【カブガールが行く】ハイゼットジャンボ エクストラってかなり快適!初めてのマイカーは軽トラに決めました
前回の記事(https://dime.jp/genre/1349043/)では、バイクを積載するための車を買うことを決意。
軽ワゴン車を検討したところ、バイクの積載と助手席の使用が両立できないことに気が付いて、断念しました。
車の購入そのものを諦めようかと思い始めたある日、ふと目の前を走っていた軽トラが目に入ったのです。
「……そうか、軽トラ!軽トラっていう手があるんだ!!」
「ジャンボ軽トラ」との出会い
そこからは中古車・新車両方を手当たり次第に探し始めました。
わかったのは、軽トラの中古車は既に長距離を走っていて、状態が悪い車両が多いこと。そして、そもそも中古車の台数が少なく、価格が下がりにくいこと。つまり買うべきは新車です。
また一般的な軽トラの運転席は、床と壁にほぼ直接座席が取り付けてあるだけで、まっ平ら。調整が効かず、クッション性も低いため、長距離の運転には向いていないのだそうです。
一般的な軽トラはシートの位置や傾きの調整がほとんどできず、クッション性も少ない。短距離なら問題ないが、1日中乗るとなると疲れてしまうだろう。
調べていくうち、「ジャンボ軽トラック」と呼ばれる軽トラが人気を集めていることを知りました。
ジャンボ軽トラックとは、運転席の後方の空間が通常よりも広く作られている軽トラ。居住性が高く、疲労感も軽減してくれるという新しいスタイルなのです。
左のハイゼットトラック スタンダードと比較すると、右のジャンボエクストラはシートの後ろに20cmほどの空間が追加されている。
シートの後ろにちょっとした荷室があるので、カバンを置くことができて便利!ただし、便利なぶん車両価格は高額です。メーカーにもよりますが、ジャンボ軽トラは通常の軽トラの3割増しほどの価格なのです。
「そこまでして軽トラを買うべきなのかな?それも、新車を…」
実際に見て考えるのが一番だと感じました。
気になったのは、モデルチェンジをしたばかりのハイゼットトラック。ダイハツのお店でスタンダード(通常の軽トラ)とジャンボエクストラ(ジャンボ軽トラ)を乗り比べさせてもらうことになりました。
ハイゼットジャンボ エクストラに一目惚れ!
ハイゼットトラックに乗って驚いたのは、視界の広さと車体の小回りの良さ。
窓やミラーのサイズが大きいので死角が少ないだけでなく、車体のラインがまっすぐなので、障害物との距離を把握しやすいように感じました。
肝心のスタンダードとジャンボエクストラの違いは…運転席に座った瞬間にわかりました。
スタンダードのシートは、座面と背面の角度が90度。それ以上にもそれ以下にもできず、腰へ負担がかかるように感じました。運転中に身体がフラフラと揺れて安定しないのも気になります。
また助手席にダイハツ社員の方が座ると、当然のことながらカバンを置くスペースがありません。申し訳ないことに、社員の方の膝の上で預かっていただくしかありませんでした。
家と畑の往復など、短距離であればスタンダードでも問題ないと思います。しかし私が考えているのは、バイクを積載しての長距離移動。正直厳しいかも…という感想でした。
対してジャンボエクストラには、乗用車のようなつくりのシートが取り付けられています。
背もたれの角度調整ができるのはもちろん、クッション性が高くて座り心地が良く、深く安定して腰かけることができました。
シート裏の荷室にカバンを置くこともでき、たった20cmほどのスペースが増えただけなのに、大幅に便利になっていることを実感しました。
「ジャンボエクストラ……いいですね。最高です」
思わず呟いてしまいました。もしかすると、一目惚れだったのかもしれません。
購入!しかし、納車までが長かった…
試乗をした翌週には、ハイゼットジャンボ エクストラの購入を決めました。
しかし一筋縄ではいきません。立ちはだかったのは、新型コロナウイルスの流行による製造の遅れでした。
ここのところ、半導体をはじめとするパーツの不足や工場の休業、そして新車を購入する人が増えた影響で、車の納期は大幅に延びているのだそうです。
人気車種と比較すると、購入者が少ない軽トラはかなり早めのスケジュール。しかし正確な納期がわからない状態が続き、いつ製造が止まるかもわからず、祈るような気持ちで待ったのでした。
──そして、数カ月後。幸運なことに、覚悟していたよりもかなり早く完成の連絡がきました。
店舗で初対面を果たしたマイカーは、ピカピカに輝いていました。
正直に言うと、以前までの私は、軽トラには野暮ったいイメージを持っていました。
しかしクロスカブとおそろいのモスグリーンのボディは、そのイメージを払拭……いや!それどころか、むしろ「カッコいい!」と飛び跳ねて喜んでしまいました。
選んでよかった!この車で間違いない! 対面して改めて実感しました。
「これからよろしくね、私のハイゼットトラック!」
画像/ダイハツ工業株式会社
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.