2018年1月24日気象庁は東京地方全域に「低温注意報」を発表した。
東京23区に冬期に低温注意報が発表されるのは、1985年1月末以来33年ぶりとなる。
そして今回の低温注意報。首都圏だけでなく全国に寒波による健康トラブルが懸念されているのだ。
横浜市の野村皮膚科医院の野村有子院長は例年よりもしもやけ患者が増加していると話す。
寒い季節に増加する肌トラブルのひとつがしもやけ。
手冷えや室内外の温度差による血行不良が原因で、足や手の指などが、布団やお風呂に入ったときなど温められたときに、ムズムズかゆくなったり、赤紫色に膨れたりするのが特徴だ。
足が雪に濡れ、そのまま放置するとしもやけのリスクが高まるため、今日明日は注意が必要。
しもやけは、昔のもの、子供がなるものと思われがちなので、大人は気づかないことも多く、まれに重症化してしまう方もいる。
■足先のムズムズや痛みは痛風?水虫? 気づきにくい大人のしもやけ
「最低気温が5℃を下まわり始めると、足の指のかゆみや痛みを『痛風かもしれない』と思い他の科に行かれたり、皮膚科にこられても『耐え難いかゆみで水虫になってしまったのでは』と思われる方もいます」と皮膚科専門医は語る。
「しもやけは、寒冷・加温刺激の繰り返しによって局所の循環障害が誘発され、血管の回りの組織が炎症を起こして皮膚が赤くなったり、腫れたり、あるいは赤紫色の紅斑ができる疾患です。
大人のしもやけは水虫など他の皮膚疾患と間違いやすいことがあり、気づかず悪化させる可能性もあります。
ムズムズするかゆみで仕事に集中できない、また睡眠の妨げになることもあるので早めの対処が必要です。
まずはお風呂にゆっくりつかり手足を温めたり、マッサージをしたりして血行をよくしてください。
それでも改善しない場合は皮膚科医にご相談ください」と語った。
■しもやけの原因は温度差・汗・体質
1.温度差 「暖かい室内と寒い屋外の出入り。この温度差がしもやけのもと。」
最低気温が5℃以下で、1日の気温差が10℃以上ある日は注意が必要だ。
温度差が激しいと血管の収縮回数が増え、血行が悪くなりしもやけになりやすくなる。
また、暖房設備が整っている現代では、室内と外気温との差が大きく、この温度差がしもやけの原因となると言われているのだ。
2.汗・水分 「ブーツに雪が入ったのを放置して濡れたままにしておくと…」
雨や雪の日に手や足が濡れ、そのまま放置していると、表面温度を奪って皮膚の表面温度が下がり、しもやけになりやすくなる。また、汗をかいた時やお風呂上がりの水分もしもやけの原因に。
3.体質 「子供の頃になった方、身内にしもやけの方がいる方は要注意」
冷え症や血行不良など体質や遺伝も少なからず影響していると言われている。
厚着をしても体が温まらないという方は、手足を冷やさないように注意が必要だ。
■しもやけチェックリスト
一つでもチェックが付いたら、しもやけ予防・対策をしよう。
■しもやけの予防と対策の3つのポイント
・血行を良くすることを心がける
手や足、末端の血流を良くしておくことが大切だ。
クリームを塗る場合は、血行促進効果のあるビタミンE入りのものがおすすめ。
昼間、クリームをこまめに塗ることが難しいという場合は、夜の就寝前に集中的にケアしよう。
・急激な温度差に気を付ける
室内外の温度差が激しいので、温度調整しやすい服装を心がけること。
また帰宅後すぐにお風呂に入ったり、ストーブにあたったりすると急な温度変化を生み出してしまう。
手足の指先をマッサージするなど、徐々に体を温める習慣を心がけよう。
・肌を湿った状態で放置しない
肌を湿った状態で放っておくと、皮膚の温度が下がってしもやけになりやすくなる。
暖かい室内で汗をかき、そのまま寒い室外へ出た時や、雨や雪の日は要注意だ。
運動をして汗をかいた後は、足指の間・足裏の汗をしっかりふき取ろう。
手を洗った後も水気をしっかりふき取ること。
■しもやけケア商品も好調。ホームケアには血行を促進するビタミンE配合の『ユースキンA』。
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