日産『ノート オーラ』
エンジンルーム
横置きされたエンジンはガソリン仕様の1.2L。始動時の大きさが気になる。モーターは前・後輪用が搭載されており電池で動く。
運転席と各種装備
センターコンソールに向かってウイング状に伸びたインパネ。センターコンソールは後席の手前まで伸びており、下は収納スペース。
シートスペース
シートはヘリンボーン柄のツイードと合革のコンビ。座り心地、視界とも良好。後席は高めの着座位置だが身長180cmでもOK。
ラゲージスペース
奥行きより左右幅の広さが印象的。背もたれは前倒しでほぼフラットになる。起き上がりでシートベルトがはさまるのが気になった。
【 ココがポイント!】頭を使って走行距離を伸ばす電気自動車ならではの楽しさ
電気自動車の変速は電気式なのでスイッチも電気スイッチのような感覚。走行中に充電することができるので交通状況を見ながら、モーターによる走行距離を増やすこともできる。
【 ココがポイント!】臨場感たっぷりの音楽が楽しめるBOSEの音響システム
BOSE製のスピーカーがヘッドレストに埋め込まれていることが発売前から話題になった。チューニングをすれば、顔の周りを臨場感のある音楽が流れていく感覚に包まれる。
ディテールまで手を抜かず造り込む姿勢は見事
シトロエン『C3 AIRCROSS SUV』
[運転性能]1.2Lのガソリンターボは軽快。6速ATのマニュアルモードはシフトレバーでの変速のみ。FFだがオフロードも強い。17点
[居住性]前席は視界も良く、リラックスして運転できる。後席の着座位置は高く、足元も狭くない。頭上は身長165cmまで。18点
[装備の充実度]運転支援機能と安全装備も充実。カメラと超音波センサーで車両とドライバーをコントロールする。シートは超快適。17点
[デザイン]個性を重んじるシトロエンならではのアイデアをどこまで受け入れられるかがカギ。絶妙な色使いは真似できない。19点
[爽快感]軽快感のある走りが楽しめるが、6速ATとシフトレバーだけのマニュアルシフトには正直言って物足りなさを感じる。18点
[評価点数]89点
日産『ノート オーラ』
[運転性能]ドライブモードを使い分けて走行できるのは新鮮で楽しい。ボディーのワイド化によって走行安定性も向上した。18点
[居住性]前席は着座を高めにしても圧迫感がない。後席も高めの着座位置だが身長180cmもOK。荷室も使い勝手がいい。19点
[装備の充実度]先進安全性に関してはナビリンク機能付きのプロパイロットを含む、最先端の全方位運転支援システムをフル採用。18点
[デザイン]『ノート』をベースにワイドボディー化したことで存在感が増した。ボディーカラーは国産車離れした色だがイマイチ。17点
[爽快感]4WDやモーターを使った走行は自由度が高く楽しい。唯一の弱点はエンジンの動作音の大きさ。これは改善してほしい。18点
[評価点数]90点
【OTHER CHOICE】ハッチバック、SUVともに輸入車勢に押され気味の国産車
全長が4.0mから4.2mのコンパクトカーは日本でも欧州でも人気のカテゴリー。量販車メーカーは高級車の多いメルセデスやBMWを除けばたいていのメーカーがメインモデルを投入している。輸入車なら『ミニ』の5ドアを含めて4車種、国産車も『アクア』など限られた車種がラインアップに入ってくるが、輸入車のほうが圧倒的にハッチバック、SUVともにバラエティーに富んでいる。ここに含まれるフォルクスワーゲンの『T-Cross』は『T-Rock』とともにコンパクトクラスのSUV。しかもFF車も用意されていることから人気を集めている。個性的とは言えないが実用性と独自のポジショニングは貴重な存在だ。
ハッチバックではアウディ『A2』、ルノー『ルーテシア』、プジョー『208』など人気モデルが名を連ねる。どれも完成度は高く、デザインも個性的。国産車ではマツダがデザイン重視の戦略をとっているが、高級路線という意味では各社共通の課題だと言えそうだ。
取材・文/石川真禧照 撮影/望月浩彦
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年1月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。