環境問題が深刻化する中で、ますます注目が高まっている再生可能エネルギー。太陽光発電、風力発電、バイオマスなど様々な種類がある中で、もっとも利用されている自然由来のエネルギーは何なのだろうか?
日本トレンドリサーチがこのほど、「再生可能エネルギーに関するアンケート」を実施したので、その結果を紹介する。
61.4%の人が未来の主な発電として期待する「太陽光発電」
現在利用している再生可能エネルギー発電の種類を尋ねると、「太陽光発電」が24.3%で最多に。以下、2位「風力発電」(8.7%)、3位「水力発電」(7.1%)、4位「地熱発電」(4.5%)、5位「バイオマス発電」(4.2%)と続いた。
未来の主な発電として期待する再生可能エネルギー発電について聞くと、やはり、「太陽光発電」(61.3%)との回答が最も多かった。
年代別に集計すると、「期待することはない」と回答した人は、70代以上では4.0%だった一方、30代以下では21.0%にのぼった。
「再生可能エネルギー」のメリットとデメリットについては、自由回答形式で以下のような意見が寄せられている。
<再生可能エネルギーのメリット>
・環境に負荷をかけない。(20代・男性)
・温室効果ガスの排出量が少ない。(60代・女性)
・CO2を排出しないで発電でき、温暖化対策になる。(40代・男性)
・廃棄物が出にくいところ。(30代・女性)
・自然の力を有効利用すること。(70代・男性)
・エネルギー源が枯渇することがなく、発電時に環境汚染することも少ない。(60代・男性)
・エネルギーの自給率が上がり、貿易赤字が解消する。(40代・男性)
・燃料を海外から購入しなくて済むので、地政学/価格変動リスクにさらされない。(50代・男性)
・原子力発電のように、将来に対するリスクが少ない。(50代・女性)
・災害時でも発電可能。(60代・男性)
・罪悪感を感じない。(20代・女性)
・条件さえ合えば、個人でも発電できる。(50代・男性)
<再生可能エネルギーのデメリット>
・発電量が少ないこと、コストパフォーマンスがあまりよくないこと。(50代・男性)
・天気に左右されたり、場所を選んだりと、安定した供給が難しいこと。(10代・女性)
・資源そのものが分散的であり、かつ局所的なものもがある。(70代・男性)
・地形を変えたりしないといけない場合がある。(20代・女性)
・エネルギー変換率の低さ、意外に環境にも影響があること。(40代・男性)
・山林などの自然破壊の可能性があること。(40代・男性)
・出力が不安定、思わぬ気候の変動や災害などで利用料が高騰しそう。(50代・女性)
・停電になった時に復旧するのに時間がかかりそうだから。(30代・女性)
・コストがかかる点。(40代・女性)
・料金が高くなって生活する中で負担に感じるところ。(30代・男性)
・発電量が不規則。投資に対する見返りが少ない。(70代・女性)
・田舎に作られることが多く、送電線網から遠い。(60代・男性)
出典元:日本トレンドリサーチによる調査(運営元:株式会社NEXER)
構成/こじへい