テレワークを導入する企業の増加や、NETFLIXのような“サブスク”コンテンツの流行もあり、自宅で映画やドラマ、アニメなどをゆっくり鑑賞する機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。
そんな自宅時間をより有意義なものにしたいという人は、オーディオ製品にこだわってみると良いかもしれません。この記事では、自宅で使うのに最適な「オープン型」と呼ばれるヘッドホンの特徴や、おすすめ製品を紹介していきます。
「オープン型」ヘッドホンとは? 「密閉型」との違いを確認
ヘッドホンには、大きく分けて「オープン型」と「密閉型」の2種類があります。音質や装着感を左右するポイントなので、まずはそれぞれの特徴を確認していきましょう。
オープン型は、「開放型」と呼ばれることもある構造で、ハウジング部分にメッシュなどの開放的な素材を採用し、音が外側にも出るように設計されている製品。
一方密閉型は、樹脂や木材によってハウジングを閉じており、外部に音を漏らさない構造のヘッドホンを指します。
「オープン型」「密閉型」それぞれのメリットは?
オープン型のヘッドホンは、設計上ハウジング内に音がこもりにくいため、音の抜け感が良く、広い音場感を出しやすいのが特徴。伸びのある高音域の再生に強い構造でもあり、密閉型よりも比較的軽い製品が多いといった特徴もあります。
密閉型のヘッドホンは、遮音性が高く、周囲のノイズを拾いにくいのはもちろん、音漏れの心配も比較的少なくなります。また、ハウジング自体を共鳴させることで、、低音域に迫力のあるサウンドを再生しやすいという特徴もあります。
このような特徴から、オープン型のヘッドホンは、屋外に持ち出して使うというよりも、音漏れが気にならない自宅内で、ゆったりと音楽を再生するのに適した製品。では、おすすめ製品を紹介していきましょう。
人間工学に基づいた自然な角度の着け心地が嬉しいオープン型ヘッドホン【ゼンハイザー/HD 560S】
プロミュージシャン向けのオーディオ製品も手掛ける、ドイツの老舗メーカー・ゼンハイザーの「HD 560S」は、240g(ケーブルなし)の軽量に、ベロア素材のイヤーパッドを採用することで、着け心地にもこだわられている、オープン型の有線ヘッドホン。
写真の通り、耳に当たる部分は若干斜めに設計されているのですが、これは人間工学に基づいた角度とのことで、耳に負荷の少ない形で、長時間のリスニングができるようになっています。
内部には38mmのダイナミックドライバーを内蔵し、深みのある低音の再現を得意とする製品。公式オンラインサイトでの販売価格は2万7500円となっています。
【参照】ゼンハイザー/HD 560S
音質も使い勝手も“開放的”なワイヤレスタイプのオープン型ヘッドホン【オーディオテクニカ/ATH-HL7BT】
オーディオテクニカの「ATH-HL7BT」は、約220gの超軽量ボディが魅力的な、ワイヤレスタイプのオープン型ヘッドホン。装着する頭とヘッドホンが接触する面積を大きくすることで、装着時の負担を分散し、締め付けている感覚を少なくする設計になっています。
イヤーパッドは、耳に触れる部分と、音を伝える部分で素材を分け、2層式にすることで、音の広がりを表現。最大約20時間の連続再生が可能となっており、バッテリー切れの際には、コードをつなげて有線ヘッドホンとしての運用も可能です。
内蔵ドライバーは53mmの大口径。「Hi-Fi DAC&ヘッドアンプ」を搭載することで、迫力のある低音、精細な中高音を再現できます。公式HPでの販売価格は1万9800円です。
伸びやかな高音域と正確な低音域が魅力のオープン型ハイエンドヘッドホン【SHURE/ SRH1840】
イヤホン、ヘッドホンともに、ナチュラルで精細な音の再生を得意とし、オーディオファンから支持を集めるSHURE。オープン型のヘッドホン「SRH1840」は、オープン価格の製品となっており、執筆時点(2022年2月中旬)では、Amazonより5万2000円で販売されています。
本製品は、40mmのダイナミック型ネオジム磁石を採用し、左右のドライバーの特性を揃えることで、高音域の伸びや、低音域の正確さに注力。心地よく響き渡るサウンドが魅力になっています。
製品の1つ1つをSHUREがテストしており、それぞれにシリアルナンバーを付与するなど、オーディオメーカーとしてのこだわりが感じられるのもうれしいポイントです。
【参照】SHURE/ SRH1840
有線接続&マイク付きでゲームプレイにもおすすめのオープン型ヘッドホン【オーディオテクニカ/ATH-PDG1a】
オーディオテクニカの「ATH-PDG1a」は、オープン型のヘッドホンとしてはめずらしく、ボイスチャットなどに有用なマイクを備えた製品。公式HPでの販売価格は1万8568円となっています。
マイクのオン/オフは、コード部分に備えられたリモコンで簡単に切り替え可能。テレワーク時には、オンライン会議などでも活躍できるでしょう。
また、本製品は空間オーディオをサポートする「Immerse」というソフトウエアを搭載しています。これは、接続するPCにソフトをダウンロードすることで、使用者の耳を分析し、より臨場感のあるサウンドを体験できるというものになっているので、FPSといった、音の立体感が重要なゲームを楽しみたいという人にもおすすめです。
※データは2022年2月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/佐藤文彦