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居住性、実用性、快適性、進化した新型「ステップワゴン」のパッケージを徹底検証

2022.04.15

2022年の自動車界は、ミニバンブームが復活し、ミニバンのジャンルが大いに盛り上がる1年となりそうだ。というのも、今やミニバン、多人数乗用車の主役はファミリー層に圧倒人気のMクラスボックス型。1月に新型トヨタ・ノア&ヴォクシーが大変革を遂げてデビューし、5月にはホンダのステップワゴンが新型となる。そして年末頃には日産セレナもフルモデルチェンジされるという噂である。つまり、国産ミニバンの主力モデルが一気に新型になるのが、この2022年というわけなのだ。

ここでは、その中から、発売間近の新型ステップワゴンのパッケージ、つまりミニバンの商品性、実用性に大きくかかわる室内空間の広さ、シートレイアウト、ラゲッジルームの寸法などについて、ホンダの青山本社の1階にあるウエルカムプラザに展示された新型ステップワゴンを徹底計測したデータとして紹介したい。おそらく、ここまで詳細に計測したデータは、現時点でほかにはないはずである。

まず、新型ステップワゴンの概要から説明すると、先代の標準車に該当するクリーンでシンプルなエアーと、おなじみのスパーダの2グレードが基本で、スパーダには今では生産中止となったオデッセイの受け皿ともなりうる上級版、スパーダ・プレミアムを含む3グレードが揃い、パワーユニットは2Lエンジン+モーターのe:HEV(ハイブリッド)と1.5Lターボのガソリン車がCVTとともに用意されることになる。ちなみに2022年4月中旬現在の先行受注比率は、パワーユニットではガソリン車が約30%、e:HEVモデルが約70%。グレードではエアーが約15%、スパーダが約55%、スパーダ・プレミアムが約30%になっているという。

納期は半導体不足問題などもあり、5カ月以上とのこと。また、新型ステップワゴンは1996年にホンダクリエイティブムーバー第3弾として、日本のファミリーカー、多人数乗用車の概念を変え、そのパイオニアの1台ともなってデビューした初代ステップワゴンへのオマージュでもあるという。ここだけの話、5月の発売以降TVCMで流れる曲は、初代同様、粋にオブラディ、オブラダ・・・のカバー曲かも知れない(1968年にリリースされたビートルズの楽曲が原曲。勝手な予想)。いずれにしても、1996年当時、小学生で初代ステップワゴンの後席に乗っていた子供は、今、立派な父親、子育て世代になっているはず。新型ステップワゴンを懐かしく感じることは必至ではないだろうか。

同時展示されていた初代ステップワゴン

さて、ここからは実際に新型ステップワゴンに乗り込み、先代ステップワゴンユーザーならずとも気になる、業界の”車内計測オタク”とも呼ばれる!?筆者(身長172cm、65kg)による、ホンダ史上最大級と言われる室内空間の実測計測値をお伝えしたい(カッコ内は先代)。なお、ボディサイズやパワーユニットのスペックはまだ未公表である。

まず、乗降性にかかわるステップ高/段差は、フロントドア部分が380mm/0mm(390mm/0mm)、スライドドア部分が390mm/0mm(385mm/0mm)と、先代同等の低床パッケージが生きる低さとなる。

おそらく、徹底した補強、剛性UPが計られているはずのスライドドア部分の開口部は高さ1230mm、幅770mm(1260mm、760mm)だ。

運転席に乗り込めば、すっきりとした上質なインテリア空間が広がる。シートサイズは座面長520mm、座面幅500mm、シートバック高560mm(500mm、500mm、620mm)。つまり、座面の長さ、幅が拡大され、よりゆったり座れるのに対して、シートバックは低めに設定。これは後席乗員の”クルマ酔いのしにくさ”を高めたパッケージング、視界にもかかわるはずのところで、後席からの前方視界をよりよくするための秘策とも言えそうだ。

