普段から階段を使うようにするという手軽なダイエット法「階段ダイエット」について、「microdiet.net」がレポートを公開したので紹介しよう。
スリムな人と太っている人の違いは、食事量だけではない。
日常生活の中での何気ない行動が明暗を分けることがある。
例えば、駅やオフィスビルなどで階段とエスカレーター、又はエレベーターがあった時、どれを選ぶだろうか?
多くの人がエスカレーターやエレベーターを選択していると思うが、階段を昇り降りするというたったそれだけの簡単な行動により、ダイエット効果がもたらされるのだ。
「階段ダイエット」は、今日からすぐに始められ、手軽でしかも効果的なダイエット法だ。
疲れる、面倒くさい、と初めは思うかもしれないが、少しだけ気合を入れてまずはトライしてみてほしい。
■階段ダイエットの効果
日常生活の中で、できるだけ階段を避けている人にこそ有効な階段ダイエットは、その名の通り、階段の昇り降りをするダイエット法である。
普段当たり前のように使っているエスカレーターやエレベーターには極力乗らず、階段を使うようにするだけでダイエット効果が得られるのか疑問に思うかもしれないが、実はとても簡単かつ効率的なダイエット法なのだ。
まずは気になる消費カロリーだが、体重50kgの人の場合10段で約1kcal程度。
100段昇ったとしてもたったの10kcal。
しかも、降りる時は昇りの半分ほどしか消費されない。
疲れる割には大してカロリーが消費できないのなら、エレベーターやエスカレーターに乗ったほうが良いと思うかもしれないが、階段の昇降は軽いジョギングと同程度の運動強度であり、有酸素運動に分類される。
有酸素運動でよく言われるのが20分以上でないと効果が得られないということだが、細切れでも有酸素運動をすることは有効だ。
階段ダイエットに期待したい効果は消費カロリーではなく他にある。
階段ダイエットが効果的な部位は、主に下半身。
ふくらはぎやももの筋肉が使われるので、下半身引き締めに効果が大きいことはもちろんのこと、脚からお尻にかけての大きな筋肉が鍛えられることで基礎代謝がアップし、やせ体質になることができるのだ。
また女性に多い冷え性は、筋肉が少ないため血流が滞りがちになり起こる。
反対に、筋肉量の多い男性には冷え性が少ない。
階段の昇降によりふくらはぎの筋肉がポンプのように働き、脚から心臓へのスムーズな血流が促進される。
血流が良くなると酸素や栄養が隅々まで滞らずに運ばれるので、冷えのみならず、病気になりにくい強い体づくりにも役立つ。
継続的に階段昇降を行うことで心肺機能が向上し、これにより血流や代謝がアップ、体脂肪が燃焼されやすい体になり、有酸素運動との相乗効果が高まる。
脚に筋肉が付いてしまい、逆に太くなってしまうのでは?ということが気になる人もいるかもしれないが、それほど強度の高い運動ではないので、その心配はいらない。
程よく筋肉が付くことにより引き締まって見えるようになるのだ。
■階段ダイエットの方法
階段ダイエットはわざわざ運動の時間を確保する必要はなく、階段に遭遇したら昇り降りをするだけ!
駅、オフィス、デパート、マンションなどでエスカレーターやエレベーターを使わずに、階段を使う。
時間もお金もかけずに実践することが可能。昇り降り時のポイントを紹介しよう。
ポイント1:スピード
階段の昇降は酸素を取り込みながら行う有酸素運動なので、短距離走のように無呼吸にならないスピードで昇り降りをする。
初めのうちはかなりゆっくりでもOK。
なるべく負荷をかけないスピードで行うことが大切。
徐々にテンポよく昇れるようになろう。
ポイント2:無理をしない
慣れないうちは、疲れや負担を感じることがある。
だが続けていくうちに筋肉が付き心肺機能も向上するので、苦痛は減っていく。
まずは1日1回、1階分だけでも階段を使うことから始めよう。
最終目標としては1日の階段昇降の合計時間が10分以上になれば理想的。運動のためのまとまった時間が取れない人でも、細切れに階段昇降を行うことで効果は得られる。
継続することが何よりも重要だ。
ポイント3:正しい姿勢を意識する
昇る時に前かがみになりがちな人は要注意!
良い姿勢で行うことにより正しく負荷がかかり、効率的に筋肉が鍛えられる。
背筋を伸ばし、膝を高めに上げて昇ることを心掛けると、太ももの引き締めにも効果的。
姿勢に気を付けることによって足腰の痛みなどのトラブルを防ぐことにもつながるので、常に意識しよう。
初めは階段の昇り降りを苦痛に感じるかもしれないが、慣れてしまえば「ダイエットチャンス」だと思えるようになるはず。
特に下半身に有効なので、服のももやヒップの部分に余裕が出てくるなど、分かりやすい効果が得られるのだ。
足腰を鍛えることは、年齢を重ねた時にも元気に動け体でいるためにも必要なことでもあるので、ぜひチャレンジしてみてほしい。