低価格帯スマートウォッチが熱い!
今や5,000円前後の製品でも、「それなり」どころか「驚愕すべき」パフォーマンスを発揮してくれるものが多くなった。
少し前までの低価格帯スマートウォッチは玩具も同然のものもあったはずだが、それはもはや昔の話。「安かろう悪かろう」の時代は終わったのだ。
Amazonにて5,980円(4月13日時点)で販売されている『スマートウォッチNY17』も、日頃のテレワークで大いに利用できるガジェットだ。
電話好きのためのスマートウォッチ
筆者は「筆不精の電話好き」である。
メールの返信は遅らせるのに、いざ電話がかかるとついつい長時間話し込んでしまう典型的な90年代育ちだ。
故に、製品の提供先企業の担当と長電話することはしょっちゅう。いや、先方に多大な迷惑をかけているということはよく理解しているのだが……。
また、どうしても重大な要件が発生した時は文章ではなく口頭で、即ち電話でやり取りするようにもしている。
下手したらこちらの死活問題になりそうな要件は、必ず電話。迅速かつ確実に相手の回答を得られるからだ。
『スマートウォッチNY17』は、そのような具合の電話好きに寄り添ってくれる製品かもしれない。
というのも『スマートウォッチNY17』には、独立したスピーカーとマイクが内蔵されているのだ。こ
れは何を意味するのかというと、「スマホを取り出さずにハンズフリー通話ができる」ということである。
電話番号の直接入力もできる!
「スマホとBluetooth接続して通話操作をする低価格帯スマートウォッチ」は、他にも存在する。
しかしそれらの製品は、あくまでも「スマホを操作する機能」しか用意していない。
通話に必要不可欠のスピーカーとマイクはスマホに依存している。低価格帯故に、あまり色々な機能は望めない。
ところが『スマートウォッチNY17』の場合は、スピーカーもマイクもついている。これ本当に6,000円弱の製品か!? というのが筆者の正直な感想である。
能書きはともかく、使ってみよう。
ノートPCで物書き作業をしている最中、ふと電話をかける用事が発生した。
ただしその番号は筆者のスマホの電話帳にはまだ登録されていないため、『スマートウォッチNY17』のキーパッドを開いて直接番号を打ち込む。
この際、左手はキーボードから離さない。右手の人差し指1本で番号を入力する。
接続が始まり、数回のコールの後に相手が応対する。「ああ、もしもし澤田です。今忙しいですか?」という他愛のない会話から始め、やがて本題を切り出す。
「今度の取材、恐らく行けそうにないです。これってオンライン配信に対応してますか?」
「ええ、Zoomでやる予定です」
「なら、そっちに参加させてもらいます。それじゃあ」
そんな感じに話を進め、キリのいいところで通話を終える。
この間、『スマートウォッチNY17』に接続するスマホは筆者のズボンの前ポケットに入れたまま。一瞬たりとも取り出していないし、もちろん画面も触っていない。
つまりBluetoothの接続が確保できれば、スマホなどポケットかバッグに入れたままでも構わないということだ。
スマホはバッグの奥底に入れたまま
筆者の同業者に「仕事中はスマホをバッグに放り込んでいる」という人がいる。
その理由は、スマホが身近にあるとTwitterやらアマプラビデオやらに寄り道してしまうからだ。
これは「現代病」とも言えるもので、筆者も気がつけばスマホの画面をいじっていたりする。
だからスマホを遠ざけるのだが、それでは電話ができない!
しかし『スマートウォッチNY17』を持っていれば、そのような心配も無用。突然の着信にも、『スマートウォッチNY17』で対応できる。
おお、これは便利だぞ!
さすがにクルマを運転している最中の着信応対はしないほうがいいが、外を歩いている時やスマホが手の届く位置にない時(上述のように、敢えてそうしている時)などはまさに『スマートウォッチNY17』の大活躍ターン。
音量もこのサイズにしてはかなり大きく、かといって無駄なノイズや音割れも見受けられない。
ビジネスパーソン必見の低価格帯スマートウォッチ、と言い切ってもいいだろう。
悪用厳禁のレコーダー機能も
この『スマートウォッチNY17』、何と本体に音楽を収録することもできる。
そして、それを応用したレコーダー機能も用意されている。こ、これはちょっと怖くないか!?
もちろん悪用してはならないが、その気になれば今いる場所で繰り広げられている会話を録音できるというわけだ。
これは会議や重要な会談の記録作成に用いることができる。
念のために繰り返すが、このレコーダー機能は悪用厳禁!!
そんな『スマートウォッチNY17』だが、今年3月の時点で累計販売台数が何と12万台に上っているという。
これは「ヒット商品」と呼ぶに相応しい実績である。
そして筆者と同様に「もっと手軽なハンズフリー通話」を望んでいる人がたくさんいる、ということだ。
筆者の同業者、同世代の会社員、新卒社員、新入学の大学生。
『スマートウォッチNY17』は、あらゆる人の大きな期待に応えることができる製品と言えよう。
【参考】
スマートウォッチNY17-Amazon
取材・文/澤田真一