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「ワンチャン」「秒で」「陰キャ」すでに辞書に載っている意外な現代語

2022.03.27

もはや若者言葉とも言い切れない!? 辞書に載っている意外な現代語

平安時代の女流作家・清少納言が、当時の日本語の乱れについて「いとわろし(とても悪い)」と嘆いたというのは有名な話。

学生や20代には馴染みのある現代語も、社会人の中高年からすると使いどころがなく、数年後には耳にしなくなるものも多いでしょう。

しかしなかにはその逆に、いつのまにか広く日常生活に浸透していく言葉もあります。

というわけで今回は、もはや若者言葉とも言い切れないかもしれない、辞書に載っている意外な現代語をまとめました。

「がっつり」

大量のステーキ

【意味】

—確かな手応えを感じられるさま。

—たくさん。たっぷり。

—十分であるさま。

など「いっぱい」や「しっかり」といった意味合いで使われる言葉。「がっつり食べる」など口語としては割と広い年代で日常的に使われていますが、辞書に載っているのは少し驚きです。

載っている辞書:広辞苑 第七版(岩波書店)など

「ワンチャン」

人差し指を立てる女性

【意味】

—「ワンチャンス」の略。1度だけ機会があるさま。

—ひょっとしたら。もしかしたら。

—可能性は少ないが、ゼロではない様子。

など「ワンチャン」は、もともと「1回きりの機会」というワンチャンスそのままの意味で使われていたそう。最近では「もしかしたら~」などの意味合いの方が一般的になりつつあり、「ワンチャン行ける(意:可能性は低いけどもしかしたら行けるかも!)」など希望的な返答として使われることが多いです。

載っている辞書:三省堂国語辞典 第八版(三省堂)など

「エモい」

エモい風景

【意味】

—感動的、情緒的であるさま。

—心に強く訴えかける。

など少し前まで若者言葉の代表のような存在だったのに、今やビジネスやアートの世界でも広く使われるようになった「エモい」。英語の「emotional」や「emotion」、音楽ジャンルである「エモ」などが語源といわれています。

載っている辞書:大辞林 第四版(三省堂)など

「秒で」

「秒で」のイメージ

【意味】

—今すぐに。一瞬で。

—急いで。

など「秒で支度するから待ってて!」など、素早く何かをするときに使われる言葉。「速攻で」や「めちゃめちゃ急いで」などと同じ意味合いですが、「秒で!」と言うとそれだけでも焦っている感じが伝わるので、親しい間柄だと便利です。

載っている辞書:三省堂国語辞典 第八版(三省堂)など

「聖地巡礼」

一人旅をする女性

【意味】

—①宗教の信者が、宗教における神聖な場所や縁の深い土地を参拝して回ること。

—②熱烈なファンが、アニメ・漫画・映画などの舞台となった場所や縁のあるスポットを巡り歩くこと。

など「聖地巡礼」は、もともとの意味から転じてサブカルチャー的な意味合いがついた現代語です。アニメ・漫画・映画以外にも、ゲームや商品、タレントや歴史上の人物など、聖地巡礼のための信仰対象は様々です。

載っている辞書:三省堂国語辞典 第八版(三省堂)など

「ハニートラップ」

ハニートラップのイメージ

【意味】

—「甘い罠」。

—機密情報などを得るため、諜報部員が色仕掛けで対象(主に政治・軍事的権力者など)を誘惑するスパイ行為のこと。また、その際に弱みを握って脅迫すること。

など2018年に改訂された広辞苑第7版にも載った「ハニートラップ」。上記のような意味の他、最近では一般女性が有名人のスキャンダルを狙って仕掛ける罠をハニートラップと表現することも多いですよね。

載っている辞書:広辞苑 第七版(岩波書店)など

「陰キャ」

陰キャな男性

【意味】

—「陰気なキャラクター」。

—雰囲気や言動が暗い人。

—内気でコミュニケーションが苦手な人。

など陽キャの反対語として知られる「陰キャ」も、ついに辞書に載る時代に。いわゆる「非リア充」のことを指す言葉で、ネット掲示板やSNSでは自虐的な意味合いで使われることが多いです。

載っている辞書:三省堂国語辞典 第八版(三省堂)など

辞書から消え始めた言葉たち

反対に、時代の流れと共に辞書から姿を消し始めたかつての流行語も数多くあります。

  • 「スッチー」
  • 「コギャル」
  • 「テレカ」
  • 「着メロ」 など

「スッチー」や「コギャル」はともかく、「着メロ」などはスマホになった今でも使ってしまう言葉のような気がしますが…恐らくこれからの時代は使う機会がほとんどないと判断されてしまったのでしょう。昭和世代としては、少しだけ寂しいものです。

言葉は文化

近年の現代仮名遣いでは、大人でもちょっと悩んでしまう「ずつ」と「づつ」の使い分けなど「どちらも間違いではない」とされている言葉もあります。

ノリで生まれたりブームが過ぎてなくなったり、変化していく若者言葉。今は聞きなれない言葉でも、時代の流れと共に「日本語」として根付いていく可能性だってなくはないかもしれません。

文/黒岩ヨシコ

編集/inox.

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