「デコボコの表面を整える」「きれいな丸い穴を開ける」といった作業を誰でも手軽にできるようになるのが、特別付録の「USBマルチルーター」だ。金属棒5種類とヤスリ(サンドペーパー)3種類のいずれかを先端にセットし、USB電源につなげば準備完了。あとは電源ダイヤルを回せば、先端が高速回転する仕組みだ。ここに取り上げる活用例を参考に、様々な工作に挑戦してみよう!
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「電動工具の入門用にピッタリです!」
プロモデラー
オオゴシトモエさん
「USBマルチルーター」をいち早く試してもらったのは、模型書籍の執筆やYouTubeでのプラモデル製作配信などで活躍しているオオゴシトモエさん。「想像以上にパワーがあって、しっかりと削れます。初めて使う電動工具には打ってつけですね!」
[使い方手順1]使いたい先端を選んで装着
まずはグリップ近くにある固定ボタンを押しながらヘッドを回して(※先端側から見て反時計回りに)緩め、好きな先端をセット。次に固定ボタンを押した状態で、ヘッドを回して(※先端側から見て時計回りに)締める。先端が外れないよう、ヘッドでしっかりと固定させよう。
※固定ボタンは先端の交換時のみに使用。回転中に押さないでください。
8種類の先端を選べる
ヤスリ3種類×2個 ※専用金属棒にかぶせて使う
目の粗さが異なる3種類(#180/#120/#80)のヤスリが2個ずつ付属。専用の金属棒にセットして使う。
金属棒5種類
金属棒は、尖った先端から円筒の形状まで全5種類。目的に応じて使い分けられる。目の粗さはすべて#120。
[使い方手順2]付属のケーブルをUSB電源につなぐ
電源ケーブルのピンジャックを本体に、USBコネクターをスマホの充電器などに、それぞれつなぐ。
[使い方手順3]ダイヤルを回して電源オン!
側面のダイヤルを先端方向へ回すと電源がオンに。ダイヤルをさらに回すことで回転速度を調整できる。最速は、何と毎分1万5000回転!
プラモデル製作の各種作業が超絶はかどる!
ゲート跡がきれいに整う!
プラモデルの製作でランナー(枠)とパーツをつなぐゲートを切断する際、ささくれのような〝ゲート跡〟が残ることが多い。これを整える際には、ヤスリ(サンドペーパー)が役に立つ。削りすぎないように注意しよう。
〝押しピン跡〟もすっきり消せる!
プラモデルの一部パーツには、射出成形の過程で丸い印のような〝押しピン跡〟が付いてしまう。これを削り取るのにも、ヤスリ(サンドペーパー)が便利。軽く押し当てるだけで、みるみる削れていくのがおもしろい!
石垣の〝スジ彫り〟もラクラク!
〝スジ彫り〟とは、パーツ表面の溝やくぼみを深く削り、立体的に見えるようにすること。この作業には「USBマルチルーター」のような電動工具が必須で、例えば城郭のプラモデルの場合、石垣のデコボコ感を強調できる。
様々な工作はもちろん道具の手入れにも使える!
〝面取り〟
角を削って丸くする〝面取り〟もバッチリ。立体像を彫刻する際には各部の造形を整えやすい。
〝肉抜き〟
レーシングホビーのシャーシやカウルに穴を開けて軽量化する〝肉抜き〟にもピッタリ!
穴開け
小物をひもでつなぎ合わせるようなアクセサリーや雑貨の製作にも重宝。きれいな穴を開けられる。
〝下穴〟処理
釘を打ちやすくするとともに、木材が割れてしまうのを防げる〝下穴〟の処理も思いのまま。
汚れ落とし
表面に付着した頑固な汚れを一掃。金属棒またはヤスリを付けた先端を軽く当てるだけでいい。
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取材・文/DIME編集部 撮影/藤岡雅樹(本誌) 取材協力/オオゴシトモエ