水硬度に合わせて炊き方を調節する「水硬度炊き分け」を開発
東芝ライフスタイルは、真空圧力IHジャー炊飯器の新製品として、フラッグシップモデル「RC-10ZWT」を4月下旬に発売する。価格はオープン。予想実勢価格は140,000円前後。カラーはグランホワイトとグランブラックの2色を用意する。
左/グランホワイト、右/グランブラック
本製品の最大の注目ポイントは、ごはんの炊き上がりに影響する、日本各地で異なる「水」の硬度に着目し、「水硬度炊き分け」を新搭載したところ。
硬度を構成する要素のひとつであるカルシウム量の違いが、ごはんの粘りとかたさに影響するが、全国の水道水硬度平均値は48.4mg/Lで、各都道府県平均硬度の差は65mg/L以上もある。
そこで今回、地域で異なる水硬度に合わせて炊き方を調節する「水硬度炊き分け」を新開発。炊飯時に設定した水硬度に合わせて、粘りとかたさのバランスが良くなるように炊き方を調節するので、硬度が高い水で炊く場合でも、同社が理想とする硬度30mg/L前後の水で炊いたような粘り、かたさのバランスが良い理想的なおいしいごはんを味わるというわけだ。
なお、水硬度は20mg/Lごとの区分を選択するか、数値を入力することで設定できるほか、都道府県の水道水の平均硬度からも選択できる。
ちなみに、実際に硬度が高い約70mg/Lの水を使用し、従来機種「RC-10ZWP」と比較した結果、ごはんの粘りは約29%アップし、甘みも硬度30mg/Lの水で炊いた場合と同等に炊き上げられたとのことだ。
硬度約70mg/Lと硬度約30mg/Lの水で炊飯した際のごはんの粘り・かたさ・甘み比較
66銘柄の特徴を活かして炊き分ける「銘柄炊き分け」機能も装備
また、従来機種と同様の1420Wの大火力と多段階火力調節に加え、内回り・外回りと2つの熱対流の回転方向を切り替える新たな加熱方式を採用。この新加熱方式によって、内釜全体を高温でより均一に加熱し、ふっくらとした炊き上がりを実現。加えて、内釜構造も改良。釜底の中心を膨らませることで、大火力と対流の働きを助け、中心部分までしっかり加熱させることができるという。
さらに、66銘柄の特徴を活かして炊き分ける「銘柄炊き分け」機能も装備。お米の粘りやかたさなど、それぞれの特長を活かして炊き上げるため、その銘柄本来のうまさを引き立て、味わる。食感においても、かため・しゃっきり・おすすめ・もちもち・やわらかの5通りのかたさに調節可能だ。
そのほか、水硬度や炊飯コース、食感の設定など、画像付きで見やすく直感的に操作できる4.3インチのカラータッチ液晶も新採用。使い勝手も向上している。
炊飯コースは、白米が「かまど名人、ねらい炊き、甘み炊き、早炊き、少量、お弁当、おかゆ、炊込み、エコ炊飯(出荷時コース)」を搭載。そのほか「玄米(かまど名人、白米混合炊き分け3通り、おかゆ、早炊き)、雑穀米、麦ごはん」も用意する。
最大炊飯容量は1.0L(約5.5合)。最大保温時間は40時間(白米)。本体サイズは幅253×奥行き328×高さ246mm、質量は約6.3kg。
製品情報
https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/rice-cookers/rc-10zwt/
構成/立原尚子