運転席周りをチェックすれば、ステアリングにACC(アダプティブクルーズコントロール)スイッチがあるのは当然として、ACCを含むホンダセンシングはホンダ最新のものとなる(自動運転レベル3のレジェンドを除く)。ACCもステップワゴンとしてついに渋滞追従型となり、おそらく0~130km/hに対応するはずだ(先代は約35~115km/h)。また、先代ステップワゴンになかったブラインドスポットモニターもタイプ別設定になり、ホンダセンシングの機能は一気にアップデートされることになる。

シフターはNSXから採用されたボタン式となるほか、ついにステップワゴン初となる電子パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能のスイッチもあるから文句なしである。もちろん、頭上には、フィットなどにも用意される赤いSOSコールボタン、トラブルサポートボタンもあった。

計測したスパーダの運転席と助手席の間には、身の回りのアイテムが置けるセンターコンソールが配されるものの、左右、1-2列目席スルー(移動)は可能だ。

スライドドアから2列目席に乗車すれば、オデッセイのプレミアムクレードルシートとは違う(クレードルの中折れ機能なし)、しかし豪華さ、高級感満点のオットマン付きキャプテンシートが迎えてくれる。かけ心地の良さもさることながら、1レバーで前後、左右スライド、リクライニングが可能で、操作性はピカイチ。シート側面前方には、オットマンの展開スイッチが加わるが、オットマンなしの車両であれば、1レバーとなるわけだ。

オッと思わせたのは、ミニバンの特等席となる2列目席周りの装備類。折り畳みテーブルがあるのは当然として、その横にスマホの充電などが行えるUSBソケットをスマートに配置(左右席それぞれに)。さらにうれしいのがパワースライドドア装着車の場合、Bピラーにその開閉スイッチが備わっていることだ。ドア側のレバーより、より自然に手が届く位置にあり、実に使いやすそうだ。

肩からシートベルトが出るようになった(先代はBピラー)キャプテンシートのサイズは座面長510mm(490mm)、座面幅510mm(530mm)、シートバック高610mm(600mm)。座面長が伸びたことでよりゆったり座れることを確認。座面幅がやや狭くなったのは、前後スライド量を先代の最大610mmから、新型がさらなる865mmものロングスライド機構を採用したことによるはずだが、より嬉しいのは、先代になかった左右のスライドも可能になったこと(先代&新型ノア&ヴォクシー、現行セレナにあり)。その左右のスライド量はアレンジの機会が多いはずの左側が115mm、右側が75mmとされている。つまり、ベンチシートを選ばなくとも、左右のキャプテンシートを寄せた状態で、2列目席で子供のおむつ替えなどができるようになったということだ。

2列目キャプテンシートの居住スペースは、身長172cmの筆者のドライビングポジションが基本で、頭上方向は260mm(290mm)。と聞くと、フロアが高まったり、天井が低くなったのかと思いがちだが、そうではない。シート側面を見てみると、先代に比べ、シートクッションの厚みが増していることが分かる。シートのクッション性が良くなった分、着座時の頭上方向が狭まったと考えるのが正しいはずだ。

そもそも天井の高いミニバンの居住感覚、広さ感により影響するのが膝周り空間だ。新型ステップワゴンの場合、キャプテンシートを中寄スライドしたロングスライド時で最大600mm(360mm)を実現。これは新型ノア&ヴォクシーのストレート超ロングスライド時と同等。セレナの最大520mmを圧倒する。なお、オプションとは言え、天井に15.4インチもの大画面モニター(周囲にLED照明付き)も用意されている。後席はもはやVIPシートである。なお、オットマンを出したときの座面長は740mmに達する。

ちなみにボックス型ミニバンは車内移動も可能だが、2-3列目席のスルー空間(左右キャプテンシートの間の隙間)は140mm(160mm)。筆者であれば無理なく通過することができた。

