人間社会の暗いニュースに疲れたときは、Netflixで動物ドキュメンタリーを観てみてはいかがだろうか?
2021年よりNetflixで独占配信中の『アニマル 自然界の実力者たち』は、自然界を逞しく生き抜く動物たちを追いかけた感動のドキュメンタリー・シリーズ。
2022年3月18日よりシーズン2が配信スタートする。
『ブレイキング・バッド』のブライアン・クランストンがナレーターを務める。
あらすじ
『大型ネコ科』はチーター、ヒョウ、ライオン、トラなど。大型ネコ科については“群れない”、“どう猛”などのイメージが根強いが、実は愛情深くチームプレーも得意。
『イヌ科』は、クール&ワイルドな魅力のキツネやオオカミ、リカオンなどが登場。
父親が育児を積極的にサポートしたり、ベジタリアンになったりと、意外な側面も。
『有袋類』は、コアラやカンガルーなど育児嚢(のう)で子育てをする哺乳類が主人公。
オスカンガルー同士の格闘技のように激しいバトルからは目が離せない。
『頭足類』は、海で生きるタコやイカなど。日本の食卓でもお馴染みの“美味しい生き物”たちだが、実は優れた知能を有しているそうで……。
シーズン1は全4話。
見どころ
野生動物の生態を、美しく迫力ある映像と落ち着いたナレーションで紹介する本作。
どの生き物も、その日その日を懸命に生きる姿が、とても気高く輝いて見える。
野生動物というと、本能剥き出しで、衝動的かつ残酷なイメージが根強いかもしれない。
しかし本作を観ているうちに、実は野生動物の方が、私利私欲のために残酷な戦争ばかり繰り返してきた人間よりも、ずっと賢くて節度があり優しいのではないか……と思わずにはいられない。
たとえば『イヌ科』は、オスメスで協力し合いながら子育てを行い、夫婦の絆は基本的に生涯に渡って続くそうだ。
そして『大型ネコ科』に出てくるライオンのオスは、普段はゴロゴロしているように見えるのだが、群れ(プライド)のメスと子どもに侵略者の魔の手が迫ったときには全力で守ろうとする。
もしも侵略者に負けてしまったら、自分の子どもたちは殺されてしまうので、オスライオンは命がけの死闘を繰り広げる。
自然界の掟をしっかりと守り“足るを知る”野生動物たちに、私たち人間が学ぶべきことは多いのかもしれない。
Netflixシリーズ『アニマル 自然界の実力者たち』
独占配信中
文/吉野潤子