男がメイクなんて…と言われたのはもう過去のこと。今や大手美容メーカー各社がメンズメイクやスキンケアの商品ラインアップを拡充させている時代となっている。
そんな盛り上がりを見せる「メンズ美容」に関する実態調査がこのほど、トレンダーズにより、15~59歳の男性2,000名を対象にして実施された。
若い年代ほど「スキンケア」「メンズメイク」に強い関心
まず、「自分は、同世代の平均的な男性に比べて、スキンケアやメンズメイクに関心が強いと思うか」を聞いたところ、「スキンケア」「メンズメイク」ともに、年齢層が低いほど「関心が強いと思う」と答える方の割合は多いことがわかった。
具体的に、「スキンケアへの関心が強い」人の割合は10代:38.0%、20代:35.3%、30代:30.0%、40代:21.3%、50代:14.5%。「メンズメイクへの関心が強い」人の割合は10代:18.3%、20代:17.8%、30代:10.5%、40代:8.5%、50代:4.0%となっている。
スキンケアに取り組む人は66.5%、メイクに取り組む人は14.6%と差が開く結果に
また、「あなたは日ごろ、スキンケアをしていますか」という質問では、「ほぼ毎日おこなっている」が36.3%、「たまにおこなっている」が30.3%となり、合わせると66.5%の方がスキンケアに取り組んでいるという結果に。中でも20代は81.0%、10代は77.3%の方がスキンケアに取り組んでおり、若い男性はスキンケアが定着していると言えそうだ。
一方で、「メイク」をしている人の割合は「ほぼ毎日行っている」が4.4%、「たまにおこなっている」が10.2%で、合わせて14.6%に留まっている。スキンケアと比べると、まだまだメンズメイクに取り組めている人は多くないようだ。
メンズメイクは世間になじんだ!? 半数近くが「世間に受け入れられている」
次に、「世間一般的に『男性がメイク(※)すること』は受け入れられていると思うか」という質問では、「受け入れられている」と答えた方は全体で44.4%。最も多かったのは10代で54.3%となった。
10代の男性は、スキンケアやメンズメイクへのハードルの高さを感じていないからこそ、関心も強くなる傾向にあると考えられそうだ。一方で「受け入れられている」と答えた方が最も少なかったのは30代で37.3%となった。
40代や50代よりスキンケアやメンズメイクへの関心が強い30代だが、年上・年下どちらとも接することの多い「中間管理職」のような年代であると考えられ、世代間のギャップを感じる機会も多いのかもしれない。
また、いずれの年代でも関心度や実施率に比べて「受け入れられている」と感じている人の割合は多く、「メンズメイクは普通のことである」という世の中の流れは少なからずあると考えられる。
※「メイク」は「スキンケア(化粧水や乳液)」は含まず、ファンデーションや口紅、アイシャドウ等を使用した「メーキャップ」を指す。
美容商品の購入場所はECサイト54.2%、店頭75.0%…かける金額は月平均2,588円
続いて、美容商品を購入する場所について調査。「美容商品を購入することがある」(63.5%)人のうち、「ECサイトで購入している」と答えた方は54.2%、「店頭で購入している」と答えた方は75.0%となった。半数以上の方がECサイトを活用している一方で、店頭での購入も高い需要があることがわかる。
最後に、美容商品を購入することがある方に「毎月、スキンケアアイテムやコスメにどの程度お金をかけているか」を聞いたところ、最もお金をかけているのは20代で平均3,331円、最もお金をかけていないのは50代で平均1,974円、全体の平均は2,588円となった。
<調査概要>
調査対象:15~59歳 男性2,000名 ※年代均等割付
調査期間:2022年1月24日(月)~1月25日(火)
調査方法:インターネット調査
※調査結果の数値は小数点第二位を四捨五入しており、合計値が100%にならない場合もある。
出典元:トレンダーズ株式会社
構成/こじへい