3列目席の実用性も気になるところ。スライドドアからのウォークイン幅は先代より拡大し、乗降はより楽々であることを確認。シアターレイアウトで着座位置が高く、前方見晴らし性も抜群である。シートサイズは座面長430mm(420mm)、座面幅1190mm(1145mm)、シートバック高500mm(460mm)と、先代に対して大型化。かけ心地もなかなかなのだが、むしろ注目すべきなのはフロアからシート先端までの高さ=ヒール段差。これが新型では2列目席と同等の340mm!!(315mm)もあり、ミニバンの3列目席(先代ステップワゴンも)によくある「膝を抱える」ような着座姿勢にならずに済み、じつに自然な姿勢で座ることができるのだからうれしい。ヒール段差が低いと膝を抱えるような姿勢になるとともに、お尻だけで体重を支える格好となり、着座感が落ち着かず、疲れの原因にもなりがちなのだが、新型ステップワゴンはそのあたり、見事に進化させているのである。

最後にラゲッジルームの使い勝手、寸法だ。周知の通り、新型ステップワゴンは、先代の大きな特徴、使い勝手の良さを備えたわくわくゲート、サブドアが廃止されている。その理由や、セレナのようなリヤウインドーだけ開くデュアルバックドアをなぜ採用しなかったのかについてはいずれお話するとして、結果、バックドアの上下長が短くなるとともに軽量化され、ステップワゴンで初採用となったパワーバックドアを装備しなくても(男性なら)先代よりずっと楽に開閉できるようになっている。また、パワーバックドアは、わくわくゲートのサブドアの代わりに、任意の位置で止まるメモリー機能を盛り込んでいるから、サブドアがなくても、車体後方にスペースのない場所での開閉性が高まっていると言っていい。

で、かんじんの寸法だが、重い荷物の出し入れ容易性にかかわるラゲッジルームの開口部地上高は新型が505mm(445mm)。ラゲッジスペースそのものはそこから掘り込んだ空間となる。開口部地上高505mmはかなり低い部類と言っていい(世界のステーションワゴンの平均値は520mm)。奥行きは420mm(500mm)、スクエアになったスペースの幅は1200mm(1220mm)。最低高は1460mm(1290mm)と、3列目席使用時では、新型が奥行き、幅でやや狭まっているものの、高さ方向で圧倒していることになる。

また、ワンタッチの軽々操作で3列目席を床下にすっきり格納すれば(復帰方向はやや重い)、地上高は510mm(500mm)となり、開口部から掘り込まれたラゲッジスペースの段差は解消(先代も)。その際の奥行きは新型が2列目席通常後端で1180mm(1180mm)、2列目席前端で1600mm(1550mm)に達する。アウトドアや小さな引っ越しにも対応する容量となるわけだ。ちなみに先代になかった865mmのロングスライド時の後端位置での奥行きはコンパクトワゴン並みの910mmである。

ボックス型ミニバンの使い勝手における数少ないウィークポイントとなる、荷物を実際に出し入れする際の、バックドア開閉時に車体後部に必要なスペースはどうなったか。先代のわくわくゲートのサブドアは、玄関ドアのような横開きで3段階のストッパーがあり、車体後部に必要な祖スペースは400/640/760mmで実に使いやすかった。とはいえ、巨大なバックドアを縦開きで全開にする場面では(途中では止まらなかった)、車体後部にMクラスボックス型ミニバン最大の約1200mmものスペースがないと開けることはできなかった。では、新型ステップワゴンはどうかと言えば、すでに説明したバックドアの上下が短くなり、軽量化されたことで、車体後部に必要なスペースは約990mmとなり、先代の重さより軽い操作で開閉できるようになっている。

というわけで、新型ステップワゴンのパッケージング、各席のサイズ、居住空間、実用装備、ラゲッジルームの使い勝手、さらに先進運転支援機能=ホンダセンシングの一部について、先代と比較して紹介してきた。確実に言えることは、オラオラ感をあえて廃したエクステリアデザインを含め、新型らしさ、先進性、進化の幅は絶大だということだ。試乗を含めたさらなる新型ステップワゴンの詳細紹介は、初夏頃を予定している。

文・写真/青山尚暉

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