■連載/ISEEYの男前の作り方
■艶肌を持つ男前の共通点
メンズサロンで男の顔肌を分析していると艶のある男前な肌には、ある共通点が見えてくる。
それはスバリ!『キメ』が整っているということだ!
肌表面は、網目状になった皮溝(ひこう)といわれる溝と、そのラインに囲まれた皮丘(ひきゅう)という部分があり、この状態がキメだ。
そこで今すぐ自分の手の内側(ヒジ下)を見て欲しい。
自分の肌史上で最も艶めいて綺麗ではないだろうか?
実際にこの部分を50倍に拡大した特殊レンズで見てみると・・・見事にキメが整っているのが分かるだろう。
手の内側は、紫外線が当たりにくく、間違ったケアでゴシゴシすることが少ないためか、ほとんどの男性はキメが整っているのだ。
しかし、顔の肌となると状況は一変する。
これを見て欲しい
網目状のラインはなくなり、片側方向にうっすらと溝がある状態に!
これは乾燥が進んでいる時に見られるキメ状態で男の顔に意外に多い。
一方、艶肌を持つ男顔は・・・
網目状になっているのだ。(※黒い点は毛)
■艶肌が実践している3つのコト
そもそもキメが整っているとなぜ艶肌に見えるのか?
それはキメの整った肌は適度な水分量があり、ふっくらしているため、光をしっかり反射するからである。
そこを知っている男前がすでに実践している3つのコトを挙げていこう。
実践1.ローションのみを卒業する
乾燥のないキメの整った艶肌にするためには、「水分」がキーワードになる。
すでに美意識が高い男性は「ローションで保湿しています」というかもしれない。
しかし、それで安心してはいけない。
ローションにも保湿剤が入っているため悪くはないが、うるおいを持続するという点では、ローションのみだと期待薄に。
それは時間が経つと水分が逃げてしまうからだ。
特にアルコールが含まれていると水分も一緒に飛んでいってしまう可能性がある。
そこで艶肌をキメるためにもローションをつけた後は、ゲルやクリームといったアイテムをプラスすることで水分蒸散を防いで欲しい!
どうしてもベタつきが嫌いでゲルやクリームはつけたくないという男性は、目元、頬などの部分使いがオススメ。
つけた後は必ずティッシュで表面のベタつきを押えるのも効果的!!
実践2.つける時間を意識せよ
ローションをパシャとつけて1、2秒で終わり! といった光景を目にするが、なんとモッタイナイことか。
忙しい毎日で気持ちは分かるが、せめてあと30秒だけでもつける時間に充てて欲しい。
なぜならば同じローションでもつける時間を長くした方が、うるおいがグーンと持続しくれるからだ。
つけ方としては、顔の数カ所に両手のひらをあてて密閉状態をつくるだけのシンプルな方法が初級者編。
上級者にはコットンやシートマスクを使う方法を今後紹介して行こう!!
実践3.ヒゲ剃りはソフトタッチ
毎日のヒゲ剃りで乾燥が進みキメが乱れ、艶肌にはほど遠い口周りから今すぐサヨナラ。
ポイントは、とにかくソフトになのだ。
最新の電動シェーバーであれば、強く当てなくても深剃りしてくれるので、試しに今までの半分程度の力でシェービングして欲しい。
以上、この3つを実践して、キメを決めて艶肌を手に入れよ!
文/ISSEY(イッセー)
メンズビューティスト(R)(一社)日本メンズビューティスタイル協会 代表理事
男性エステティシャンのパイオニア的存在で国際ライセンス『CIDESCO』の保持者。美容師を経てフランス・国内でスキンケアやメイクを学ぶ。カネボウ化粧品の美容研究所でスキンケア・ボディケアの技術、化粧品、美容理論の研究開発などに関わる。2000年独立。当時としては珍しい男性専門のサロンを立ち上げ、男の見た目、肌あれ、眉、髪や体型など男性のコンプレックスを次々と解決してきた。現在はメンズ美容の協会の代表として、また男性美容の専門家としてメンズコスメや美容家電にも精通し、講演、執筆、連載等の活動を行う。
https://mensbeautist.com/