日本人における血液型の割合は、A型が40%、B型が20%、O型が30%、AB型が10%とされている。
では都道府県別に見た場合、A型、B型、O型、AB型、それぞれの血液型がもっとも多いところはどこになるのだろうか?
ユーグレナはこのほど、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした、「血液型 都道府県ランキング」を公開した。
A型がもっとも多い都道府県は「鳥取県」、B型は「宮城県」、O型は「岩手県」、AB型は「高知県」
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供するサービスだ。
体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直すヒントに役立てることができる。
この度、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から20,000人以上のゲノムデータを用いて、2つの遺伝子型(「SNP:rs8176746」と「SNP:rs8176719」)を解析し、血液型を分類※1した。遺伝子解析では、一般的なABO血液型検査※2ではわからない6つの血液型(AA、AO、BO、BB、OO、AB)を調べることができる。今回の調査では、A型、B型、O型、AB型の4つの血液型に分類し、それぞれに該当する人の推定割合を都道府県別に算出し、数値化した。
上記の解析結果より、A型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 鳥取県、2位 熊本県、3位 滋賀県、4位 長崎県、5位 岡山県という結果になった。上位には九州や中国、近畿エリアなど西日本の県が多くなった。
一方、B型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 宮城県、2位 山形県、3位 和歌山県、4位 青森県、5位 岩手県という結果になり、東北エリアの県が上位を占めている。東日本の県が相対的に高く、A型と逆の結果となった。
また、O型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 岩手県、2位 島根県、3位 福井県、4位 佐賀県、5位 秋田県という結果になった。Ä型やB型のように特定エリアに偏りはなく、全国に広がっていることが見受けられる。
AB型の人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 高知県、2位 石川県、3位 鹿児島県、4位 群馬県、5位 鳥取県という結果になった。AB型もO型と同様に特定のエリアに偏りは見られなかった。
※1 根拠とする文献:Risch HA, Lu L, Wang J, et al. ABO blood group and risk of pancreatic cancer: a study in Shanghai and meta-analysis. Am J Epidemiol. 2013;177(12):1326-1337. doi:10.1093/aje/kws458
※2 赤血球(抗原)の検査と血清(抗体)の検査を行って、血液型をA型、B型、O型、AB型の4種類に分類する
<調査概要>
調査方法:ゲノムデータの解析を元に調査
調査対象:「ジーンクエストALL」、「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,363人
調査時期:2020年5月
調査項目:「SNP:rs8176746」と「SNP:rs8176719」の遺伝子型を用いて、A型、B型、O型、AB型の人の推定割合を都道府県ごとに算出
出典元:株式会社ユーグレナ
構成/こじへい