見学申し込み抽選の倍率は348倍。観賞時間はわずか1分! 上野動物園の双子パンダの人気はすごいとしか言いようがない(2月4日時点で、公開停止中)。なぜ我々はパンダに魅了されるのか……データで裏づけてみた。
「子どもの好きな動物」ランキングでパンダは4位。だが、パンダより上位の動物はペットとして飼う人も多い。パンダを生で見るには動物園に行くしかない。普段見られないという憧れがパンダに対する熱い思いにつながるのだろう。
また、好きな動物園ベスト10の1位と2位も、やはりパンダのいる動物園。「赤ちゃんがかわいい動物ベスト10」でパンダは、2位のライオンを大きく引き離す結果だった。さらに日本人は、ほかのアジアの国の人と比べて、待ち時間が長くても耐えられるという傾向も。「パンダ好き」に適した国民性がゆえに、348倍という倍率となるは当然の結果だろう。
動物の人気ランキング
■「子どもの好きな動物」(3-12才全体TOP20)
※ビデオリサーチ「キャラクターと子供マーケット調査」
(2015年データ、東京30km圏居住の男女3-12才対象)
総合1位はイヌだが、女子の1位はネコという結果に。最近SNSでバズるペットの動画でネコが目立つのは、女子人気が高いから?
■ 動物園の人気ランキング
2021 みんなのランキング調べ
国内でパンダを飼育しているすべての動物園(上野動物園、アドベンチャーワールド、神戸市立王子動物園)がベスト10入り。
■ 動物の赤ちゃんでかわいいのは?
2020 gooランキング調べ
意外にも「子どもの好きな動物」のトップ2だったイヌとネコは圏外。ペットショップで目にする機会が多く、見慣れているのが要因か!?
日本人は待ち時間が長くても耐えられる
普段どのくらいの時間までならば気にならずに待つことができると思いますか?
遊びのために待てる時間は、他国の倍以上。だから日本人は見学時間が1分でもパンダを見に行きたくなるのだ。
取材・文/渡辺雅史