寿司の食味設計を元にした口溶けのデザイン
「おいしさ」とは食べ物を食べた時に脳で引き起こされる感覚だ。この感覚は舌で感じる味覚だけでなく、嗅覚や視覚、記憶など様々な情報を統合することで生み出される。
したがって、最高においしいものを安く食べようと思うのなら、おいしそうな映像を見ながら人工的に合成された味や食感のいい「なにか」でもまったく問題ないのだ。
そこで今回はVRゴーグルを着用して専用の映像を鑑賞しながら口溶けによる味の変化を楽しむVRバターを発売しているカノーブルが、日本が誇る食文化である寿司をテーマにした新しい食用デバイスを開発したので、詳細をお伝えしよう。
6種類のフォルムと6種類のフレーバーの新感覚VR寿司
一口で頬張る寿司。その中に複雑な旨味が凝縮され重なり合うことで日本の豊かな食文化を代表するカテゴリーを築き上げている。
今回はバターやチョコレート、クリームなどを組み合わせて、一口サイズのデバイスの中に異なる温度帯の口溶けを組み込むことで、寿司の構造を元にしたデザインとなっている。
味の要素を『ネタ・サビ・シャリ』に分けて一体型に整形して口溶けの時間差で味わう
寿司の要素をネタ・サビ・シャリに分け、それぞれに役割を担わせている。
ネタは上顎に当たる部分なので香りの要素を、シャリは舌に触れる部分なので味わいの要素を、ネタとシャリをつなぐサビはネタとシャリそれぞれ異なる特徴をつなぎ合わせて口内で溶け合うときに味を一体化させる役割を担っている。
ネタの形状によって口内での口溶けをコントロール!VRにも対応
寿司デバイスはカノーブルが過去に発売した「VRバター」のコンセプトを踏襲し、VR映像を楽しみながら口溶けの変化を楽しむことも可能。
そのため、ネタのフレーバーによって違った口溶けをコントロールするため、フラット(写真左)、ポリゴンウエーブ(写真中)、ソフトマシュマロ(写真右)などの表面加工を加えている。
「THE SUSHI DEVICE」は3月末にβ版の先行予約を行い、5月から一般発売を開始する予定だ。
製品概要
内容:6個入り
β版の価格:2,400円(税込、送料別)
構成/Ara