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買うならどっち?シトロエン「C3 AIRCROSS SUV」VS日産「ノート オーラ」おしゃれコンパクトカー対決

2022.03.19

シトロエン『C3 AIRCROSS SUV』vs 日産『ノート オーラ』

今年はコンパクトカーがおもしろくなりそうだ。細部までクオリティーを追求し、独自の世界観を醸し出す楽しいクルマが続々と登場している。今回はその中から注目の2台をピックアップ。その魅力を探ってみた。

 コンパクトクラスのクルマに新しいトレンドが生まれている。これまでは、使い勝手のよさや経済性、安全性重視のクルマ造りがこのクラスの主流だったが、この手法に限界を感じていたのが自動車メーカー。何か新しい方向性を見いださなければユーザーの関心を喚起することは難しい。

 そんな中、話題を集めたのが今回、紹介する2台だ。『C3 AIRCROSS SUV』は昨年秋に発売されたコンパクトSUV。シトロエンはこれまで独自の世界観でファンを獲得し続けてきたが、このクルマも見た目から明らかにほかのクルマとは異なる存在感を放っている。

 もうひとつのトレンドが上質感。特に国内メーカーのコンパクトカーにはなかった、このコンセプトを体現したのが昨年夏から発売された日産『ノートオーラ』だ。『ノート』をベースにしているが、全幅は広く、安定感があり、内装もディテールまで上質感にこだわった造りが特徴だ。インテリアや装備にもクオリティーの高いものが採用されている。

コンパクトカーとは思えないほど、こだわりが満載

『C3 AIRCROSS SUV』はコンパクトハッチの『C3』をベースにしているが、ボディーのサイズもデザインも全くの別もので、シトロエンらしいSUVだといえる。グローバルにおいて累計33万台を販売しており日本でもその人気は高まっている。何と言ってもこのブランドの魅力は、ユニークさにある。

 例えば、ボディーデザインを見てもアクセントの入れ方やリアクオーターウインドウの処理は、他社では見られない手法を取り入れている。シートの形状やデザイン、色使いも国産車には真似のできないセンスを感じさせる。特にシックな色や素材の使い方は絶妙。パワーユニットは3気筒1.2Lのガソリンターボを採用している。

 一方の日産『ノート オーラ』はこれまで国産車がチャレンジしてきたものの、ほとんど成功例のない「小さな高級車」を目指して開発された。ボディーはフロントグリルやボディーラインをシャープにして、落ち着きのある形に仕上げている。また、インテリアもシートにヘリンボーン柄を採用するなど、全体的にシックにまとまっており、上質感がある。もちろん、パワーユニットはエンジンが電力を供給してモーターを駆動させるeパワーだ。

〝らしさ〟が満載のフレンチコンパクトSUV
シトロエン『C3 AIRCROSS SUV』

Specification
■全長×全幅×全高:4160×1765×1630mm
■ホイールベース:2605mm
■車両重量:1320kg
■排気量:1199cc
■エンジン型式:直列3気筒DOHCガソリンターボ
■最高出力:130PS/5500rpm
■最大トルク:230Nm/1750rpm
■変速機:6速AT
■燃費:16.7km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:318万円
※「SHINEパッケージ」

シトロエン『C3 AIRCROSS SUV』

シトロエンのエンブレムそのものをグリルにデザイン。デイランニングライトの下にある薄いライトがヘッドライト。バンパー下に配したスキッドプレートもユニークなデザイン。

シトロエン『C3 AIRCROSS SUV』

ロングルーフのワゴンに近い形状だが全長は4.2m以下。ホイールベースは2605mmと長い。これが室内スペースの広さに結びついている。リアドアの後方にある小さなウインドウも個性的。

シトロエン『C3 AIRCROSS SUV』

リアもバンパーの位置を高め、スキッドプレートを大胆に露出させることでSUVの雰囲気を演出している。全高は1630mm。ボディーカラーは5色用意されているがルーフはすべて白色。

日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車
日産『ノート オーラ』

Specification
■全長×全幅×全高:4045×1735×1525mm
■ホイールベース:2580mm
■車両重量:1370kg
■排気量:1198cc
■エンジン型式:直列3気筒DOHCガソリン+交流同期モーター
■最高出力:82PS+136PS/68PS
■最大トルク:103Nm+300Nm/100Nm
■変速機:電気式無段
■燃費:22.7km/L(WLTCモード)
■車両本体価格:286万8800円
※「G FOUR」

日産『ノート オーラ』

ヘッドライトとグリルが一体になったフロントマスク。従来のU字グリルは採用していない。ヘッドライトは薄型のLEDを使用。左右の空気孔は実際に空気の流れを整流するもの。

日産『ノート オーラ』

全長、全高は『C3』よりも115mm/105mmほどコンパクトで扱いやすい。ホイールベースは2580mm前後のオーバーリングを短くし、扱いやすさを高めている。ボディーカラーは全部で14通り。

日産『ノート オーラ』

テールランプの位置を高くするデザインは『C3』と同じだが、こちらはバンパー下までボディーと同色にしたことで幅広感が強調され、上級感を演出している。FF、4WDが選べる。

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