンズの焦点距離秒」。また、手ぶれ補正機能がある場合はオンにします。

なお、花火撮影でオートフォーカスを使用すると、カメラがピントに迷ってしまい、うまくピントが合わせられないことがあります。うまくいかなければマニュアルフォーカスにするとよいでしょう。

スマホやタブレットでカメラ設定を自在に変える方法

デジカメの設定の基本は、スマートフォンやタブレットで撮影する時も役に立ちます。iPhoneやAndroidの一部機種の場合、標準のカメラアプリでは設定を細かく調整できないことがあります。その場合は、サードパーティ製のアプリを使用しましょう。

iPhone/iPadでISO感度などの設定を細かく行いたい場合はサードパーティ製カメラアプリを使おう

シンプルで直感的な操作が可能なiPhoneの標準カメラアプリですが、ISO感度などを任意で設定することはできないため、別途アプリをダウンロードしましょう。

おすすめは、「Mカメラ」。ISO感度や露光時間(シャッタースピード)、焦点距離(ピント)、ホワイトバランスを調整できる人気アプリです。無料版では、一部の機能に制限があります。

【参考】Mカメラ(App Store)

スマホのカメラで画質を設定したい場合

Androidの多くの機種は、標準カメラアプリで画質の設定が可能。設定画面→画像サイズの順に進むと設定できることが多いです。

iPhoneの標準カメラアプリは画質の設定ができないため、サードパーティ製のアプリを活用しましょう。「LINEカメラ」などのアプリがおすすめです。

【参考】スマホでひと味違う写真を撮れるカメラアプリおすすめ9選

スマホカメラを使って逆光で撮影したい時のおすすめ設定は?

逆光で撮影する場合、被写体をシルエットにするのか、背景が明るく飛んでも良いので被写体を明るく写すのか、どちらを優先するかでアプローチが異なります。

被写体をシルエットにする場合は、背景にフォーカスを合わせて明るさを調整します。被写体を明るく写したい時は、被写体にフォーカスを合わせましょう。被写体が明るすぎる場合や暗すぎる場合は、都度調整します。明るさが決まったら、AEロックをしておくと明るさが固定されるので便利です。

また、背景を飛ばさず被写体も黒つぶれさせたくない方は、HDR機能を使うという手もあります。詳しくは以下の記事をご参照ください。

【参考】スマホのカメラやデジカメのHDR機能を効果的に使う方法

Lukmanazis / Shutterstock.com

設定を決める際に考慮したいのは“カメラの判断は絶対ではないこと”です。露出補正やインジケーターを見ながら、思い通りの明るさになるよう都度調整してください。現像・編集加工ソフトを使ってあとで調整するという手もありますが、なるべく撮影時に適切な明るさの写真に仕上げておくとベストです。

※データは2022年4月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/bommiy

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