日本人の平均年収と年収中央値はいったいいくらなのだろうか?
期間工合同会社が運営する期間工・期間従業員の口コミサイト「期間工.co.jp」ではこのほど、「日本の平均年収・年収中央値」の調査結果を発表した。
日本全体の平均年収と中央値
最新のデータによると、日本全体の平均年収は4,453,314円、中央値は3,967,314円となった。平均値と中央値の差は486,000円、中央値は平均値の89%となった。
男女別では、男性の平均が4,826,514円、中央値が4,315,314円。女性の平均が3,782,514円、中央値が3,514,914円となった。
年代・男女別の平均年収と年収中央値
男女別の年収を年齢別にまとめたグラフを見ると、男性は年齢が上がるごとに賃金も右肩上がりで、ピーク時55〜59歳では平均年収5,041,200円になっている。一方、女性は50〜54歳がピークで3,296,400円だが、30代から賃金の上昇が男性に比べ緩やかになっている。
30代は、男性だと役職がついて賃金が上がるタイミング、女性は結婚や出産などで仕事から離れる人が増えるタイミングだ。また、一度退職した女性は、パートなど短時間・低賃金の職につくことも多いだろう。そのため、このような差がつくと考えられる。
正規・非正規の平均年収と年収中央値
正規・非正規の年収の差を年代ごとにまとめたグラフでは、20代後半からかなり差が出てくることが見て取れる。賃金差のピークは55〜59歳で、正社員が4,764,000円なのに対し、それ以外の非正規などは2,546,400円とほぼ倍になる。また正社員・正職員のグラフは55〜59歳まで右肩上がりなのに対し、それ以外のグラフは35〜39歳以降が下降傾向になっている。つまり、非正規社員は30代で給料が頭打ちになると言えるだろう。
OECD加盟国の賃金伸び率
OECD加盟国の賃金伸び率を示すグラフを見ると、この約20年でアメリカやヨーロッパ諸国、韓国など他国は賃金を伸ばしている一方、日本はほぼ横ばい、年によってはマイナスになっていることがわかる。
日本の賃金が上がっていない原因には、少子高齢化による生産人口の減少や、非正規雇用の拡大などがある。働き手が減っているうえに、低賃金で働く非正規労働者が増えているわけだから、平均賃金が伸び悩んでいるのだ。
またこの統計はOECD独自の方法で平均賃金を出しており、日本は約440万円となっている。日本政府の統計調査よりも高い賃金になっているので、実際はもう少し下位である可能性も考えられるだろう。
出典元:期間工合同会社
構成/こじへい