【現地レポート】アメリカでも大谷選手の人気は確固たるものに
労使協定が合意せず、通常より遅れて開幕した2022年のMLB。
新たに日本から鈴木誠也選手がカブスと契約し、ますます日本でも注目が集まるメジャーリーグだが、やはり「ショウヘイフィーバー」は今年も続きそうだ。
日本だけではない!全米に愛される選手へ
昨年は日本でも連日報道され、海を渡っても高い人気を誇るロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手。今年はメジャー5年目で念願の開幕投手を務め、投手、打者ともにその動向が注目されているが、これは決して日本だけの人気ではない。
開幕2日目、本拠地アナハイムの試合を観戦。そこで感じたのは、昨年よりも大谷ファンが増加していることだ。アメリカに住む日本人が大谷選手を応援しているのはわかるが、コアなエンゼルスファンも大谷選手のユニフォームTシャツを着て、大谷選手の名前を叫んでいた。
昨年はケガで出られなかった、エンゼルスの主砲トラウト選手が今年は復活。さすがにトラウト選手のユニフォームを着ている人は多かったが、その主砲のトラウト選手を上回るほど、観客席は大谷選手のユニホームを着た人で溢れていた。
大谷選手の公式グッズのレパートリーの多さが人気の証
エンゼルススタジアムにはギフトショップが併設されているが、そこで売られているアイテムを見ると、どの選手が人気かが一目でわかる。今年は昨年以上に大谷選手の「背番号17」のアイテムが並んでいた。
それはユニフォームやTシャツに留まらず、エンゼルスのマスコットキャラクター「ラリーモンキー」の大谷選手バージョン、ペット用ユニフォーム、ネックストラップなどさまざまなアイテムが並んでいた。
値段は決して安くはないが、それでも試合開始前のギフトショップには長蛇の列ができ、大谷選手関連のアイテムを購入している人も多かった。
無料でもらえるギブアウェイも大谷ディが続く
メジャーリーグでは、試合の日程によって来場者プレゼント(ギブアウェイ)が無料で配られる日がある。そのチームによって、バブルヘッドやバックなどさまざまあるが、今年のエンゼルスは大谷選手押しだ。
筆者が観戦した日も「大谷選手のバブルヘッドDAY」だったが、その先の予定も…
5/10:大谷選手MVP記念バブルヘッド
5/27:大谷選手スターウォーズコラボレーションバブルヘッド
6/24:大谷選手スノードーム
と大谷選手のギブアウェイが続き、大谷選手の人気の高さが見受けられる。
ただし、これらの来場者プレゼントは数に限りがあり、筆者は開始時間1時間前に入場したため問題なくもらえたが、仕事で到着が遅れた友人はバブルヘッドをもらうことができなかった。
昨年来場者プレゼントでもらったTシャツ
無料で配布されているため、多少作りが雑な部分もあるが、昨年は前面に大谷選手の顔がプリントされたTシャツや大谷バックなどバリエーション豊かなギブアウェイが登場。筆者もギブアウェイを欲しさに試合観戦に行くこともあり、それもメジャーリーグの楽しみ方のひとつとなっている。
このままエンゼルスでプレイすることを祈りつつ観戦
観戦した試合では、「1番・指名打者」で先発出場し初打点を放ったものの、試合は残念ながらアストロズに大敗。しかし、大谷選手がバッターボックスに立つと「Sho-Time」や「MVP」などの声援が鳴り響き、どの選手よりもその声援は大きかった。
今年は主砲のトラウト選手も復帰し「トラウタニ」コンビの活躍が期待されるが、2023年オフにFA権取得可能になる大谷選手は「今年のエンゼルスの結果によってはアナハイムを出るのではないか」と怪訝している人も多い。
大谷選手が赤いエンゼルスのユニフォームを着ている姿に見慣れ、個人的にはこのままエンゼルスでプレーしてほしいが、その動向もまた注目して、今年のメジャーリーグを楽しみたい。
文/舟津カナ
編集/inox.