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新型「iPhone SE」は旧モデルからどこが大きく進化したのか?

2022.03.14

iPhone SE(第2世代)

アップルは、2022年3月9日(日本時間)に「Apple Event」を開催。「iPad Air(第5世代)」や、高性能デスクトップPC「Mac Studio」を発表しました。

【参考】アップル/アップルのイベント

そんな中、「iPhone SE」に待望の第3世代が登場。旧型iPhone SEからの進化が見えましたので、順を追って紹介していきます。

なお、ホームボタンや指紋認証機能の搭載については、別の記事にて詳しく紹介します。併せてご覧ください。

新型「iPhone SE(第3世代)」はiPhone SE初の5G通信に対応

iPhone SE(第2世代)

2020年から提供を開始し、徐々に体験できるエリアが広がってきた5G通信。iPhone SE(第2世代)は未対応のため、新型iPhone SEがSEシリーズ初の5G対応モデルになるのでは? と、発表前から注目されていました。

初代の「iPhone SE」は「iPhone 5s」、「iPhone SE(第2世代)」は「iPhone 8」といったように、歴代のiPhone SEは、旧型iPhoneのデザインをベースとし、チップセットなど内部パーツを最新のものに強化してきました。

果たして新型iPhone SEはどのiPhoneのデザインをベースにしたのでしょうか?

iPhone 13シリーズは現行モデルであり、新型iPhone SEのベースになり得ないことは、発表前から盛んに言われていました。

以上を踏まえて、新型iPhone SEのデザインには4つの選択肢が浮かび上がります。

・iPhone 12シリーズのデザインをベースとし、5G通信に対応
・iPhone XからiPhone 11シリーズのデザインをベースとし、4G端末とする
・iPhone XからiPhone 11シリーズのデザインをベースとし、新たに5Gモジュールを組み込む
・旧型iPhone SE(第2世代)のデザインをベースとし、新たに5Gモジュールを組み込む

ここで注目したいのは、歴代iPhone SEシリーズの発表日です。

初代iPhone SEは2016年3月の発表、iPhone SE(第2世代)は、2020年4月の発表となっており、登場から約2年でモデルチェンジしています。

今回の新型iPhone SEの発表も、iPhone SE(第2世代)の発表から約2年。そのルーティンで考えれば、新型iPhone SEのデザインは、iPhone 11をベースにするのが妥当です。

仮にiPhone 11をベースにする場合は、4G通信のみの対応とは考えにくいので、新たに5Gモジュールを組み込むのが順当な進化です。

ところが、実際に登場したのは、旧型iPhone SE(第2世代)のデザインを継承したモデルでした。

通例でいけば、最新のiPhoneから2世代前のiPhone 11をベースにするのが順当。しかし、旧型iPhone SE(第2世代)のデザインを継承したのは、コロナ禍で需要が高まった指紋認証に対応するためで、コストを考えてホームボタン搭載のデザインを採用したのではないでしょうか。

新型iPhone SEの搭載CPUは?

新型iPhone SEに搭載されたCPU(チップセット)は、歴代のiPhone SEの系譜に則した形となりました。

初代iPhone SEは、その約半年前に発表されているiPhone 6sと同じ「Apple A9チップ」を搭載。iPhone SE(第2世代)も、約半年前に発表されたiPhone 11と同じ「A13 Bionicチップ」が搭載されています。

【参照】iPhone SE(第2世代)仕様

このことから、iPhone SEには、発売時点で最新のモデルと共通のチップセットを搭載するのが通例だとわかります。新型iPhone SEにiPhone 13シリーズと同様の「A15 Bionic」が搭載されたのは、自然な流れです。

新型iPhone SEのカメラは強化されている?

iPhoneシリーズが多くの人に愛用されている理由の1つに、ハイスペックなカメラ性能があります。

iPhone SE(第2世代)

近年のスマートフォンのカメラ性能は、「レンズ自体の性能」と「AI処理性能」に左右される場合が多くなっています。

新型iPhone SEには、最強iPhoneと呼べる、iPhone 13シリーズと共通のA15 Bionicを搭載したので、AI処理については、並み居るハイエンドスマートフォンたちと遜色ないレベルを手にしたと言えそうです。

では、レンズの性能についてはどうでしょうか。歴代のiPhone SEと、そのベースとされるモデル、新型iPhone SEのメインカメラのレンズ性能を比較してみましょう。

・初代iPhone SE:12MPカメラ f/2.2
・iPhone 5s:8MPカメラ f/2.2
・iPhone SE(第2世代):12MPカメラ f/1.8
・iPhone 8:12MPカメラ f/1.8
・新型iPhone SE:12MPカメラ f/1.8

初代iPhone SEはベースモデルとされるiPhone 5sから、画素数を向上しています。しかし、iPhone SE(第2世代)のカメラは、iPhone 8とスペックは同等です。

新型iPhone SEも、カメラレンズのスペックはiPhone 8やiPhone SE(第2世代)と共通です。しかし、A15 Bionicを活用し、「スマートHDR 4」や、フォトグラフスタイル、Deep Fusionといった機能を利用できます。

まだ実物を試せていないので、写真の仕上がりについての詳細は避けますが、新型iPhone SEでは、レンズ性能はそのままに、ソフトウエアの強化でより高画質で精細な写真が撮れるようになったといえるでしょう。

新型iPhone SEの販売価格は少し値上げ

新型iPhone SEで気になるのはやはり販売価格でしょう。iPhoneシリーズの廉価モデルとして位置付けられているiPhone SEにとって、価格は最重要事項といって過言ではありません。

初代iPhone SEの販売価格は発表時、399ドルから(アップルの「ニュースルーム」にて。日本円での販売価格は非掲載ですが、当時のレートでおよそ5万円強)、iPhone SE(第2世代)の販売価格は、発表時4万4800円(税別)からとニュースルームに記載されています。

iPhone SE(第2世代)はその後、アップルストアで64GBモデルが4万9280円(以下税込)、128GBモデルが5万4780円、256GBモデルが6万6880円という価格をつけていた時期があります。

今回登場した新型iPhone SEのアップルストアでの販売価格は、64GBモデルが5万7800円(税込以下同)、128GBモデルが6万3800円、256GBモデルが7万6800円と発表されました。前モデルから比較すると、9000円から1万円程度値上げした形になっています。

取材・文/佐藤文彦

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