アメリカ発、ペット好きのためのオンラインマッチングアプリFetchaDateとは?
ペット好きのためのマッチングアプリ「FetchaDate」が2月14日に誕生した。FetchaDateの特徴はなんと言っても、ペット好きのみがメンバー登録していること。マッチングする前に相手が自分のペットを可愛がってくれるかどうか心配しなくていいのは、ペット好きにとって大きなポイントと言えるのではないだろうか。
ペット好きと、ペット好きと知り合いたいすべての人に、FetchaDateの詳細を紹介しよう。
ペット好きのためのマッチングアプリ「FetchaDate」誕生
ニューヨーク在住の公認ドッグトレーナーであるシェリル・マティスが、ペット好きのためのマッチングアプリ「FetchaDate」をローンチしたのは、昨年のバレンタインデー。
シェリル・マティスは、犬が人生をより良くしてくれる存在であることを教えてくれる本『Leashes and Lovers: What Your Dog Can Teach You About Love, Life, and Happiness』の著者で、犬好きのためのオンライン・コミュニティの主催者であり、2匹の犬のオーナーでもある。
従来のマッチングアプリでペット好きを探すには、ペットが好きかどうかといった条件をチェックしたり、コミュニティやタグで検索するしかなかった。
ペット好きにとってのペットは、大切な家族同様である場合がほとんどだろう。特に1人暮らしのシングルにとっては、友達や相棒とも呼べる存在である。
ペットがいると長い旅行を控えたり、家探しに制限があったり、服や室内に置いたものに毛がついたりすることがあるほか、病気やケガをすれば大きな出費があることも否定できない。ペット好きにとっては当然でも、ペットを飼っていない人は理解できないと感じる場面もあるだろう。
こう考えると、ペット好きであるかないかはお互いの相性や価値観を一歩踏み込んで確かめる方法であると言えるのではないか。
ペット好きとそうでない人がマッチングしてお付き合いが始まったあとに、ペットに対する気持ちが一致しないと判明するのはお互いにとって不幸だ。ペットが苦手だったり、アレルギーがあればなおさらだろう。
そうでなくても普段から、自分と同じような温度でペットを可愛がってくれる相手を選びたいと思うのは自然なことではないだろうか。
ペットは会話の始まりをスムーズにしてくれるだけでなく、初対面同士の不安を軽くし、飼い主の信頼感も高めてくれる。飼い主への信頼感とは、毎日欠かさず生き物の世話をすることの大変さを知っている者同士でこそ得られるものだろう。
家族同然の存在を紹介し合って関係を始めることでより深い、真剣な関係にスムーズにつなげていけるのではないか。
実際、約1500人のユーザーを対象にFetchaDateで行われた調査の結果、60.1%の人がペットに関する会話を皮切りに会話が盛り上がり、価値のある関係につながったと回答している。
FetchaDateの使い方は?
FetchaDateは、アップルストアかグーグルプレイで無料ダウンロードできる。ダウンロードしたらまず、ペットの写真を登録してサービスの利用を開始しよう。登録の際に求められるのは、携帯の番号。
FetchaDateで最初の出会いのきっかけとなるのは、ペットの写真だ。各ユーザーページのトップにはペットの写真が大きく表示され、その下にペットの名前やユーザーの簡単なプロフィールが表示される。
気になる人を見つけたら詳細なプロフィールをチェックして、メッセージを送ろう。年齢や性別(男性・女性・両方)、住んでいる場所からの距離を指定して、相手を探すことができる。
ユーザーの85.2%が犬を、47.5%が猫を飼っており、他にはウサギや魚、鳥などを飼っている人がいる。
もし現在ペットを飼っていなくても、ペット好きならFetchaDateへの登録が可能。アプリ内のバーチャルペットを犬、猫、馬、へび、かめ、魚などの中から選ぶことができる。
ユーザーの年齢は25〜35歳が多いものの、18歳以上であれば年齢に制限はない。メンバーはアメリカとイギリス、オーストラリア在住で、約60%が女性である。
この女性メンバーたちは、創設者であるシェリル・マティスが開催した犬好きのためのイベントに参加した人たちが大半である。そう、FetchaDateはもともと、犬好きのためのリアルイベントとその後の参加者たちの交流を経て生まれたアプリなのだ。
FetchaDate誕生の背景
FetchaDateは、ドッグラバーであるシェリル・マティスが開催した犬好きのためのパーティを背景にスタートしたアプリである。
元テレビリポーターとしての顔も持つシェリルは、犬好きのシングルのためのイベントを開催し、イベント終了後に参加者たちが会話を続けるための場として、オンラインサイトをスタートした。
ここで知り合ったメンバーとの会話から、犬好きたちとパートナーとの関係に犬が与える影響の大きさを知ることになる。シェリル自身も、友人も知人もいないニューヨークに引っ越した際、犬を連れて歩いている途中で多くの人と知り合った経験があるという。
2021年に開催された女性オーナーによるビジネスコンペティションでFetchaDateは、第3位を獲得。ユーザーからは「わたしは動物が大好き。もし誰かと出会いたいと思ってるなら、FetchaDateがおすすめ。似たような趣味を持ってる人に出会えるから」といった声が寄せられるなど、非常に高い評判を得ている。
さらにユーザーのコメントには、「わたしのことが好きなら、自分のペットも同じように愛してほしいと考えるのはごく自然なこと」「ペットを愛する人は家庭的なタイプが多く、ペットが好き同士ならすでに大事な価値観を共有している」といったものも。
FetchaDateではペットにつけるピンクのバンダナを販売中。バンダナをつけてお散歩すれば、FetchaDateのメンバーであること、ペットラバーと出会いたいと思っていることをわかりやすくアピールできるのだ。興味のある方はこちらから。
参考:
Dating App to Connect Pet Lovers Relieves Online Dating Anxiety | PR.com
文/森野みどり
編集/inox.