■連載/ISEEYの男前の作り方
「背中のニキビ」を今すぐ追い出す方法【ISSEYの男前の作り方】
よく「親の背中を見て育つ」「背中に人生を!」と表現される背中。
つまりは、人にとって重要なパーツだと言えるだろう。
だからこそ男連中は、筋トレしまくって逆三角形を作ろうともする。
しかし、しかしだ!
時折見かけるメンズの背中をみて残念な思いをすることがある。
それは背中にブツブツとできたニキビの存在だ!
綺麗な女子がニキビだらけだとちょっと気になってしまう…、そう思うのと同じだ。
まず自分の背中を鏡で見て欲しい。
ニキビやニキビ跡があったら今すぐ手を打つべき。
逆三な背中に加え肌ブツがなくスベスベしていれば、モテ度をグーンと引き上げることができるだろう。
特にビーチやスイミングプールなどで脱ぐ機会が多いこの時期は、気合いを入れて背中ニキビを追い出してほしい。
■なぜ背中にニキビ?
男の肌は脂っぽくなりやすいのだが、なかでも背中は皮脂がバンバン出ている状態。
その割に、自分では見えなく、カラダの中でもよく洗えていないような部位なので、皮脂汚れが溜まりやすくニキビを誘発しやすいというわけだ。
ニキビは、その他にもストレス・睡眠不足・紫外線・酒・タバコ・・・といった複数の要因によって引き起こされるため、なかなか良くならず繰り返すことが多い。
やがてはニキビ跡になってしまうケースも。
■背中のニキビケアは?
とはいえ、ストレスを無くしたり、酒やタバコをやめるといった生活環境や習慣を変えることは結構ハードルが高い部分もある。
そこで、最低限やって欲しいことが3つあるので挙げておこう。
1.背中の洗い方を変える
時々、背中にニキビが出来やすい男子がボディブラシでゴシゴシ洗っている姿をみる。
汚れているからしっかり洗いたいという気持ちは痛いほどわかるが、きっとニキビも痛いと悲鳴を上げているだろう。
まず、ニキビができる→汚れている→ゴシゴシとハードに落とすという発想から、ニキビができる→汚れている→いたわりながらソフトに落とすという頭の切り替えをして欲しい。
ハードに洗うと炎症をおこしてニキビがひどくなりやすいので、ブラシではなく手で洗うのが良い。 具体的にはボディソープを手のひらにとり、軽く泡立てた後、背中を洗う。
ソープの洗浄力で汚れは十分落ちてくれるはずだ。 それでもニキビができる場合は、応用として分厚い角質をなめらかにする酵素入りの洗顔料を併用すると良いだろう。
どうしても面倒な場合は、とにかくボディスポンジでソフトに洗うことだ。
2.濃いめの服を着る
シミの原因のイメージが強い紫外線。
それだけではなく肌にとっては害だらけの紫外線はニキビができる原因にもなっている。 理想的には、背中に日焼け止めジェルやスプレーをするのが良いが、ハードルが高ければ次の手を考えよう。
それは黒や紺などの濃い色の服を着ることだ。 なぜなら白のシャツを着るより濃い方が紫外線を通しにくいからだ。
猛暑で暑っ苦しく見えると敬遠がちになるかもしれないが、黒シャツに白いパンツを組み合わせたりすれば涼しさは演出できると思う。
3.ローションをつける
背中ニキビの悩みが多いせいか最近では専用の医薬品まで出ている。治すという意味では有効だが、その前にできないためのケアをしたいところだ。
手軽にできる方法として、バスタイム後、顔に使っている化粧水(ローション)を背中につけると保湿されるので良いだろう。
500円玉程度を手にとりバシャバシャとつける感じだ。 背中なので手が届かない場合は、スプレータイプの化粧水が便利。
押さえておきたい成分として、殺菌剤や角質を柔らかくするサリチル酸、炎症を抑えるグリチルリチン酸、活性作用のあるアラントインや美白作用もあるビタミンCなどが入った化粧水がベスト。
以上、この3つであれば意外と簡単に実行できるのではないだろうか?
背中のニキビを追い出して、どこでも脱げる自信のあるカラダをつくって欲しい。
文/ISSEY(イッセー)
メンズビューティスト(R)(一社)日本メンズビューティスタイル協会 代表理事
男性エステティシャンのパイオニア的存在で国際ライセンス『CIDESCO』の保持者。美容師を経てフランス・国内でスキンケアやメイクを学ぶ。カネボウ化粧品の美容研究所でスキンケア・ボディケアの技術、化粧品、美容理論の研究開発などに関わる。2000年独立。当時としては珍しい男性専門のサロンを立ち上げ、男の見た目、肌あれ、眉、髪や体型など男性のコンプレックスを次々と解決してきた。現在はメンズ美容の協会の代表として、また男性美容の専門家としてメンズコスメや美容家電にも精通し、講演、執筆、連載等の活動を行う。
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