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仕事帰りに立ち寄りたい!“酵素風呂”がビジネスマンにおすすめの理由

2015.10.12

多忙過ぎて疲れが溜まり、休日はもっぱら家でゴロゴロしているだけのビジネスマン諸兄。

「健康維持のためにランニングくらいはしないと…」と思いつつも、できるだけ手間を掛けたくないというのが本音の人は多いはず。

そこで寒さの残る初春、多くの人が毎日入る“お風呂”で疲れを癒やしてみてはいかがだろうか。

最新の「健康風呂」事情を知れば、仕事のパフォーマンス向上も間違いナシ!?

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■お風呂は日本人の心! その種類や新形態も増加中

蒸し風呂、岩風呂、砂風呂と豊富な種類の風呂文化を持つ日本。さらに昨今は、サウナ・岩盤浴といった、お湯以外で体を温める方法も多く見られる。そんな中、注目したいのが“酵素風呂”だ。

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■男性でも入浴できる“酵素風呂”に入ってみた!

場所は東京都豊島区にある病院・城田医院。西武池袋線・東長崎駅から徒歩5分のここには、医療機関初の酵素風呂が採用されているので、信用度もピカイチ。

まず、酵素風呂とは何なのかというと、檜(ひのき)のおがくずをパウダー状にしたものに、380種類以上の自然の植物などから抽出した酵素を加えると、植物に含まれる微生物が檜パウダーを分解する時に熱(60℃前後)を発生させる。その発酵熱を利用した新しい温浴法のこと(※)。

この温浴により、血行を促進し発汗作用も促すため、自然治癒力が高まり、健康維持や美容に最適。また、毛穴から酵素が浸潤し、皮膚が活性化することで、新陳代謝が活発になり体質改善につながるという。

効能は「便秘、肩こり、腰痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、五十肩、むちうち、頭痛、生理痛、肌荒れ、しみ、くすみ、湿疹、ストレス、花粉症、生活環境病、アトピー、自律神経失調症等」(城田医院HPより)とさまざま。

もちろん個人差はあるだろうが、とても興味を引かれる。

※ぬかなど、檜以外を使用することもあります。

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夏のビーチで砂に埋められた気分。しかし、砂と違いおがくずなので柔らかい。

■着替えを終えたらさっそく“入酵”

専用の酵素着に着替えたら、檜パウダーの風呂へダイブ。さすがはおがくず、砂風呂と違いフカフカした寝心地が柔らかい。さらに、係の人から体の上や顔までパウダーをかけてもらえば準備完了。

最初の5分はジワ~っと熱が体全体を包み込む感じで、思ったよりも体感温度が高く、眠気に襲われる。10分経過したところで体に変化が発生。汗がしたたり始め、止まらなくなる。

15分を超えるとかなり体全体が熱くなっているのに気付く。そして20分でコースは終了。シャワーを浴びて水分補給したらおしまいだ。

■院長に話を聞いてみた

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体が温まったところで、酵素風呂についての詳しい話を院長の城田裕先生に聞くと、

「酵素風呂を始めたきっかけは、来院される患者さんの体を温めることが目的でした。冷え性や肩こりで相談に来られる方が多く、健康促進のために目を付けたのが酵素風呂だったんです」とのこと。

「電気などは一切使用せず自然発酵による熱を利用しているので、酵素とおがくずを撹拌(かくはん)させなければいけません。少量のお湯を入れて鍬でかき混ぜながら、温度を調節するのです。ですから、最初の仕込みには3、4時間くらいかかりますね」というから驚きだ。

また、酵素風呂には“ぬか”を使う方法もあるのでは、という質問に対し「それもありますが、やはり檜の香りが楽しめるというところも重要視しました」と。確かに、檜風呂に入っているような気分が味わえた。

よく利用する年齢層については、「かなり幅広いですね。実際は赤ちゃんも入酵が可能なので、親子で来られる方もいらっしゃいますよ」と説明してくれた。

入酵のペースとしては、「本当は毎日でもいいのですが、難しいですよね。だから週1、2日くらいが理想でしょう。好きな方は週3日も来られる場合があります」ということなので、無理なく自分のペースで入るのが良さそう。

■メンテナンスについて

いくら専用のスーツに身を包んでいるからといって、やはり他人の入った後は気になるところ。

それについては、「もちろん衛生上の問題も考えて一度他のお客様が入られた後は、半分以上中身を入れ替えています。そこから温度を調節し直さないといけませんので、40分くらいは撹拌作業が必要ですね。人が入っている時間より、撹拌作業の方で時間を取られます」とのこと。

「一度に入れ替えるおがくずの量は約8kg。すべて国産の物を使っていまして、捨てることになる分は、農園などをされている方が『いい畑の肥料になる』といって引き取られることもあります(笑)」と話す。

すべてが自然由来で、さらに自然に帰る。なんとエコな健康風呂だろうか。

■本当に酵素は体にいいのか?

「酵素そのものは、熱反応を進めるための役割ですね。酵素の中の成分は皮膚から多少浸潤するとは思いますが、種類がとても多く、具体的にどの酵素が良い作用を及ぼすかははっきりと分かっていません。つまり、砂風呂にも似ていますが、酵素風呂は“生き物”だというところが違うところです。微生物が檜パウダーを分解する熱で、体を芯からじっくりと温める。お湯の風呂などと違う部分はそこでしょう」。

新陳代謝を促し、自然を利用して体を温める“酵素風呂”。これからの健康維持に一役買いそうだ。

城田医院
〒171-0052
東京都豊島区南長崎5-5-2
TEL:03-6866-5550(※完全予約制)
営業時間/10:00~19:00
定休日/日曜日及び休診日

[料金]
温浴時間20分迄/2,700円
温浴時間35分迄/3,780円
(別途、酵素着レンタル代540円)
http://www.shirota-koso.com/

文/三宅隆

フリーランス編集者。デジタル全般・文房具・芸能・ドラマ・映画などをメインに取材、執筆活動中。

 

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