Pixel Watch
スマートウオッチ市場で圧倒的なシェアを誇る『Apple Watch』。ただし、対応スマホは『iPhone』のみで、Androidには非対応である。そこでAndroidユーザーからの期待が高まっているのが、今春発売との噂が広がるグーグルのスマートウオッチ『Pixel Watch』だ。
グーグルは昨春、スマートウオッチ向けに提供している「Wear OS」を、サムスンの独自OS「Tizen」と統合すると発表した。両者の長所を生かし、ハイパフォーマンスかつ長時間バッテリー駆動を実現した新OS「Wear OS 3」は、昨秋発売のサムスン『Galaxy Watch4』にいち早く採用され、すでに高い評価を得ている。
『Pixel Watch』にも、この「Wear OS 3」が採用される見込み。グーグルが買収したアクティビティートラッカーのパイオニア、Fitbitの機能も統合されることが期待される。
なお『Galaxy Watch4』はeSIMを搭載し、『Apple Watch』以外では国内で初めて、単独で通話・通信が可能なスマートウオッチとなっている。グーグルの『Pixel Watch』も同じ仕様なら、今後充実するであろうサードパーティー製のアプリも含めて『Apple Watch』の対抗馬となり得る可能性は十分。グーグルの本気に期待したい。
現状は様々なメーカーがWear OS対応機器を展開
「Wear OS 3」はFossilの最新モデルなど、一部スマートウオッチでアップデート対応が予定されている。今後、多くの機種で採用される可能性は大きい。時計メーカーやハイブランドから採用機種が登場すれば『Apple Watch』の牙城を崩す可能性もある。
Wear OSデバイスはAndroid/『iPhone』に対応
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『Pixel Watch』を筆頭に「Wear OS 3」の普及で選べるスマートウオッチが増えそう。Androidユーザーはもちろんうれしいが、『iPhone』ユーザーも選択肢が広がることに。
取材・文/太田百合子