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海外取引のある一流ビジネスマンが黒スーツを着ない理由

2016.11.01

会社に着て行く服をどうするか、というのは簡単そうに見えてかなりの難問だ。なぜなら何を着てもいいわけではないのに明文化されたルールがないから。制服もないのに“制服らしきもの”を選ばなければいけない難しさがそこにある。

 

しかも、ほとんどの人はその選び方を今まで一度も教わっていないし、これからも教わらない。

 

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新人研修でもさすがにスーツの選び方は教わらない

 

そこでなんとなく無難そうなものを、空気を読みながら探し当てるわけだが、経験のない者の読みほど当てにならないものはない。

 

なにしろ、こんなことを書いている筆者自身、読み違いの甚だしい若者だったからだ。というわけで、ここではごく簡単にビジネススタイルのセオリーをお伝えしたいと思う。セオリーとは“まずはここから”という入り口だ。

 

しかし、実はその入り口は、社会人を何年続けても通用する、なんなら最後まででいけるというスタイルだ。

 

ポイント1──ビジネススタイルの基本はスーツ

 

ビジネスシーンにおけるドレスコードが緩くなった今、ジャケット&パンツというスタイルもずいぶん一般的になった。しかしジャケパンというのは基本的にはカジュアル、つまり休日の格好だ。

 

それをわかっていれば、今後そのニュアンスをビジネスの場で生かすこともできるが、ジャケパンもビジネススタイルの基本のひとつと考えると間違いが起こりやすい。

 

つまり、ビジネスシーンでジャケパンスタイルをしている先輩たちは「今日はちょっとハズそう」あるいは「自分は遊びを仕事にしている」という意味を醸し出すためにやっている。

 

だから、初めのうちは“仕事着=スーツ”と決めつけるくらいでちょうどいいだろう。

 

ポイント2──ビジネススーツの基本は濃紺かチャコールグレーの無地

 

本当にクラシックなビジネススーツは、ダークカラーの無地か、そこにごく細いストライプ柄の入ったものしかない。チェック柄は基本的には遊び着だ。そのなかでも入り口となるのは無地である。なぜなら余分な要素が入れば入るほど着こなしが難しくなるからだ。

 

そして、もうひとつ(これはあまり語られていないことがないが)、無地以外のスーツは目立つ。出る杭は打たれる…といったつまらない話をしているのではない。スーツの持ち駒が少ないフレッシャーズにとって同じ服の登場頻度が目立つという意味だ。

 

特徴的な柄に目が行ってしまうと「あ、アイツまた同じ服着てる」となるということ。そんなところで人にケチをつけられる覚えはない。だから同じ服の登場頻度など目立たないほうが良いので、無地がオススメなのだ。

 

そしてストライプスーツはこれから先、たくさんのスーツを買えるようになったら買えば良い。
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ストライプを選ぶ場合も、これくらい分かるか分からないかぐらいのニュアンスがオススメ

 

そして大事なことがもうひとつ。ダークスーツとは濃紺とチャコールグレーの2色以外にないということ。そう、黒はダークスーツではない。

 

そして黒スーツをビジネスシーンで着ているのは、カジュアルウェアで仕事をしても構わない人を除けば、世界広しといえどもほぼ日本人だけだ!

 

ファッションのクラシックの世界では黒のスーツは喪服(結婚式でもない)。だからやめておいたほうが良い。

 

日本の会社ではきっと黒のスーツを着て出社しても「何だそれは!」とは言われないと思う。でも、今の時代、日本国内だけでビジネスをしている会社のほうがきっと少ないだろう。

 

海外生産や海外市場は当たり前。いつ外国人と相対さねばならないかわからない。その時、黒のスーツを着用していると、相手の心証が悪くなってしまう。ならば最初からやめておいたほうが色々考えなくて済むし、お金も無駄にならないというものだ。

 

結論としては、グレーよりも若々しさを感じる濃紺無地のシングルスーツ(ボタンは2つボタンでも3つボタンでもどちらでも)を春夏シーズン、秋冬シーズンでそれぞれ2着ずつ揃える。まずはそれで十分だ。

 

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「無地の濃紺」と言うと地味なイメージを持つかもしれないが、自分に合ったシルエットを選べば必ずスタイルはキマる。スーツはデザインよりも、サイジングを徹底することを心がけよう。

 

文/竹内虎之介

 

写真/JonoMueller、LGEPR

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