男の悩みは尽きない。仕事でのストレス、プライベートでのいざこざなどの結果、男としてのプライドに関わるトラブルに見舞われてしまうこともあるだろう。
つまり、勃起不全や頻尿、射精不全など性にまつわるトラブルである。心当たりの方は、東洋医学に身を委ねてみたらいかがだろうか。東洋医学は、東洋起源の伝統医学。
この医学にはED治療に有効な施術が多数存在しており、専門の治療院で受けることができる。
■性セラピスト・回氣堂玄斎に「性の悩み」の解決法をきく!
とはいえ「病院に通うのはちょっと……」と躊躇する男性も多いだろう。ならば「自分でできるツボ押し」を覚えて自ら治療を施す「セルフセラピー」で悩みの解消を試みてはいかがだろうか。
記者は、気功師・鍼灸マッサージ師として活躍中のセラピスト「回氣堂玄斎」(かいきどう・げんさい)氏に性のデリケートな悩みを回避できる、さまざまなツボを伝授してもらった。
■勃起不全に効くツボ「八りょう穴」
男女問わず生殖機能に絶大な効果を与えるツボが、八りょう穴(はちりょうけつ)。このツボは、背骨と尾てい骨に挟まれたお尻の平らな骨(仙骨)の左右4つずつのくぼみの部分にある。8つあることからそう呼ばれている。
「生殖器の裏側にあることからわかるように、ずばり、効能はED(勃起不全)! 押すだけで勃起力が格段に高まるという、男にとって非常に心強いツボなんです」
自律神経をつかさどる副交感神経の束を圧することができる八りょう穴。気分を落ち着かせるリラックス効果もあり、精力減退にも効果が高いという。
「このツボは不妊治療の強い味方でもあるんです。精子が少ない男性が押し続けた結果、精子が増産されて子供を授かったという話もあるくらいですから。男性器の活力が沸くツボなんです」
■泌尿疾患に効くくツボ「関元(かんげん)」
近年では頻尿をはじめとする泌尿疾患をわずらう男性が増えているという。
この原因が精神的なものであった場合、よく効くツボが、関元(かんげん)である。このツボは、へその真下から指4本分(3寸)下がったところにある。
「関元は体内の水分調整をつかさどっているので、尿失禁や頻尿に効果が高いのです。このツボ付近は「丹田(たんでん)」とも呼ばれています」
丹田といえば、武道や座禅などの鍛錬でも、全部の神経を集中させるために使われる場所。そのせいか泌尿関係だけでなく、胃腸障害や高血圧症など、さまざまな疾患に有効なのだそう。
「体中の神経が集中する場所で、生命に直接繋がる部分です。症状の出た部分に精神的な意味で渇を入れる役目を果たしているツボなんですよ」
■射精障害に効くツボ「腎兪(じんゆ)」
EDを克服したのに、どうしても射精ができない、また早く射精しすぎてしまう……この症状をEjD(射精障害)という。
この疾患に高い効果が得られるツボが、発毛など頭髪トラブルにも効果絶大の腎兪(じんゆ)なのである。このツボは、へその高さで腰に手を置くと、自然に親指が届くところにある。
「腎兪は生命力のツボですからね。停滞してしまった精気の巡りを助けてくれる働きがあるんですよ。精巣の正常な機能回復に導いてくれます。遅漏または早漏に悩む方にも有効です」
ちなみに勃起は副交感神経が関わるツボが有効だが、射精は交感神経が関わるツボ。この二つは別ルートでの療法が必要になるのだそうだ。
「勃起・射精どちらも治したいのならば、八りょう穴と腎兪での合わせ技がオススメ。両方克服できれば最高ですよ。こんなにも男の自信に繋がることはありませんからね」
■女性をエッチな気分にさせるツボ「陰交(いんこう)」
ここまでのセルフ・セラピーで男の自信を取り戻したという貴方に、最後にとっておきのツボを紹介しよう。
へその真下にある陰交(いんこう)という場所。
これは、なんと女性を淫らな気持ちにさせるという「淫乱のツボ」と呼ばれるツボなのである。
「このツボは子宮に繋がっているため、女性器を活性化させることができるのです。効能はまさに性感度のアップ! 事前にここに触れておくだけで、女性の反応は明らかに変わりますよ」
陰交はもともと生理不順や生理痛などの婦人系疾患にとても効くツボだそうだ。もちろん冷え性や腰痛にも効果抜群とのこと。
「わざわざ『性感のツボだよ』なんて言って触れると不審がられる可能性がありますよね。そういう時は腰痛に効くマッサージだと説明するのも手かもしれません。まあ実際、ウソではありませんからね(笑)」
■性にまつわるツボは全身にある
玄斎氏に今回レクチャーしてもらったツボ以外にも、性にまつわるツボは多数存在する。人間の体には無限に近い量のツボがあるのだが、実はその中のほとんどに生殖器に影響をもたらす効能が備わっているという。
「生は性なり。健康的な肉体を作るには、健康的な性は必須なのです。そういう意味でも、セルフセラピーを利用して生命力と性命力を高め、男らしさが備わるよう努力し続けてくださいね」
回氣堂玄斎
気功師、鍼灸マッサージ師。東洋医学に携わること35年。性感開発、ED治療など、性にまつわるさまざまな悩みに応えている。一般の方はもちろん、芸能人、官僚、政治家など、幅広い分野の方々に施術を行うかたわら、雑誌や書籍などでの執筆活動も行っている。
http://www.kaikidou.com/index.html
文/東てるお