SUP
密にならないレジャーのひとつで人気が急上昇しているSUP(スタンドアップ・パドルボード)。その魅力を聞くと、ソロ活に最適なアクティビティーだということがわかった。
始めやすさ ★★★ 難易度 ★☆☆ コスト ★☆☆
「SUPは、資格やライセンスが必要なく、誰でも気軽に始められるスポーツです」と照山幸子さん。
一見すると大きなサーフボードの上に立つのは難しいように思えるが、安定感があり、バランスが取りやすいので、初心者でも少しの練習で立てるようになるのだという。
「最初はボードに正座のようにして座って、進む、曲がる、止めるといった基本的なパドルの使い方を覚えます。それができるようになったら、ボードの上に立ってバランスを取って漕ぎ出すんです」
もちろん最初は、うねりや流れのないフラットな水面から始めることが大切。初心者向けのスクールを開いているショップもあるので、探して受講するといい。
「ひとりで静かな水面をパドリングで進んでいくと、そこから見える風景がとても新鮮です。春は水際にきれいな桜が咲いていたり、陸にいたら気がつかないような地形が見られたり。喧騒から離れた水上で波の音を聞いて過ごすと、本当に心が癒されます。ただ、最初は必ず誰かと一緒に行動してください」
SUPは水面さえあれば海や川、湖などで、様々な楽しみ方ができ、上達したらマイボードで好きな場所でソロ活を楽しめるのも魅力。ただ安全やルールには配慮して。
SUPAアドバンスインストラクター
照山幸子さん
第1回SUPA全日本選手権総合部門優勝や、アジアチャンピオンシップレディース1位などの記録を持っている、SUP歴15年のエキスパート。
SUP基本の3step
01 ひとりですぐに始めるのはNG!スクールで講習を受けて知識を身につける
SUPは手軽に始められるスポーツとはいっても、自然を相手にするもの。講習を受けて用具の扱い方はもちろん、波の読み方や何かあった時の対処法などを学ぶことが大切だ。
必要なのはボードにパドル、リーシュ、ライフジャケット。万が一に備えスマホも常備する。
講習会は1回5000〜6000円程度。2時間程度のもの1〜2回受けるようにしたい。
02 様々なターンを覚えれば、楽しみ方が広がる
静かな水面をのんびりと進むのもいいが、サーフィン同様に様々なターンやマニューバーができるようになると、SUPサーフィンなど、ほかの楽しみの幅も広がる。
03 地上からはアクセスできないビーチなども見つけられる
水面から眺めると、意外な場所にきれいなビーチを見つけられることも。「誰もやってこないビーチで、ひとりで過ごす時間は最高!」と照山さん。
Let’s challenge!
国内外でSUPの競技レースを開催。腕試しをするのもおもしろい!
腕が上がれば、実力を試したくなるもの。競技としては、大まかに「SUPサーフィン」と「SUPレース」の2つ。自分に合う大会を見に挑戦してみるのも楽しい。
取材・文/松尾直俊 取材協力/東京SUPガレージ