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5Gエリアが拡大し通信速度が早くなること、今後私たちの生活がますます便利になっていきます。
しかし、5Gは当然ながら4Gより強力な電磁波。
強い電磁波は美容と健康に悪影響を及ぼすことは、読者の皆さんなら常識としてご存知でしょう。
海外では人体への長期的な影響を懸念して、導入を中止した国や地域もあることから、今回は美容と健康の観点で5Gを探ってみたいと思います。
◆5Gの周波数は?
5Gには「Sub6(サブシックス)」と「ミリ波」の2種類があります。
・Sub6=6GHz未満=波長約5cm
*4Gで使われている800MHz〜3.5GHzに比較的近い
・ミリ波=28GHz=波長約1.7cm
*高周波であるほど波長は短く、エネルギーが強い
下図のように5Gのミリ波は赤で囲っているこれまで電磁波より高周波で、人工衛星や電波天文等に使われる非常に高い周波数であることが分かります。
<NTT DOCOMOサイト/「電波ってなあに?」より引用>
https://www.nttdocomo.co.jp/area/know/?icid=CRP_AREA_connect_to_CRP_AREA_know&dynaviid=case0001.dynavi
◆本当に人体に影響は無いのか?
基本知識として人体に影響を与えるとされる電磁波は、その周波数が高く波長が短いほど体内への侵襲性が強く危険とされています。
例えば、体長5cmの生物に波長1mの電磁波を照射しても体内に大きな問題は起こりません。
しかし、波長1mmの電磁波を照射すると影響が現れます。
では、5Gはというと…
<5G>
・Sub6=6GHz未満=波長約50mm
・ミリ波=28GHz=波長約10.7mm
この5Gが人体に照射されると、どうなるでしょうか?
当然このような波長の短さですと、人体に何らかの影響がでそうですね。
そこで、海外と日本における疫学研究結果がまとめられたサイトを確認してみました。
超低周波電磁界と小児白血病に関連する疫学研究の結果
https://www.jeic-emf.jp/explanation/1030.html
<電磁界情報センター>
なんらかの弊害はありそうですが、もう少し確認してみようと総務省公式webサイト https://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/denpa/jintai/ で説明されている「電波の人体に対する影響」をチェックしてみました。
すると、このような記載が…
<以下、引用>
電波は、エックス線などの電離放射線と違い、物質の原子をはぎとる電離作用を引き起こしません。では、まったく影響がないかといえば、短期的な影響として、次のものがあります。
1 刺激作用
低周波(100kHz(キロヘルツ)以下)のきわめて強い電波を浴びることにより体内に電流が流れ、“ビリビリ”“チクチク”と感じる、刺激作用のことが知られています。
この周波数帯は、船舶の航行用等の特殊な用途に使用されています。
2 熱作用
高周波(100kHz(キロヘルツ)以上)のきわめて強い電波を浴びると体温が上がります。この原理を応用したのが電子レンジです。
なお、携帯電話基地局や放送局などから発射される弱い電波を長期間浴びた時の健康影響(非熱作用)については、現在のところ、熱作用による影響以外に根拠を示すことのできる影響は見つかっていません。
<以上、引用ここまで>
つまり、5Gは6GHzと28GHzと100KHz以下なので「2熱作用」が当てはまります。
確かに、筆者自身が「持っているスマホが着信し通話すると、本体が熱くなっているわけではないのに指先が熱を帯び感覚がなくなっていく」のです。
着信することで電磁波が増幅し「熱作用」が起きて、指先が電子レンジにかけられているのと同じ状態なのでしょう。
ちなみに電子レンジは「2.4GHz」。
5Gのエリア拡大につれ、電子レンジ以上の周波数の中で私たちは生活をすることになるのを知っておくべきかもしれません。
◆電磁波過敏症とは?
前述の、スマホやPCの使用で指先に違和感を感じるような症状を「電磁波過敏症」といいます。
電磁波過敏症は病院に行くと「自律神経失調症」として扱われ、その原因に気づきにくいとされています。
<電磁波過敏症の主な症状>
・目の疲れや痛み、まぶたの腫れ、視力低下
・鼻水、鼻づまり
・発疹、赤み
・吐き気、疲労感、不安感、不眠頭痛、記憶障害、うつ症状、めまい、耳鳴り
・湿疹、むくみ、ほてり、指先や手足のしびれ
このような悩みがあっても、電磁波対策グッズ等を使用することで症状緩和が期待されます。
また、電磁波過敏症に理解のある医師に相談してみるのも良いでしょう。
5Gはこれから普及するものなので、長期的な身体への影響は未知数です。
しかし、今後エネルギーの主役が石油から電気へと変わっている世の中において、私たちは今までより多くの電磁波の中で生きることは確実。
美と健康を望むのであれば、知識の一つとしてこの事実も知っておきましょう。
アンク先生のメンズ美容の極意
『電磁波の影響は積算量。長期的な美と健康のために、そろそろ対策が必要かもしれません。』
山川アンク
一般社団法人 日本メンズ美容協会 理事長
日本で唯一の女性メンズ美容家。「美容の科学と女性目線」で男性に美容指導するエキスパートとして活動中。クリスチャン・ディオールをはじめ、国内外の有名ブランド化粧品メーカー4社に勤務。在職中には、エステティシャンや美容スタッフ等、数多くのプロを育成。2010年に独立。メンズ美容の専門家として、2012年より活動をスタート。多くの女性が感じている男性に対する本音を伝えながら、メンズケアを解りやすく伝えている。著書に『収入2700万円の差がつく身だしなみ』(辰巳出版刊)などがある。
動画でメンズ美容の極意を伝授中:https://www.youtube.com/user/menzbiyou