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新宿にオープンした香港の人気No.1ヌードルチェーン「譚仔三哥米線」を仕掛けるトリドールHDのグローバル戦略

2022.04.03

譚仔三哥米線—–タムジャイサムゴーミーシェンと読む。香港の人気ナンバー1ヌードルチェーンの名前だ。この春、東京・新宿3丁目に初上陸した。日本の運営は、丸亀製麺で知られるトリドールホールディングスの傘下グループ企業Tam Jai International Co, Limitedがあたる。どんなヌードル? 日本での店舗展開は? 

譚仔三哥米線のメニューの表紙。

香港市民の国民的ヌードルチェーンに成長した三男

まず、「譚仔三哥米線(以下タムジャイサムゴーミーシェン)」について説明しよう。

1996年に、香港のタム家の兄弟が中国雲南麺の店をオープン。オリジナルのスパイシーなスープとクミンの鶏手羽で評判に。2008年、タム兄弟の三男がタムジャイサムゴーミーシェンブランドを立ち上げ、さらなる人気を博す。香港らしい複雑でスパイシーな味と香り、手軽な価格帯で2011年〜13年まで「ミシュランガイド香港・マカオ版」のビブグルマン(安くてうまい店)に認定されている。2021年にも香港のQSR(クイック・サービス・レストラン)業界ナンバー1の評価を得ている。ちなみに、タムジャイサムゴーミーシェンのサムゴーとは三男、ミーシェンとは米粉麺のことだ。

中国雲南省はベトナムやミャンマーと国境を接する内陸南部の地域。その伝統的な米粉麺は白くツルツルしている。スープは6種類。特徴は「10小辣」から「特辣」の10段階の辛さが選べること。スープと20種以上あるトッピングの組み合わせによって、自分好みの味にカスタマイズできることも人気の理由だ。

オープンから10年以上が経つ香港では、だれもがいつでも気軽に寄れる国民的ヌードルチェーンに成長している。タムジャイグループ全体で年間3000万人が来店。現在、香港、シンガポールに79店舗を展開し、日本は海外店としては2か国目になる。

香港Wellington Street(中環)の「譚仔三哥米線」前の行列。(画像:トリドールホールティングス)

すべてのスープのベースになる清湯(クリアスープ)。これに麻辣(マーラー)、番茄湯(トマト)、酸辣(サンラー)、ウー辣(ウーの漢字は筆者のパソコンで変換できず。味も表現がむずかしいが、焦がしスパイスの香りが際立つ)、三哥酸辣(サムゴーサンラー)の6種類。550円〜と価格は手頃。

トッピングは25種類。90円〜。香港直送のフィッシュボール、いかボール、三角揚げなど、香港好きにはたまらない具材も。トッピングは単に麺に載せるのではなく、スープといっしょに煮込むため、具材によって同じスープでも味わいが変わってくる。スープの種類と辛さの段階、トッピングの組み合わせによって自分好みの味を追求できる。

UDONだけじゃないグローバルフードカンパニーをめざして

トリドールホールディングスは2013年から香港で丸亀製麺を展開。2017年にはタムジャイグループの譚仔雲南米線、18年に譚仔三哥米線(タムジャイサムゴーミーシェン)を傘下に収めている。そしてこの春、新宿に第1号店をオープン。この後、吉祥寺、恵比寿に出店予定。2024年4月までに国内に25店舗を出店すると計画している。

日本ではメインターゲットは20〜30代の流行に敏感な女性としている。

「タムジャイサムゴーミーシェンは香港では老若男女に愛されるヌードルチェーン。日本でもそこをめざしていきたい」と話すのは、トリドールホールディングス海外事業本部の鈴木浩允さん。タムジャイサムゴーミーシェンのブランドリーダーに丸亀製麺で200店舗以上を統括してきた部長を充て、強力なチーム体制でのぞんでいるという。

店内インテリアは香港店を再現。ど派手なネオンサイン。壁は香港人が好きなタイル。

ヌードル1杯550円からで、ドリンクメニューにはビールもノンアルコールもソフトドリンクもある。新宿店の場所柄、ランチはもちろん、中食、飲んだ帰りのラーメン代わりの一杯にもよさそう。丸亀製麺は日本の老若男女に愛されるうどんチェーン店に発展したが、タムジャイサムゴーミーシェンが日本でも国民的香港ヌードル店になれるかどうか。

さらに、現在18のフードブランドをもつトリドールホールディングスは、「真のグローバルフードカンパニーをめざして、マーケティングや組織づくりを含めたグローバルプラットフォーム化を進めています」(前出・鈴木さん)。すでに海外に600店以上を展開する丸亀製麺(MARUGAME UDON)。今後は、うどんだけでなく香港ヌードル「タムジャイサムゴーミーシェン」ブランドを加えて世界展開を進めたい考えだ。

さて、日本のタムジャイサムゴーミーシェンのお味は? スープや具材は香港のレシピとほぼ同様。本場のメニューに加えて、日本の野菜を使ったサイドメニューもラインナップしている。近年、香港への渡航もちょっとむずかしいものがあるが、タムジャイサムゴーミーシェンで香港の味をたっぷり楽しめそうだ。

辛いのがあまり得意でない筆者は、香港で人気ナンバー1の麻辣(マーラー)スープを5小辣で注文。ほどよい辛さ、シビレ、コク。麺はつるつる、歯ごたえあり。ボリューム満点。満足。

<データ>
譚仔三哥米線(タムジャイサムゴーミーシェン) 新宿中央通り店
東京都新宿区新宿3-28-16
営業時間 11時〜22時
電話番号 03-3341-2772

取材・文/佐藤恵菜

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