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冷却ファンを内蔵した高性能ゲーミングスマホ「REDMAGIC 7」は仕事で使えるか?

2022.04.14

最近では「スマホをPCのように使うガジェット」というものが登場している。

外付けキーボード、外付けモニター等、スマホを「スマホ以上」の用途で使おうというコンセプトの製品が続々登場している。

が、それはスマホに対して必要以上の負荷をかけてしまうものではないのか?

スマホのプロセッサーは、一定以上の温度を持つと熱暴走を防ぐために敢えてパフォーマンスを低下させる。するとスマホの動作にも影響が出てしまう。

そのような事態を回避するには、プロセッサーを冷却するのが一番だ。

4月18日に発売予定のゲーミングスマホ『REDMAGIC 7』は、何とPCのように冷却ファンが内蔵された製品である。

内蔵ファンでプロセッサーをガッツリ冷やす!

「スマホに冷却ファンを内蔵って一体何だ!?」と驚く読者もいるかもしれない。

が、これは文字通りだ。製品の背面に、小さなファンがくっ付いている。これを回して空気を送り込み、プロセッサーの発熱を抑えるという設計だ。

筆者が入手した『REDMAGIC 7』は18GB+256GB版で、こちらは背面が透明になっている。

故に、プロセッサーを冷やすファンの姿を直接目視することができる。

そのような作りだから、この製品に防水防塵性能はない。だから、風呂場に持ち込むのは禁物だ。プールや海水浴場など以ての外!

この辺り、強靭な防水設計を追及する昨今のスマホとは逆の方向へ突き進んでいる。

つまりこれは、室内でどっしり構えながら使うスマホなのだ。正直、ポケットの中に入れてアクティブに持ち歩くものではない。

家の中に鎮座させておくべき製品、と表現するべきか。主な目的が「ゲームをプレイすること」だから、そのようなコンセプトでも特に支障はないというわけだ。

「漢のプロセッサー」Snapdragon 8 Gen 1

ところで、『REDMAGIC 7』に採用されているプロセッサーSnapdragon 8 Gen 1は何かとお騒がせな「問題児」である。

Android機種向けのプロセッサーとしての処理性能自体は間違いなく最高クラスだが、消費電力が高く発熱しやすい。

要は「漢のプロセッサー」だ。発熱しやすいということは、熱暴走を防ぐためのパフォーマンス低下がすぐに発生してしまうということである。

故にSnapdragon 8 Gen 1は短命に終わるという見方が濃厚だ。

『REDMAGIC 7』は、そのような心臓を抱えているのである。

実は『REDMAGIC 7』の前世代機種である『REDMAGIC 6S PRO』にも、同じような事情があった。こちらのプロセッサーはSnapdragon 888+だが、やはり発熱問題が指摘されていたのだ。

従って、『REDMAGIC 6S PRO』にも冷却ファンが内蔵されている。

そんな一癖も二癖もあるスマホだが、これがテレワークでも大いに役に立つ。

別に「仲間内でゲームをやろう」というわけではない。むしろ今回は「ゲーミングスマホのレビューなのにゲームをやらない記事」を書くつもりだ。

オンライン会議中の「発熱問題」

Zoom等のオンライン会議アプリを使ったミーティングをやっていると、次第にスマホが熱くなってしまう。

これは動画と音声の送受信をリアルタイムで実行しているからで、オンラインゲームと同様にプロセッサーに多大な負荷を与えてしまう。すると熱暴走防止のパフォーマンス低下が発生し、ミーティングにも大きな支障が出る。

そのようなことがあるから、最近では外付けの冷却ファンが開発され売られている。

が、最初からファンがついている『REDMAGIC 7』なら、そのままテレワーク用スマホとして活用することができるのだ!

冒頭に書いた「スマホをPCのように使うガジェット」を導入する場合も、『REDMAGIC 7』のファンが大活躍する。そしてよく

よく考えてみれば、スマホの冷却手段を確立しないままこのようなガジェットを用いるのは無茶というやつではないか?

本気でスマホをPCと同じように使用するなら、発熱対策は避けて通れないだろう。

Twitterユーザーにもおススメ!

また、Twitterのスペースを利用する際にも『REDMAGIC 7』のファンはその性能を発揮する。

筆者が初めてスペースとやらを試した時、「どうしてこんなにスマホが熱くなるんだ!?」と驚愕した。

それは話し相手も同様だったようで、これはカイロ代わりになるんじゃね? 冬場は温かくていいね! などとゲラゲラ笑い合っていたものだ。

いや、笑い事ではない。スペースというものは本当にスマホを熱くさせる。

「もしかしたら故障しちまったんじゃないの?」と不安になってしまうくらいに。その上、最近では著名人がスペースで座談会のようなことをしているから、これを最後まで視聴するためには熱暴走などあってはならない。

こういう時、『REDMAGIC 7』ならファンを全開にしてプロセッサーを冷やしてやることができる。

繰り返すがこの製品は、「室内でどっしり構えながら使う」スマホなのだ。用途は何もゲームだけに限らないし、むしろ仕事に使わないともったいない!

『REDMAGIC 7』の価格は、12G+128G版が9万1,000円。18GB+256GB版が11万6,000円だ。

【参考】
REDMAGIC公式サイト

 

取材・文/澤田真一

 

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