「恋をすると肌がキレイになる」は男にもあてはまるのか
「恋をすると女性はキレイになる」まことしやかにささやかれる言葉だが、これは医学的に根拠がある。
恋愛をすると、いわゆる幸福ホルモンが出て、肌はキレイに、髪は艶やかになるのだ。
では、この理論は男性にもあてはまるのだろうか?
皮膚のエキスパート、ノアージュの院長・今泉明子先生に聞いてみた。
■そもそもキレイになるとは?
今泉「男性で化粧をしている人はほとんどいないので、女性が言う”今日は化粧ノリがいい”って分からないと思うんですが、肌は本当に正直な臓器です。
日々の行動や、精神状態が表面化しますので、寝不足なら肌質が悪化しますし、前述の通り、恋をして精神状態が良好だとキレイになります。
では、この「キレイ」の定義ですが、私は”顔の色が均一な人”としています。
顔ってよく見ると場所によって色が違うんですよ。
例えば、目のクマがある人は顔の色が均一とは言えないですね。
ほかにも、ほっぺだけ赤いとか、子供だと可愛いですが、大人、特に男性の場合は食生活が乱れている人が顔が赤くなりますね。
つまり、顔のどの部分をとってもトーンが同じだとキレイに見えるわけです。
肌の色ツヤがいい、キメが整っているというのはすべてこれに集約されます。
これはもちろん、男性も当てはまります」
■なぜ、恋愛をするとキレイになるのか
「男性も恋愛をすれば、幸福ホルモン(セロトニン)が出ますので、肉体的にも精神的にも安定した状態になります。
幸福ホルモンの働きによって、まず睡眠の質が上がります。
幸福ホルモンの働きが活性化すると、副交感神経が優位になる、つまり休息のスイッチが入ります。
これによって、カラダの細胞の修復がきちんと行われるようになるため、肌の色ツヤ、キメが整う、というわけです。
もうひとつ、幸福ホルモンによって精神的に安定すると顔つきも変わってくるというのも要因だと思います。
ストレスが溜まっていると、眉間にシワが寄りガチですが、恋愛をしていると表情がゆるんで、口角も上がり印象が良くなるといった風にです。
皮膚科と関係ないかもしれませんが(笑)。
精神の安定は、肌の質にも関わってくるところですので、あながち嘘でもないですよ。」
今泉スキンクリニック院長
今泉明子 先生
医学博士・皮膚科専門医。シワの注入治療の認定指導医を務めるなど、肌のスペシャリストとして活躍、患者の40%が男性という美肌男子の駆け込みドクター。https://imaizumisc.or.jp