抹茶やナッツ、イチゴなど韓国ならではのフレーバーが人気
焼いたマシュマロとチョコレートをクッキーで挟んだスイーツ「スモアクッキー」が韓国で注目されている。
アメリカやカナダでは、キャンプファイヤーの際に食べる伝統的なスイーツになり、韓国では2021年の初めごろからカフェで「韓国式スモアクッキー」を見かけるようになった。
本来のスモアクッキーはサクッとしたクッキーにマシュマロを挟むスタイルに対し、韓国式はソフトなクッキー生地にマシュマロを入れて焼き上げているものが一般的。
フレーバーにはチョコレート以外にも、抹茶やナッツ、イチゴなど韓国ならではのアレンジがされている。
ソウル・延南洞(ヨンナムドン)にある「MORE COOKIE」は、インスタ映えする可愛いクッキーが食べられると若い女性に人気のお店となっている。
1番人気は「チョコスモアクッキー(4,200ウォン/約420円)」で、濃厚なチョコクッキーの真ん中にマシュマロがたっぷり入っている。
チョコの甘さとクッキーの香ばしさ、そしてもっちり伸びるマシュマロのクリーミーさが相まって、「S‘more!」(some more=もっと食べたい)の味になっている。
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学生に人気の低価格帯カフェチェーン「MEGA COFFEE」からの販売もスタート
新型コロナウイルスの流行後、自宅でスイーツ作りをする人が増えたが、初心者には手の込んだお菓子を作るのは難しかった。
このような中、マシュマロを電子レンジで温め、チョコレートと一緒にクッキーに挟むだけで完成するスモアクッキーは手軽に作れると、2020年の秋頃から「ホームカフェ族(自宅で手作りデザートやコーヒーを楽しむ人)」が、スモアクッキーの作り方をYouTubeなどで頻繁に紹介するようになった。
韓国の国民的菓子であるチョコパイにもマシュマロがサンドされているため、北米発のスモアクッキーだが、比較的親しみのあるスイーツとなっている。
また、チョコの甘さとマシュマロのふわふわ食感が、「アメリカーノ(韓国式のブラックコーヒー)」と相性が良かったこともカフェでのヒットに繋がった。
2021年12月から大手カフェチェーン「MEGA COFFEE(メガコーヒー)」が、コーヒーとのセット4,400ウォン(約440円)、単品2,900ウォン(約290円)という手頃な価格でスモアクッキーの提供を始め、学生に人気の低価格帯のカフェでも提供されるようになったため、今後もスモアクッキーの人気はますます高くなっていくことが予想される。
参考記事:https://tnc-trend.jp/korea38/
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構成/DIME編集部